あむ:前回話していたハロゲンの分析のことだけど、前処理についても
教えて欲しいな!
塩素や臭素の分析というと、飲料水分析で使わせているイオン
クロマトグラフ分析が思い浮かぶけど固体試料である製品分析
ではどうしているの?
べん:金属分析の場合は酸で分解して装置に掛けられるように液化する
よね?
同じようにハロゲン元素も分析機器に掛けられるように水溶液に
するんだ。
具体的には、試料を密閉された石英管の中で燃焼させることで
含有するハロゲン元素をガス化させて、そのガスを吸収液に吸収
させてイオンクロマトグラフで濃度を測定するんだ。
あむ:原理は簡単に聞こえるけど、難しい分析なの?
べん:石英管燃焼法の他にもフラスコ燃焼法や酸素ボンベ燃焼法などの
ガス化の方法があるけど、どれも爆発やコンタミネーション
(外部から試料への汚染)の恐れが高くて、経験を有する分析だよ。
当社の装置は燃焼からイオンクロマトグラフでの定量まで自動で
行っているから、再現性も良く、それらの問題も最小限のリスク
で済むんだ。
あむ:これが当社で所有している分析装置ね。
左端がイオンクロマトグラフ、中が見える装置がガス吸収部、
右端が燃焼部になるのね。
べん:当社の分析のメリットは他にもあるよ。
自動で分析できるから、手分析のフラスコ燃焼法や酸素ボンベ
燃焼法に比べると安全に多くの検体をこなすことができるんだ。
大至急のご依頼にもお応えできるよ!
あむ:最近はますます自主規制が進んできているけど、それらの新しい
分析ニーズに精度良く、いち早く対応して行くことが私たちに
求められているのね。
私も製品分析についてもっと勉強します!