40歳までに10秒台

老いを感じ始めたおっさんが、100m10秒台を目指すブログ
10年程度ですが、陸上指導経験と自分の競技経験のお話もあり

砲丸投(初心者向け)4 飛ばせない人の特徴

2020-11-09 22:39:38 | 陸上競技 砲丸投
下半身と上半身の連動。と前回の部分で述べてきました。
過去の指導対象者を考えてみて、どうしても飛ばない人の特徴は

「腰で下半身の力を受け止められない」

どうも飛ばない人の特徴として、オブライエン投法で蹴ってから、前側の足に
荷重がかかった際、そのまま流れる様に腰が回転し、投擲に入っていきます。

こうなるとどうしても、下半身の力の利用ではなく、下半身で生じたスピードと
上半身の力のみになります。一見速く投げれていて、飛びそうですが
実際には重いものを飛ばす行為につながらず、なかなか記録が伸びません。

スピードだけ上げて水平に突き出す動作でも、変に構えて投げるよりも飛ぶので
腰の止めがない投げが身に付いてしまう人います。
女性で2.7kgの砲丸で7m前後の人は、結構これに当てはまります。

腰で受け止める感覚は、
・色々なボールを投げる
・投げるタイミングをずらす。少し溜める意識。
・腰をぶつける
・腰の回転時に一回止める
・腕で飛ばすのをやめ、下半身で飛ばす(突き離さない)
等、その人の癖や感覚に応じて変わっていくと思います。

一度できてしまえば自転車に乗るのと同じように、何度でもできるようになります。

走るのが速い、上半身もそんなに弱くない、背も高い、だけど飛ばない。
そんな人は一度「腰」に注目してみましょう。

※ここに気が付くまで随分と時間がかかりました。
適切な指導ができなかった選手、本当に申し訳ない。

砲丸投(初心者向け)3

2018-01-01 23:04:01 | 陸上競技 砲丸投
1,2を通して、下半身の重要性、連動させるための運動と述べてきました。
本記事は、ジャークって何よ?連動上手くいかないよ?って方向けの内容になります。

砲丸を投げる際どうしても重い為、後ろの足で蹴った勢いで投げようとしてしまいます。
重心の移動にともなって投げる形になります。前側の足が接地する前に、投擲してしまうのが
この投げ方です。これだと野球などの軽いボールでも、あんまり飛ばなくなります。

軽めのものでやるとわかりますが、見事に上半身しか使わない投げになります。

これを防ぐために、前の足が接地した後に投げる練習をしましょう。
野球やドッジボールでもなんでもそうですが、速い球を投げる為には
後ろの足で蹴った勢いを前の足で受け止め、反動で投擲する必要があります。

跳ばない人の多くはこの投げ方。これでも飛ばないならば、下半身の強化や上半身の強化
足の運び方等に着目しましょう。

いきなりオブライエン投法などしないで、後ろの足の勢いを使う練習から
スタートするのが最も効率的です。中には自然にできてしまう人もいますが
軽めならできるけど、重いものを投げる、という非日常の動作になると、できない人が多いようです。

砲丸投(初心者向け)2

2016-10-26 23:45:44 | 陸上競技 砲丸投
前回の続き。

砲丸のトレーニングには、ジャークがよいとの記事を書きましたが
なぜなのかを解説。

まず、砲丸が飛ぶ要因として、打点の高さと放たれた瞬間の加速度
要は高いところから、速いスピードで放てば飛ぶ。投擲物の重量から
風の影響は微量と考えてもよい。

一つ目の打点の高さは、どう考えても生まれ持ったものなので
このことについては置いておいて、放つ瞬間にどれだけ加速がついているかが
砲丸のポイント。と、やっていれば知っていて当然のことですが
じゃあどうすればよいの?が問題です。

単純に、一番強く、速く動く筋肉で投げればよいだけ。
上記の筋肉が大まかに上半身か、下半身か問われたら
普通は下半身と答えるはず。でも、砲丸は手で持つ。

じゃあ、どうするかとなると、下半身の力を効率よく上半身に伝え
砲丸を打ち出す。が結論になる。

効率よく伝えるために、下半身の力を受け止める強さが
上半身に求められます。背面部、前面部、腕部が、重たいものをもち
足でけり出してもぶれない、また、接地後、スムーズに投擲方向、動作に
移行する技術も必要です。技術的なものは調べればやまほど出るので
そちらで。

この下半身から上半身に力を伝える感覚の養成に、ジャークがよいです。
腕だけでは上がらない重さも、下半身でしっかり蹴り、反動で上に
あげると、上半身だけと比べるまでもなく、簡単に上がります。
ただ、あげる段階で上半身がぶれたり、真上にあげられなかったり
下半身の力が伝わりきる前に、上半身で持ち上げるなどすると
上手くあげることはできません。

10kg~20kgくらいの軽めのものでも十分感覚は養えますので
ウェイトトレーニングなんて、若いうちにやらなくてもいいだろうと思う方も
取り入れるとよいでしょう。

砲丸投(初心者向け)1

2016-10-25 21:43:04 | 陸上競技 砲丸投
砲丸投げについて(砲丸初心者向け)

砲丸投げがどうしても伸びない、苦手という人
専門でやらない限り無理してやる必要もないですが
できるようになると、体の使い方がさらに上手くなる。はず。

上半身の筋力も関係してきますが、100m12秒台で走れる55kg超えている
ような男性ならば、5kgの砲丸なら10m。13秒台で走れる
女性なら(体重は45kgくらい?)2.72kgを10mは飛ばせるはず。

飛ばせないようならば、極端に上半身が弱いか、足の力を使えていない人。
極端に弱い人とは、砲丸を保持できずに、投げるまでに上半身が砲丸に
引っ張られる人を指す。

飛ばない要因として多くの場合は、砲丸に意識がいきすぎて、腕で押し出そうとする問題。
もちろん最終的に腕で押し込む、押し放つことをしますが、そこまで
どれだけ我慢できるかが飛ばせる、飛ばせないの差になる。

感覚のトレーニングとして、ジャークがとても適しているので
苦手な人はやってみるとよい。ジャークの導入までに
オーバーヘッドプレスや、背面部の使用など、いくつかやっておくべき
こともありますが、どれも飛距離を伸ばすのに一役買うので
やってみるべきである。

当然下半身の力が重要になるので、走りはとても重要。

最後に、投擲がうまく投げれない場合として
・いきなりグライド投法(オブライエン投法)からスタート
・グライド時、振り向いているなかで、すでに砲丸が体から離れるか
力が込められている人。投擲のその瞬間まで、砲丸を支える主は体。
・投げる際にぶれる、投擲方向が定まらない(低すぎる)などがあげられる。

まずは下半身をしっかり使い、足の力を利用できるようにすることが重要。
そして上手く投げれるようになると、下半身と上半身の連動も上手くなる。