(新)八草きよぴ(kiyop)非公式モリゾー愛ブログだトン

その3】2022年3月・名古屋へのお出かけ(北勢線途中下車の旅?)


さて桑名(西桑名駅)から1時間、終点の阿下喜駅に到着しました。
時刻表を確認するまでは全線で30分ぐらいだと思っていたので意外に乗りでがありますね。
距離にして20.4kmなので表定速度は20㎞/h、最高速度は45km/hだそうで交通信号待ちがない分、LRTや路面電車(特認を取って高速運転していないとして)よりもワンランク早いといったところ。
私が乗った列車は途中の行き違い待ちでの5分停車が2回あったのでもっとスムーズな列車だと所要50分ぐらいで着くようです。

ちなみに運賃は510円、距離当たりだと伊豆箱根鉄道やつくばエクスプレスと同じぐらいの価格帯。安くはないものの地方ローカル鉄道として考えると高くはないといった微妙なライン。

それはともかくナローゲージなこういう路線が令和の時代に生き残っているのは凄い。今回来てよかったと思うものです。



駅は現代的な自動改札。ただICカードは非対応です。


駅舎の外見。木造駅舎ながら今風な雰囲気ですね
2つ手前の楚原駅で折り返す列車も多く、ここまで来る電車は1時間に1~2本程度。



駅前は広場が整備されているものの昼食をとれるようなお店があるかどうか不明瞭な雰囲気。セブンイレブンはありましたが・・。

地図で見るとここから並走する三岐線の伊勢治田駅まで徒歩20分程度でいける模様。ここを歩けば三岐線の方にも乗れるものの、北勢線の旅がこれで終わりというのは心残りすぎ。もっと北勢線を堪能したいので今回は三岐線は諦めます。まぁ予想以上に寒くて外にいたくないというのもあります。しかも雪がちらつき出している状態というのもあって

それにしてもこののどかな沿線風景の街、数kmもない場所、まるで小田原~新松田間の小田急線と大雄山線的な距離感で2つの電車が並走して走っているのは結構凄い。機会があればもっとゆっくりして探ってみたいところです。



駅の横は鉄道公園のようになっていてミニ列車の線路や転車台があります
中央の線路のレールを両脇のミニ列車用?の線路が共用しているような珍しい線路配置ですね



軽便鉄道博物館と看板が出ている建物内にミニ列車の姿が
この日はスタッフが集まりミニ列車の線路の枕木を交換したりメンテナンス作業をやっているような。


さらに旧型車も保存されていました。しっかり手入れがされているのかかなり状態がよく自走できそうに見えるぐらい。
見えるというかこの保存車が載っている線路は端っこの転車台のところまで繋がっているので、この敷地内なら自走できるのかな??(電源は外部から直接ケーブルで供給するとかで)

さて折返し列車が25分後に出るのでそれに乗って西桑名方面に戻ることにします。寒いので長居してもいるところがあるかどうか。

20分弱乗車して楚原駅と東員駅の間にある大泉駅で下車。ここで連接車の編成とはお別れです



大泉駅は無人駅。一日乗車券は自動改札を通れないのでインターホンで係員を呼び出して改札機の扉を開けてもらいます。



沿線マップによるとここには「うりぼう」という農産物直売所があるようなので降りてみます。



軽便煎餅というお菓子を発見。これはお土産にぴったり!?

他には三重県産の黒米など農産物品や珍しいものでは手作りういろうとか、せっかくなのでいくつか土産用に買うことに。
そういえば家で飲んでるハトムギ茶は三重県いなべ産だったはずだけど、ハトムギ茶は見当たらなかったですね。



なんとビーツが!!ビーツはボルシチを作る際に重要な野菜なものの、缶詰や瓶詰以外の生を売っているのは見たことがない!これは是非買って・・と思いきや、POPが出ているだけで売り切れ。残念😱 

ちなみに大泉駅前からは「いなべ市福祉バス」なる市のバスが出ていて、ちょうど15時22分発で楚原駅や三岐線の三里駅に抜けられるものの「休日運休」で乗車は不可。約30分ほどの滞在で次の電車に乗るとします



次の電車は黄色一色。先ほどの連接車編成よりは新しそう



いやよく見るとそうでもない・・??結構年季が(この写真は星川駅で)


例の如く編成の中では新しめな動力車が残りの車両を押したり引いたりしている組み合わせ。動力車の車内のドアや運転台仕切りの見た目が近鉄名古屋→桑名で乗った2000系の近鉄標準車的な雰囲気を感じるような・・。

東員駅手前の車両基地には2編成、東員駅の留置線(15時台の始発列車用?)が1編成いるのを確認。全容としては全7編成で通常6編成使用(平日休日同ダイヤ)で予備が1編成体制。その中で1編成想定外に故障して5運用しか使えないので減便ダイヤ中という状況でしょうか。
ナローゲージで車両が特殊なので増備が容易でない事情があるにしても6編成使用で予備が1編成なのは常に綱渡り状態。とはいえ、ピーク時に6編成で回す必要があるぐらい需要があるというのは良いことですが・・

15分ほど乗車して星川駅で下車します



星川といえば横浜の星川駅をイメージしますが、三重の星川駅は駅舎に星の装飾があって可愛い??

この星川駅周辺は車窓からも見てわかる?沿線随一なぐらいのロードサイド店集積地。



駅自体ロードサイド店の駐車場の一角を間借りして駅舎を作ったかのような位置関係で、駅の近くには三洋堂書店なるツタヤ的な書店やメガドン・キホーテ、更にその奥にも色々と桑名駅前よりも色々あるんじゃないかという、地方鉄道活性化のモデルケースのような駅になっていました。

この駅も近鉄から経営移管した際に移設しているようなので戦略的にロードサイド店集積地に駅を作ったのかもですが、駅の新設ではなく移設だと旧の駅の近くに住んでる人からは当然反対も出るはずで、どうやってまとめたのか裏方の苦労やエピソードも気になるところです。

ここでは三洋堂書店の古本コーナー(なんと新刊書店とブックオフ的古本屋が一体化していた!)を見ていたら、鉄道ピクトリアルのバックナンバーが1冊110円なのを発見!めぼしいものを2冊買いました。
しかし持っているのか持っていないのかよくわからない・・買ったときにちゃんとブログに書いておけば良かったと後悔が。「多分大丈夫だと思うけど、もう1冊出てきたら誰かにあげるとかすればいいか」と思って買いました。



ドン・キホーテの方にも行ってみたいところですが、この後の予定もあるので、16分後の東員始発の次の電車で西桑名に戻るとします。16時近くになって本数が増えてきますね。



この編成は冷房化されているようで車内に大きな機器室がありました。


車体が小さいので冷房の設置もなかなか大変なようで。夏場は気温35度にもなる現代日本の気候もナローゲージの都市鉄道には厳しいものですね。

ということで16時過ぎに西桑名駅に戻ってきて今回の北勢線の旅は終了。
令和の時代に生き残っていることが凄いような昔ながらのナローゲージ鉄道でありながら、ロードサイド店集積地区の駅やすぐ横に農産物直売所がある駅などローカル鉄道としては先進的な面も垣間見れます。一言でまとめると「古くて新しい非路面電車型LRT」な路線でした。



駅に掲示されていた案内
不審人物による迷惑行為が発生しており、管轄の警察等に報告し対応している旨。及び閑散時間帯の特に女性一人での乗車は運転士のいる先頭車両への乗車を推奨しています。

安心安全・信頼性への不安は都会の鉄道とは較べものにならないほど鉄道事業への命取りになります。



2022/3/22 11:56
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「おでかけ・旅行記(travel diary)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事