Kitten Heart BLOG -Yunaとザスパと時々放浪-

『きとぅん・はーと』でも、小説を公開している自作ファンタジー小説や、普段の日常などの話を書いているザスパサポーターです。

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encounter 目次
異世界に迷い込んでしまったリリーと、そこで出会った鍛冶屋ガトーとの短編小説。

「パスク、あの場所で待っている」 目次
親友との約束を果たすため、騎士団入りを目指す長編小説。



きとぅん・はーと
母屋でもファンタジー小説をやっています(HTMLのサイトです)。

Last Kitten Heart friends
異世界系ファンタジーで友情的な話。現在61話(2020年7月14日現在)。

Short×Short cake
短編小説集。ファンタジー以外もあり。

【小説】「パスク、あの場所で待っている」第53話

2022年02月14日 06時13分01秒 | 小説「パスク」(連載中)
 一層と霧が深くなり、至近距離でさえ見えづらくなってきた。  相手の姿も見えづらくなり、奇襲に備えて物陰に隠れた。  さすがに向こうも機会をうかがっているのだろう。どんなことがあろうとも、途中で離脱すれば棄権と見なされて敗戦扱い。選考会で勝ち残るには、逃亡することは考えられない。 「湯船以外の罠はもうないし、どうするか……」  こんな霧の中をデタラメに攻めるわけには当然ながら無謀すぎる。かといって . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第52話

2022年02月07日 06時21分11秒 | 小説「パスク」(連載中)
「そんな、しょうもないことしていたの?」  一緒に山を下るコトミが呆れているのが、よく分かっていた。 「毎回、みんな勝手に入りやがって……。防衛工作のひとつだよ」 「そんな罠を作る暇があるんだったら、剣術の練習をすればいいのに」 「うっ……!」  痛いところを突いてきて、反論できなくなってしまった。  罠を掛けるのは候補者相手だから、この下にある池に落ちる安全仕様にしている。  浴槽が付けた軌跡を . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第51話

2022年01月31日 06時12分01秒 | 小説「パスク」(連載中)
 土筆島を出て、東の方へ歩みを進めた。  候補者を捜し回る日々を続けたが、結局は実家付近まで来てしまった。 「また帰ってきたの……?」  不満そうに、コトミがオレに言ってきた。コトミは、いろいろな場所に行きたいのだろう。なので、ここに来ると、行き飽きたのか機嫌が悪くなる。 「お前も分かってだろう。簡単に対戦相手と巡り会えないことくらい」  監視しているだけのコトミには、オレの苦労は分かるまい……。 . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第50話

2020年07月01日 06時49分27秒 | 小説「パスク」(連載中)
「ごちゃごちゃ言いやがって。黙らせてやる」  一息吐くと、地面を蹴り上げてホオンを斬りかかった。  ことごとく避けられてしまうが、チャンスをうかがっていた。 「やりなすな!」  一時的に逃してしまったが、それでも攻撃の手を緩めず攻め続けた。  スピードを上げて、愛剣を振りかざした。 「ううっ……」  剣先が、僅かにホオンをかすめた。 「かわすのもギリギリみたいだな!」  休む間のなく振り続けたが、 . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第49話

2020年06月17日 06時21分16秒 | 小説「パスク」(連載中)
「パスクだけには負けるわけにいかないからな」  一気にホオンとの間合いを詰める。 「ちっ……」  ホオンを追い詰めたが、かわされた。  しかし、手応えはあった。序盤だから、本気を出していない可能性もあるが、これだったらいける。  再び詰め寄り、愛剣を振りかざす。応戦されるも、後退させた。 「くっ……」  勝機を見逃さず、畳み掛けようとしたが逃げられてしまった。 「思っていたより、やるな……」 「軽 . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第48話

2020年06月10日 06時34分01秒 | 小説「パスク」(連載中)
「結局、来てしまったか……」  渡し船を降り立つと、辺りを見渡した。これといった異常は無い。  警戒しながら、歩き始めた。  西へ西へと進んできたが、気付けば土筆島まで着てしまった。  土筆島には、いい思い出がない。  今回の選考会が始まって間もなく、思い切って土筆島まで来た。その時、挑発してきた若造を懲らしめてやろうと思ったが、不覚にも力負けしてしまった。  そもそも、しゃべり方が気に入らない。 . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第47話

2020年06月03日 06時58分51秒 | 小説「パスク」(連載中)
「……ちっ!」  隙を見つけ斬りつけたが、かわされた。  一息つけて、一度間合いを空けた。 「思ったよりやるっちゃ……」  なかなか決め所が見つからず、お互い呼吸が荒くなった。  しかし、なにかしら見つけないと、持久戦になってしまう。そうなると、残りの体力がどちらにあるか、駆け引きでもある。  できれば、それは避けたい。ここまで逃げ回るのに、体力を使っている。向こうはそれまでにどれだけ使っているか . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第46話

2020年05月20日 06時49分31秒 | 小説「パスク」(連載中)
 中心街は戦いづらくリスクがある。移動するしかないか。 「逃がすか!」  ムギはすんなり場所移動に応じてくれたが、こいつは聞く気が無い。ここで決着を付ける算段なんだろう。  商店街を抜けて、街の外へ出ることを試みてみた。細く曲がりくねった道を駆け抜けた。  すると、あいつが向かってきた。切り返し、受け止める。そして、受け流した。  あいつは倒れ込むと、その隙に転がっていた籠を被せた。  相手が視界 . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第45話

2020年05月13日 06時22分03秒 | 小説「パスク」(連載中)
 ミタチアとの戦いを終えて、北上してきた。  しかし、対戦相手と巡り会えず、海まで来てしまった。  更に北上して、対岸の島へ行く選択肢もあった。  ただ、無駄に歩くような気がして、引き返すことにした。  来た道とは別ルートを辿ることにした。それでも見つからなかった。  いかに、この選考会の厳しさを実感していた。  気付けば、地元付近まで来てしまったので、立ち寄ることにした。  昼過ぎ、森林の深い . . . 本文を読む
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【小説】「パスク、あの場所で待っている」第44話

2020年05月06日 06時48分13秒 | 小説「パスク」(連載中)
「あいつ、しつこいぞ!」  またもや煙幕に包まれて、嫌気が差してきた。  煙幕の中から殺気を感じ、振り抜いた。感触が良かったが、なにか違う。 「ちっ。竹か!」  深い煙に包まれてしまっては、相手を確認できない。それは相手も同じことだが。どのみち、この中で戦うには勝機が見えない。  むやみに動くだけだと、体力を無駄に使うだけだ。  まずは、この煙幕から抜け出そうとするが、竹が邪魔をして思うように抜け . . . 本文を読む
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