児玉時計店 ブログ

時計・メガネ・宝飾・補聴器 取り扱っております。
古い時計の修理もご相談ください。

セイコー 30日巻掛時計

2022-11-30 | 修理
オーバーホールでお預かりいたしました、

こちらセイコーの30日巻掛時計。

各針と

文字板を外し、

ケースからムーブメントを取り出します。

長年の汚れが溜まっている様子が確認できます。

分解していきます。

二番車のカナ、油と埃が固まってこびり付いていました。

ゼンマイは広げて古い油を洗浄しきれいに仕上げます。
30日間、駆動させるため、
張力が強く長いものが搭載されています。

そのため各部品に掛かる負担も大きく、
こちら、強いトルクを受ける二番車の軸受けは

油カスを取り除くと、

楕円形に摩耗していました。

このガタにより歯車とカナが斜めに接触し
バックラッシュ不良で止まりの原因にもなるので、

ホゾが中心で回転するように軸受けの減りを修正します。

反対側の二番車軸受けも

同様に減っていましたので修正します。

こちら四番車の軸受けも

修正します。

すべての軸受けを

同様に修正していきます。

各部品を組み立てて

仕上がったムーブメントを、

ケースに取り付けます。

文字板と時分針、

振り子を取り付けて

調整を行い、

完成!!

光沢木枠 シチズン掛時計

2022-11-29 | 修理
高級光沢塗装の施されたシチズンのクォーツ式掛時計、

修理のご依頼をいただきました。

裏ブタを開けるとムーブメントが現れます。

同型の新しいムーブメントに交換を行います。

裏板を外すと

中には長年のゴミが入り込んでいました。

木枠から時計部分を外し、

時計本体を分解していきます。

ガラス縁とガラスを外し、

各針を取り外します。

ムーブメントが外れました。

新しいムーブメント(右側)を用意し、

取り付けます。

各針をセットして

ガラスとガラス縁を取り付けます。

木枠に時計部分を取り付けて、

裏ブタを閉めたら

完成!!

シンプルなデザインながら

深みのある光沢が高級感を醸します。

シューマス 液漏れ ムーブ交換

2022-11-28 | 修理
当店で20年以上前にお買い上げいただきました
リズム時計の“シューマス” 。

クォーツムーブメントながら、飾り重錘の付いた
凝った作りの中尺掛時計です。

止まってしまったと修理のご依頼をいただきました。

重錘・振り子を外し、

機械の付いた文字板部を取り外します。

時分針を外し、

裏側にあるムーブメントを

取り外します。

経年劣化と油切れ影響もありますが、

止まりの直接の原因はこちら、

消耗した電池の漏液による回路の腐食です。

同型の新品ムーブメント(左側)を用意し、

元通り組み込みます。

漏液が振り竿を伝って、振り子先端のネジに
緑青が発生していましたので、

取り除き、塗装し仕上げます。

重錘と振り子を取り付けて、完成!!

規定年数を守り電池交換を行うことにより、
漏液によるトラブルを少なくすることが出来ます。

コンステレーション クロノメーター     2/2

2022-11-26 | 修理
“オメガ コンステレーション” のつづき。

ゼンマイの入った香箱は

蓋を開けて

中のゼンマイを取り出し洗浄し、

古いグリスを取り除きます。

専用の巻き込み器にて巻き込み

香箱に戻し注油、蓋を閉めます。


こちらは交換部品を用意した4番車、

摩耗した4番車ホゾ。

新品の4番車ホゾ。


切替車も部品交換します。

摩耗した切替車ホゾ。

新品の切替車ホゾ。


各部品を組み立てていきます。

新しい切替車の付いた、

自動巻き部分を取り付けます。

文字板と針をセットして、

きれいに洗浄したケースに、

機械を組み込みます。

パッキン交換した裏ブタを閉めて

ベルトを取り付けて

完成!!

コンステレーション クロノメーター     1/2

2022-11-25 | 修理
特徴的なベゼルのデザインで人気を博した
“オメガ コンステレーション” 。

クロノメーター自動巻きムーブメントを搭載したモデルの
オーバーホールをご依頼いただきました。

ケースからメタルベルトを取り外し、

裏ブタを開け、

機械を取り出します。

各針を取り外すと、

中心のシャフト部と

秒針のハカマに劣化し、固まった油カスこびり付いていました。

文字板を外すと、各所から出てきたと思われる油カスが

日板上にも確認できます。

分解を進めて行き、

自動巻き部分を外します。

こちらはサビの粉が噴き出していました。

発生源はこの切替車のホゾ。

激しく摩耗しています。

4番車のホゾにもサビと摩耗が確認できます。

ゼンマイの巻き上げ部も、

劣化した油がカスとなり、

広がっています。

つづく。