児玉時計店 ブログ

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スピードマスター オートマチック     2/3

2016-04-18 | 修理
ムーブメント編。





外観からも予想されましたが、内部にもかなりサビがあります。
古い油カスや錆の粉がこびりついています。



各パーツ、綺麗に洗浄します。



更にこちらの時計、油切れのまま長期間お使いになられていたようで、
香箱のシャフトが錆で真っ赤になっていました。





香箱を分解し、ゼンマイ、シャフトを取り出します。



右側が新品、左側が取り出したモノ。
左側はスジが付いてかなり摩耗しています。
ここまで摩耗が進んでしまうと、研磨してもクリアランスが大きくなりすぎてしまうので
再使用はせずに、新品に交換します。



ゼンマイを巻き込み、



香箱を組み立てます。

その他、錆取りして使える部品は、可能な限り錆を取り除きます。





発停レバーの錆取り。





リセットレバーの錆取り。





組み込み、使用可能になりました。

次回へつづく・・・