こんばんは!いさなです!
素敵なゲームをクリアしましたので、その作品について感想を書きます。
よろしければお付き合いくださいませ…!
ゲームタイトルは『For the GHOSTs』です!!
目次は、
1.はじめに
2.キャラクター
3.いろいろ雑感
4.おわりに
となります。
1.はじめに
コンピュータプログラムで作られた場所の中には部屋が3つあり、それぞれ女の子たちが存在しています。プレイヤー(自分)はそこを訪ねて、女の子のお話を聞きながら、彼女たちの人となりや交友関係、そして心のうちを知っていく…というゲームです。
登場する女の子は全員で4人。
花織ねずみ
綾森さかな
Acryl
彩度
彼女たちと会ってお話を繰り返しながら、このゲームは進行していきます。
この子がねずみ。めっちゃ親しく話しかけてきます。かわいい。(プレイヤー名は自分で自由に設定できます)
この作品の最大の特徴といえるのは、随所に見られる詩的表現です。
これがすっごくいいんです!
例えば序盤に、
「冬の午後三時の日差しの空が好き」
とあり、彼女はこう続けます。
「夕方の真っ赤な空でもなくて
でもほんの少しだけ
その暖かな赤みを光の中に帯びていて
冬の凍てついた空気を解きほぐしながら
ゆっくりゆっくり傾いた光が
窓辺から差し込んでくるの
ああもうそんな時間かって
思いながら……」(引用)
もううっとりしちゃいますね…読み進めていて、こういう素敵な言葉がたくさん出てきて本当に心を奪われました。
女の子たち(とくにねずみ)は、こんなふうな言葉をめいっぱい使います。その心のうちを、繊細な比喩表現を用いた言葉で伝えてくれるのです。
好きなことだったり、
思い出だったり、
悩みだったり…
彼女たちの揺れる気持ちに寄り添うこと、ともだちになること。
それがこの作品の主題なのかなと思いました。
2.キャラクター
4人の女の子の紹介です。
ただし、読み進めて彼女たちのいろいろな一面や秘めた内面を知っていくのがとても面白い点なので簡潔に済ませようと思います。
花織ねずみ
明るくて懐いてきてくれる感じの女の子。少女、という言葉がすごく似合うと思います。一見して幸せそうに笑う彼女が、その内側に何を抱えているのか…ストーリーでも一番大切なところかもです。
綾森さかな
ねずみと近しい関係の女の子。ちょっとダウナーなところがあります。この子に、いさなさんは揺るがなさを感じました。
Acryl
プログラムの中で管理的なことをしている女性。大人びたところとちょっと隙があるところの両面がステキです。
彩度
Acrylと一緒にいることが多い女性。飲み物をくれます。サポート役のようであり、もっとも気持ちが揺れているようでもあり…
ねずみとさかなの密接な関係性を焦点にして、4人の視点を行き来しながらこのお話は語られていきます。
3.いろいろ雑感
深く結ばれたねずみとさかな、そこに加わる年上のAcrylと彩度、その上から彼女たちを訪ねにいくプレイヤーという構造。
もっとも重きを置いて語られるのは、かけがえのない人間関係のひとつ、ともだち、です。
仲が良くて、気が置けなくて、一緒にいて楽しくて、心配もして、不安もあって、まだわからないところもたくさんあって…。
これは、プレイヤーを含めた彼女たちが、ともだちとして結ばれるお話でした。
自分の気持ちや相手への好意を、話してくれる、伝えてくれる、その心に訴えてくる詩的なセリフの数々があまりにも沁みます。派手なことは起こらないけれど、虚を突くような瞬間はいくつもあって、彼女たちの話してくれる続きを聞きたくて、夢中に…というよりも親身になって進めました。
自分(プレイヤー)をともだちにしてくれて、一緒にいて見つけられた幸せとか、生まれる不安とか、プログラムされて存在する自身の行き止まりの世界でぶつかる煩悶とか…そういった心のかたちを、想いのぎゅっとこめられたたくさんの言葉で語りかけてくれた彼女たちに、ありがとうって伝えたいです。
ともだちのみんなのことが大好きで、
このゲームのことが大好きで、
肯定することに得難い尊さを得られる作品でした。
終わりはとても温かくて、とても寂しい気持ちになって。
ゲーム内の彼女たちの関係性の中に組み込まれることが生み出す、言葉に尽くせない深い感動がありました。
4.おわりに
お話にも文章にも美しさを感じさせる、沁みいる素敵な作品でした…
Steamのセールでたまたま見つけて購入したゲームで、素晴らしい出逢いをしたなという思いです。
プレイ時間は4時間ちょっと。
ストーリーを進めていくと途中でちょっとしたPC操作が必要になりますが、いさなさんはこれが苦手分野なので大人しく攻略を参考にしました…ネタバレには抵触しない操作だったので、行き詰まったら攻略をチェックで難もなく引っかかりもなくストーリーを十分に楽しむことができました。
最後に。
彼女たちに伝えられたらいいな。
ともだちにしてくれて、ありがとうって。
以上、『For the GHOSTs』のクリア感想でした。
ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
ではです!