末法人言

冥土、冥界、冥境、草葉の陰、黄泉、幽冥
 歳なのか?これらの言葉が気になっってきた。

流しそうめん

2015-07-31 15:02:36 | 日々の出来事

           

先週の7/25(土)に近所の町内会(花屋町)の企画で「流しそうめん」を行った。むろん、流しそうめんだけではなく、竹とんぼ、おはじき、おてだま、ベッタ等の昔遊び、それに、スイカ割り、お経、座禅と盛りだくさんの内容であった。しかも、あいにくの雨で外では出来ず、すべて屋内である。

      

流しそうめんの竹は、花屋町町内の若い衆(大工を含めた)が知り合いの農園の竹林から切り出し、半分にし、節を取り作製したものである。この大工、花東野球部出身である。

                

それと、町内会の人や、県大の女子学生4人、禅宗の若い坊さんの協力もあり、世代や色々な立場の人の幅の寛い繋がりを模索する上でのヒントにもなった。もともと本堂とは、そうであったのかもしれない。いつの頃からお寺は、仏教の独占所有物になったのか?むろんその様な寺を否定するものではないのだが……。

    



7月7日くもりのち・・・・。

2015-07-14 12:42:01 | 日々の想い

                            

平成6年7月7日午後7時に、父親が死者に成って22年になる。

数字的には、平成7年であればもっと良かったのであるが、そうも云ってられないのか。大正3年生まれで行年80歳であった。彼は昭和と云う時代、いわゆる戦前・戦中・戦後を生きた人でもある。むろん寺で生まれ、5人兄弟の長男で住職でもあった。が、復員しての戦後はすぐに私立高校の教員になり,死者に成るまで教員生活の方が長かった。むしろ住職としての面影より教師としてのそれの方が、残された者には深く印象に残っている。

           

いずれ、家族には「あーしろ」「こーしろ」と、うるさく云う人ではなかった。むしろ寡黙な人でもあったのか……?特に自分が兵役に取られた、戦中のことなどほとんど、話したことはなかった。ただ、テレビドラマの「コンバット」「ギャントメン」など「あんなもんじゃない」と云いつつ黙ってみていた。

 

ただ、怒るとメチャクチャ怖かった。彼の血気盛んな頃は、何回ぶっ飛ばされたことか?むろんこっちも悪かったのだが……。かなりの暴力親父でもあった。

 

むろん、晩年はいいお爺ちゃんで、孫ともよく遊んでいた。

          

亡くなる当日の朝に倒れ、その日の夜には逝ってしまった。いささか呆気なかった。倒れた時、救急車をよびそれが駆けつけるまで、倒れた座敷でおかあちゃんが心臓マッサージをした。起きてきた小学生の子たちも、その周りを囲い好奇の目で見ていた。「もうダメだ……」「もうダメだな……」オヤジはいっていた。と、子どもたちは云うのだが,私はあまり記憶にない。

 

 救急車のサイレンが聞こえ、家の前でサイレンが止まる。「隊員を連れてきて」と、お母ちゃん。バタバタと部屋をでて行く子どもたち。一瞬の静寂。心臓マッサージのリズムがその座敷の空間に反響し、その空間が異質な別世界になった様な気がした。

 

7月28日の葬儀はやたら暑かった。それだけは覚えている。

    

 

最近、お寺も世襲性云々とあまり良く云われない傾向にある。確かに、世襲は厄介なところもある。チョトボタンを掛け違えただけで、泥沼に入り、浮き上がることの出来ない事態になる。それはある意味、世襲制に胡座をかきその世界を過剰に評価する自意識過剰な定態でもある。その善し悪しは兎も角、世襲制なり世襲ということに、距離を置きそれをどう生かすのかが問題にもなる。

 

 

後生(ごしょう)と云う言葉がある。一般的には生の後つまり死として解釈されている。が,これは文字通り生のうしろ=背後の空間、と理解することが出来るのでは……。


病い得たるを……! 最終回

2015-07-06 14:29:48 | 日々の出来事

 先週の7月28日(金)無事退院しました。色々ご心配をかけ誠に申し訳なく、平にご容赦を。結果は「他の臓器には転移は診られない」と、いうことで、胃の三分二の切除で終わり。「他の癌治療はなし」で、一件落着。ほんと!お騒がせ。

 

今回は、色々良い経験をした。

 

その一番は、「そんなことであまり騒ぐな!」である。ほんと、「プライベートなことであまりガタガタするな!」である。結果色々な人に迷惑をかける。

解ってはいるのだが、黙ってはいられない性分なのか?つい……。

やはり、秘め事は秘め事として秘めておいた方が良いのか。

 

いずれ、色々な人にご迷惑をかけ誠に申し訳なく、感謝です。特にわざわざ遠路見舞いに来盛してくれた。磯村監督夫婦にはホントありがとうさんです。映画の話が出来て嬉しかったです。

 

今後どの様な展開になるのか……?  

胃を切除したので,今のところ何をどれぐらい食ったらいいのか?皆目検討がつかない。

 

「病い得たからと云ってあまり騒ぐな!」である