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【注意】この記事には一部ネタバレ要素が含まれるかも
今回は映画の話題。ツタヤで2017年に公開された映画「ダンケルク」のDVD借りてきました。
この映画は第2次世界大戦の序盤、ナチスドイツがフランスを侵略する中で1940年(昭和15年)6月にフランスのドーバー海峡沿いの街ダンケルクでのイギリス軍の脱出作戦を描いたものです。
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ダンケルク市街戦で仲間を失い脱出作戦の拠点となる砂浜にたどり着いた主人公のイギリス兵トミーを主人公に、作戦に協力した民間遊覧船、脱出作戦を援護した空軍のスピットファイアの小隊、それぞれの視点で同じ出来事を多角的に追うというスタイルの映画。それぞれ「防波堤(砂浜)の1週間」「海の1日」「空の1時間」と題されています。ちなみに「防波堤は1週間」と題されていますが実際は2~3日の出来事という印象です。
トミーは浜辺で無口な兵士に出会い、彼と一緒に帰還船に乗り込むために知恵を働かせたり、沈没する船から兵士を助けつつ他の部隊に紛れ込み帰還船に乗り込むも・・と一難去ってまた一難という状況が繰り広げられます。
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「空」からのシーン
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同じ場面を「海」からのシーン
同じ場面を多角的に追う構成は珍しい印象ですが、時系列が前後して一回見ただけではわかりづらいかもですね。私はDVDなので3回ぐらい見れましたが・・。
最終的に遊覧船でイギリスのウェイマス港に戻ったトミーら帰還兵は「敗残兵としての後ろめたさ」を抱きながら用意された列車に乗り込み帰還します。
しかし予想に反し途中駅で地元住民の歓迎を受けつつ、ダンケルクの救出作戦がトップニュースになっている新聞のチャーチル首相の演説を読み上げるシーンで映画は突然に終わります。
ダンケルクの救出作戦の成功はハッピーエンドかバッドエンドかと聞かれれば、一応ハッピーエンドと言えるのかもしれませんが、この戦いはまだ第二次大戦の序盤、1945年の終戦までは5年後。ダンケルクの砂浜に不時着してドイツ軍の捕虜になったファリアその後の運命、そして帰還した兵士にはまた次の戦いがあることを思うと暗い終わり方です。
また作戦成功とはいえ40万人といわれる取り残された兵のうち救出に成功したのは約33万人で相応の数の人が亡くなっているのも事実。映画中でも空爆で簡単に死んだり、病院船や駆逐艦が魚雷や空爆であっけなく沈み多くの人が犠牲になっているであろうシーンは見ていて切ないですが、これが戦場のリアルであり恐ろしさなのでしょうね。
歴史的にこの救出作戦で、兵器など装備を失ったものの多数の兵士の救出に成功したことがこの後の戦いを有利に進めることが出来たそうです。
夏にヤマトン小説を書くために厚木航空隊の本を読みましたが、司令官の小園大佐は「飛行機をまた作ることは出来るが人(有能なパイロット)はすぐに作ることはできない」と若者の命を無為に犠牲する特攻に反対したという話があります。
この話は犠牲を払いながらも救出に全力を尽くし、それが後の戦いを有利にしたというダンケルクの戦いと対比させられます。一方で第二次大戦は最終的に連合国軍は勝利したものの、有名なノルマンディー上陸作戦などでも大勢の兵士が犠牲になっているのも事実でしょう。
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ラストシーン
燃料切れになるまで戦い救出を援護してダンケルケの浜辺に不時着した戦闘機スピットファイア。スピットファイアは第二次大戦のイギリスを代表する戦闘機で人気も高いそう。確かに格好いいですね。
この映画を見て「ダンケルクの救出作戦」を知りましたが、思い出してみれば高校だったか英語の教科書?にダンケルクを題材にした話があったような気がしますね。
確か障害を持って周囲から避けられている小さな船に乗る漁師?と地元の少女の交流の話だったような・・最後にダンケルクに向けて救出作戦に参加する為に船出して終わりだった気がします。・・当時、塾の先生は「生きて帰れなかっただろう」と言っていたような。確か先生がヨーロッパ戦線の本を見せてくれた覚えがありますね
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2020/9/18 23:40(JST)