児玉時計店 ブログ

時計・メガネ・宝飾・補聴器 取り扱っております。
古い時計の修理もご相談ください。

自転車用ゼンマイ時計

2020-05-25 | 修理
“ツノダの自転車”とレタリングのあるこちら、

年代物の自転車搭載用時計。

バラバラの状態で持ち込まれました。

素人の方が分解してしまったのか分針は曲がっており、

ゼンマイが所定の位置より飛び出して組まれていました。

すべて分解して部品をチェックします。

軸受け部分には腐食が見られましたので、

保油とスムーズな回転の為に、

腐食を取り除き、磨き仕上げます。

ヒゲゼンマイの止め栓がありませんでしたので、

時計旋盤にて製作し、

テンプを取り付けます。

調整を行い、

ムーブメントが組み上がりました。

飛び出していたゼンマイも所定の位置に納まり、

曲がっていた分針も修正しました。

表面をポリッシュしきれいになった
プラスチックの風防を取り付け、

ケースにゴムのパッキンで固定します。

裏側のハッチを回転すると、

時間合わせとゼンマイを巻くことが出来ます。

完成!!
コンパクトでハイテクな現代の物と違い存在感があります。

デ ビル 婦人用手巻き 中枠作製

2020-05-23 | 修理
デ ビル 婦人用手巻きの中枠作製です。

金属素材を小型旋盤にてリング状に切り出します。

時計旋盤にて更に精密なサイズを調整と、

ムーブメントが収まる内側の段付き加工を行います。

チューブの入る穴をあけ、

機械止めのスリットを切ります。

表面保護にメッキを施します。

リューズ・巻真の入るチューブを取り付けて、

完成!!

経年劣化で割れることのない中枠が出来ました。

デ ビル 婦人用手巻き     2/2

2020-05-22 | 修理
デ ビル 婦人用手巻きのつづき。

こちらはケースとムーブメントの間にある中枠。

プラスチック素材の為、経年劣化で割れていました。
他の場所にもヒビが多数あり再使用は不可能な状態。

この部品が無いと、仕上がったムーブメントを
ケースに納めることが出来ません。

入手が難しい部品なので、
当店にて金属素材で製作しました。

ムーブメント側も裏ブタ側も

ガタツキが無いよう収まり具合を考慮して製作。

文字板・針を取り付け、

組み上がったムーブメントに

中枠を取り付けます。

ガラスは接着が劣化していましたので取り外します。

古い接着剤を除去した後、

ガラスを接着し直し、仕上がったケースに

ムーブメントを組み込みます。

元通り皮バンドを取り付けて、完成!!

デ ビル 婦人用手巻き     1/2

2020-05-21 | 修理
オーバーホールのご依頼をいただきました、

オメガ デ ビル の婦人用手巻き腕時計。

皮バンドを取り外し、ケースから機械を取り出します。

チューブとリューズパッキンが固着していました。

ムーブメントの分解に掛かります。

穴石には古い油とゴミがこびり付いています。

香箱は分解して、古いグリスを洗浄します。

こちらはオメガらしい丁寧な磨きが施されたアンクル。

対照的に、長年の湿気により腐食が発生した部分。

ネジの腐食、使用上は問題ないレベルですが

磨き上げます。

丸穴座の腐食、こちらも美観上よろしくないので

同じように磨きます。

コハゼはスムーズな作動が求められるので

腐食を取り除き磨きます。

オメガらしくきれいに仕上がりました。


つづく。

ハートフォード 掛時計

2020-05-20 | 修理
シチズンより発売されていたこちらの掛時計
“ハートフォード”。

30年前に当店でお買い上げいただいた時計ですが、
現在は販売されていない大型の掛時計なので、
ご愛用のお客様より修理のご依頼です。

前面の扉を開き、

時計部分を文字板ごと取り外します。

クォーツですが部品供給が終了した

年式のムーブメントなので、

同じ形式の新型ムーブメントに交換します。

新しいムーブメントは少しコンパクトになりました。

針を元通り取り付けます。

扉止めのストッパーにはサビが発生、

出来るだけ取り除きました。

ケース下部には大きなキズがありましたので、

目立たないように補修しました。

時計部分をケースに取り付け

完成!!

1メートル以上ある長尺時計、風格があります。