本年度の大賞の最終選考会が6日静岡市あざれあ会館で開催されました。27編の応募作品から一次、二次の選考を経て絞られた5作品の中から大賞1編、准賞2編が白熱した議論の末決定しました。来月5日表彰式、選評会が行われます、私も選評者に指名されていますので登壇する予定です。初めての経験でしたが選考は大変勉強になりました。さて、今日のオリンピックでは柔道男女で金メダルの快挙のニュースのほか体操個人総合で内村選手が逆転で二連覇を達成しました。幸せな気持ちで一日過ごせます、感謝感謝です。
連日猛暑が続きます、6日静岡市で県現代俳句協会の俳句大会が開催されました。特別選者に指名されていましたので出かけて来ました、投句数は222句…、出席者全員7句選ですが特別撰者は特選句を1句加えて8句選のルールです。互選の結果は、10点を獲得した新庄さんの「荒梅雨や私の骨に父が棲む」が協会賞となりました。
特別撰者11名の特選句は、
肝の座った筍だ茹でてみる
梅雨明けの街浮かんでるゆで卵
テーブルに聖戦以前の白き薔薇
くちばしに藁の一本初つばめ
梅雨満月海は平らを尽しけり
風涼し赤ちゃん歌ふぱぴぷぺぽ
三人で埋め火を秘め蛍狩り
風鈴売り風ごと売りに来たりけり
いつまでも尖つていたいかき氷
叱られた事なかったねさくらんぼ
一人居の快感と言ふかたつむり
噴くやうに沸き立つやうに椎の花
11人11色の選となりました。
27日、午後1時から北公民館で俳句鍛錬会があり、参加者14名…。各自一題兼題を提出し、内十題の句作を時間内に投句するのが会のルールです。私からは「ハンモック」(夏の季語)を提出。拙句「ハンモック少女の夢を揺らしけり」…、主宰特選句は
顔中を口だけにして西瓜食ぶ
矍鑠と雷親父生身魂
正義とは嘘くさきもの雷の鳴る
炎昼や釘づけとなる決勝戦
濁世にも染まらぬ白さ新豆腐
夜濯ぎや明日が最後のユニホーム
星揺れる我が物となるハンモック
とおろんの火縄大きく宙を舞ひ
以上8句。
互選特選上位に拙句、「心太憂さを一気に啜りこむ」が選ばれました。
19日が、こぶしの会の例会日で当日は私が司会進行担当でしたが、会の主宰大橋通男さんが14日急逝され…、静岡市内の斎場で葬儀が行われました。故人が主宰していた「もくせい句会」と共に弔句を捧げる事になり、急遽7人の仲間の句をまとめ私が代表で霊前に奉読させて頂きました。
弔句
急逝に嗚咽のごとく蝉時雨
夏の天輝く余光西方へ
魂送る日となり寂し7月の句座
亡き人に白きダリアを捧げたし
師の訃報突如愛く夜の風死せり
不意の訃報一輪挿しに沙羅の花
まなうらに古武士のごとく蓮の華
こぶしの会は今後も続けて開催しようと決めました。
以前から親しくしている市内の男性句友4人で、食事をし乍ら俳句談議をしようと言うことになり…、市内の和食屋に集まりワイワイがやがや親父談議に花を咲かせました。句歴の長短はあるものの五七五に対する熱意はみな同じ、楽しい話題が尽きませんでした。
第三水曜日は、朱雀の会メンバーの鍛錬句会です。各自席題を一点づつ出し一時間内に十句詠む苦行です、本日は主宰の題「箱庭」に投句した9人の句が、全て特選になりました。
句碑を立てマイ箱庭の完成す
宿題の箱庭作り親の出て
箱庭の丹の橋映ゆる如露の水
箱庭の私の部屋を覗き込む
箱庭に見果てぬ夢を託しけり
箱庭にもうひとつ足す夢の家
箱庭に師のおもかげの残る木よ
箱庭を眺めて一日余生かな
今月の司会はHさん互選の結果、特選句はTOさん「積乱雲恐竜のごと迫り来て」、主宰「雲の峰少年大志を抱きけり」、Sさん「扁額の古りし山門風薫る」とYさんの二句「田水張る待ってましたと富士現るる」「迫り上がりくる土俵入り雲の峰」と決定。拙句「天空の花回廊や芝桜」、「雲の峰下校の子らの色帽子」は二点句、一点句にとどまりました。