40歳までに10秒台

老いを感じ始めたおっさんが、100m10秒台を目指すブログ
10年程度ですが、陸上指導経験と自分の競技経験のお話もあり

走幅跳2(初心者向け)

2016-11-08 22:53:51 | 陸上競技 走幅跳
前回の続き。
踏切の際、膝が曲がらないようにすることで
下肢の裏側の筋肉が伸張反射を起こすことで、跳躍が伸びる
というのは前回の話。

具体的にじゃあどうやってその動きを練習するか。

まずはスキップ
動作としては、スキップに近いものがあります。かかとから踏み込んで
かかと~足の指手前あたりまで、体重の移動をしながら、前に飛んでいくのがスキップ。
幅跳びはそのスキップを、接地から離地まで速く行い、かつ、跳躍の直前に
ブレーキをかけるような姿勢になり、そこから跳躍します。

ブレーキをかける姿勢は、実際にブレーキをかけるのではなく、100mの
フォームがしっかりした走りの後、無理に止まろうとせず、自然に止まろうと
する姿勢のことです。

勢いよく走って行って、踏切で速いスキップを行うことで、幅跳びの跳躍になります。

また、踏切タイミングの練習として、最後の歩調が、タン タッ ターンと、速いリズムに
なるように音に合わせて踏み切るなどです。
音に合わせて速く踏み出すことで、結果的に早いスキップと同じようになります。

いずれの練習も、全助走(全力助走)はせずに、かるく、それこそ最初はジョグより少し
速いぐらいの練習で体にしみこませ、徐々に助走スピードを上げるようにしましょう。

普通に生活していて、ほぼない動きです。勢いよくやりすぎると、慣れていない
場所を使うため、かなりの割合でケガをします。特になまじ足の速い人が
行うと、踏切の際の足への負荷が、走りの負荷に比べて拡段に大きいため
骨折や捻挫、肉離れを引きおこします。

運動神経がよくて、すぐにできちゃう人もいますが、腱や筋肉がそれに
耐えられないことも多いです。初心者、ある程度の陸上経験者も
最初は全助走をせずに、きちんとしたフォーム、耐えうる体を徐々に作りましょう。

遊びで、「一本跳ぶぜ~」からの、大怪我になんてことにならないように。

走幅跳(初心者向け)

2016-11-07 20:12:15 | 陸上競技 走幅跳
走って跳ぶ。たったこれだけですが、技術によって数十センチ距離は変わり
修練を重ねることで、さらに伸びる!
跳べる距離が増えるごとに、空中での滞空時間が増え、それが面白い。
という方もけっこういます。

単純な走りよりもかなり技術を要しますが、ポイントを抑えると
あっというまに記録が伸びるのが短距離との違い。
記録の出る、出ないの振れ幅も多いことから、安定して記録を出すには
かなりの技術が必要となる競技ともいえます。

導入に向けて
まずは幅跳の跳躍メカニズムから。

通常、その場でジャンプしようとすると、膝を曲げて飛び上がります。
人体の構造的にそうしなければ力を発揮できないので、当然といえば当然です。
幅跳でも説明せずに、幅跳をさせれば、多くの人は踏切の際、大きく膝を曲げて跳ぶのが、
普通です。

ただ、幅跳びの跳躍は、膝をまげず跳躍を行うのが一番飛距離がでます。

通常のジャンプと違い、幅跳の跳躍は、伸張反射という筋肉の動きを多分に使います。
筋肉の動きの中に、縮められることで力を溜め、開放することで
強い力を発揮する動きがあります。それが伸張反射。

簡単にいってしまえば、筋肉もバネのような動きをします。

この伸張反射で得られるエネルギーは、膝を曲げて伸ばす際のエネルギーよりも
多いため、飛距離が出ます。

幅跳び初心者がまず一番に身につけないといけないのは、この伸張反射を促す足の接地。
足が速くても飛距離が伸びない人は、まず跳び方から改善してみましょう。