<前回から続く>
さて盛岡駅に来ました。
帰りの新幹線は19時50分発なので持ち時間は3時間30分。前回9月に盛岡に来た時に気になっていたものの行けなかった中心部の展示館を見学します。
まずは盛岡バスセンター近くにある「啄木・賢治青春館」に行くために盛岡都心循環バスでんでんむしのバス停に行き、25分発なので約10分弱待ち・・とおもったら最終は16時5分。
「なんでこんなに最終が早いのか・・前は20時台ぐらい前まで走ったのに」と思いますが、これもバス運転手不足の余波かそれともそれ以前からなのか。1日フリー乗車券350円、16時終バスだと使い手が難しいような。
仕方がないので盛岡バスセンター行のバスを見つけて乗ります。この微妙な時間のロスが惜しいです。
10分ほどバスに乗って終点の盛岡バスセンターに到着。バスセンターには入らず道路上のバス停で降ります。盛岡駅から約2.2㎞で170円
バスセンターも建て替わったようで新しい建物がライスカレー550円をPRしています。こういうお店意外に普通に美味しそうなイメージが。
バスセンターから少し戻る方向に歩いて北上川に合流する中津川の端のところに岩手銀行赤レンガ館という旧東京駅風な立派な建物がありました。
盛岡も元々の街の中心は駅前辺りではなくこのバスセンター周辺のようですね。
赤レンガ館から川沿いの方向に少し歩いて啄木賢治青春館に到着です。
明治43年に建てられた第九十銀行本店本館の建物を改修して利用しているようです。
建物の大きさの割に入口が小さいような・・昔の銀行建築は入口が小さかったのでしょうかね?強盗対策??
啄木・賢治青春館は10歳差で生まれた石川啄木と宮沢賢治の盛岡で過ごして若くして亡くなった二人の青春時代をテーマに紹介した展示館。
宮沢賢治は37歳で亡くなり、啄木は26歳、更に賢治の妹トシ、啄木の妻節子も20代で結核など肺の病で亡くなるという、年表を見ているとみんな若くして亡くなっているのが恐ろしさを感じます
啄木や賢治がすごした明治43年~昭和5年頃の盛岡中心部のジオラマ。中央部は盛岡城址、岩手銀行赤レンガ館はジオラマの右上。この後訪れる桜山神社前の飲食店街は鳥居が数本あるだけの空き地になっています。
啄木も賢治も盛岡中学(現在の高校)の出身。両方に会ったことある人はいるのでしょうか??
展示されていたパネルの一つ、賢治が亡くなった時の追悼記事。
宮沢賢治は生前は全く評価されず出版した二冊(春と修羅・注文の多い料理店)も売れず無名だったと言われていますが、少なくても亡くなった時に新聞に全面の追悼記事が出るぐらいは知られていた。というのは新たな発見です
2階の特別展の展示室では紺スタなる町おこし活動?のスタンプラリーのゴム印の展示でした。
啄木・賢治青春館は入場無料、小規模な展示館なものの最終入館17時30分で18時閉館(2階や喫茶や物販は早めに終了)と開館時間が長めなのは、こういう時間勝負な日帰り旅行には嬉しいですね。
ここで17時15分頃。だんだん薄暗くなってきました。
もう一つ、青春館の近くにある「もりおか歴史文化館」です
17時30分最終入館で18時までなのでギリギリ。
どうしょうか迷ったものの、17時台に見学、18時台に食事+駅までの移動で19時には盛岡駅に戻るというイメージで、見れるなら見てしまえ。という感じですね。
よくある17時閉館ではなく18時までなのがとてもありがたいですね。ちなみに4~10月はなんと19時閉館だそうで。これなら盛岡に泊まる時にも時間を有効に使えますね。
入館料は300円。まずは特別展で南部鉄器の展示を見ます。
次に常設展を見学します。こちらでは主に江戸時代、盛岡藩の時代の盛岡の街が紹介されています。
北上川に架けられていた舟橋の再現模型。明治7年に木橋が架けられるまで活躍したそうです。
江戸時代の盛岡の街と人々の生活をCG映像で紹介するコーナー
盛岡藩の領内。今の青森県のかなりの範囲や秋田県の一部も含むかなり広大なものだったようですね。この領地が明治維新やそれにともなう廃藩置県で岩手県と青森県に分かれたのは、やはり新政府と敵対していたのと関係があるのかどうか。
東北地方は仙台の伊達藩といい有名な会津藩を筆頭に新政府軍に対抗する旧幕府軍側についていることでのあれこれがあるようで・・。
ドン日時計。正午になると太陽光がレンズを通してミニ大砲の導火口と焦点があい、ミニ大砲の火薬が爆発して正午の午砲がなるというもの。時代を考えると進んでいますね。
江戸時代後期に西洋の学問を学ぶために開設された藩公認の学校「日新堂」で使用されていたものだそう。
江戸時代の街並みを再現した一角
これまた駆け足で見学したわけですが、新しい展示館だけあってCGや映像とあわせた展示など全体的に見せ方が新しいですね。駆け足でざっと見ただけでも江戸時代の盛岡の街を感じる取ることが出来ました。
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<次回に続く>
2024/3/27 0:00(JST)