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ポーをゆく

ポーランドで生活始めてみました。

評判の悪い郵便やさん

2009-02-04 01:55:51 | 生活
ポーランドの郵便局は仕事が遅いことで悪評高く、ワルシャワ市内からワルシャワ市内へ送られてくる荷物でさえ、到着まで一週間~10日かかります。
ある人が地理的な実際の距離と、郵便物到着までの時間から計算をしたら、文字通り「かたつむりと同じスピード」だったとか。
クリスマスなどの行事をはさんだ際には、まじめな話で2~3週間くらい見ておいたほうがいいくらいなんです。

配達に時間がかかっても、届けてくれるならまあいいや、と言いたいところですが、このお届けにも問題があります。
ポーランドでは、荷物到着を待って自宅待機していても、なぜか呼び鈴が鳴ることはなく、郵便受けに不在票が入っているのです。
慣れない私には衝撃の事実でしたが、在宅していても荷物を受け取れないのです。
時々ラッキーな日には、部屋まで荷物を届けてもらえますが、たいてい不在票を持って、自分で郵便局まで出向いて荷物を受け取るはめに。
郵便配達員が、いちいち配達するのが面倒なので、在宅でも不在でも構わず「不在票」を入れて行くだけという現実なのです。
不在票をもらったら、日本のように電話一つで再配達なんてことは決してありません。
送料には、部屋まで配達してくれる費用が入っているはずなのに、と人々の不満も強いのですが、この国では郵便局は独占会社の様相がいまだに強く、サービスは一向に良くならないようです。

さらに今日は、受け取った荷物、アメリカからの輸入商品に22%のVATまでかけられて、さらに落ち込みました。


珍しい鳥

2009-02-01 04:41:25 | 生活

私にとって、東京ディズニーランドよりも楽しいところ、それは日本の百円ショップと、ポーランドのワジェンキ公園です。
そのワジェンキ公園を散歩していたら偶然、見かけない鳥に遭遇し、思わず写真をとってしましました。
公園の池も凍ってしまったため、カモたちは地上に上がって一休みしているところですが、そこに数匹、カラフルな珍しい鳥がまじっているではないですか。
何だこれは??
田舎生まれの人も、こんなのを見るのは初めてだ、と話していました。
実はその日の夕方、テレビのニュース(ワルシャワ版)で、たまたまポーランドに立ち寄っていたこの鳥のことが取り上げられていたんです。
おお、やっぱり珍しかったんだなと再確認をしました。
何だかいいもの見た気分、ちょっとトクした感じです。

さて、冬の公園は寒々しく人影も多くはありませんが、リスも孔雀も健在でした。
大きな道に面した場所で見つけられるリスたちは、すでに満腹なようで、私の手からナッツを取っていった後、そのまま土を掘って中に隠してしまうんです。エサをあげる人が多いのでしょう。
逆にちょっと歩いて人気が少ない場所まで入ってリスを見つけると、今度は非常に腹ペコなようで、ガツガツっと目の前で気持ちよく食べてくれます。一つじゃ足りないようで、3つくらいその場で食べていました。

冬の旧市街

2009-01-29 03:41:26 | 生活

久しぶりにワルシャワの旧市街まで散歩の足をのばしました。
夏の明るい季節もいいですが、冬のほうが雰囲気があるかもしれません。薄暗い空気の中にオレンジの灯りがともると素敵です。
今もそびえ立つクリスマスツリー、日本では極端なところでは25日にはなくなってしまうツリーですが、ここでは一月の末になっても健在です。話によると2月初頭くらいまではあるとか。

この旧市街から比較的近い場所に位置するのですが、先週、機会があってショパン音楽大学まで行ってきました。
音大に潜入する機会などめったにありませんから、ちょっとわくわく。
廊下でヴィブラートをきかせて歌っている人がいたり、ラフマニノフのピアノ協奏曲の練習が聞こえてきたり、素人音楽ファンにはかなりのワンダーランド。
正面から入ってみると、すぐにコート預け所が広々と広がっており、一体なんだろう?という感じでしたが、ちょっと楽しんでしまいました。
こちらで知り合った日本人留学生の卒業リサイタルがあり、それを聴きに行ったのです。
やっぱりピアノはいいなあと実感。また演奏を聞かせてもらえるのを楽しみにしていたいと思います。

大学の建物自体は地味で、やっぱりポーランドという感じ。
そこがいいんですけどね。しかし中ホールでのリサイタル中に、他の部屋からの練習だか演奏がかすかに聞こえてくるというのは、ちょっといただけませんでした。残念。

氷の彫像

2009-01-20 02:34:14 | 生活

年末年始に日本に一時帰国をし、暖かい冬を存分に満喫して、またポーランドへ戻ってきました。
私が日本に滞在中、こちらポーランドでは氷点下20℃まで下がっていたらしいですが、今現在はマイナス3℃程度、何とか我慢ができる寒さです。
街角にポツンと現れていたアイススカルプチャーも、この気温では解けることもないですね。

我慢ができるとは言っても、買い物に行くにはやはり寒いです。
これまでわりとお世話になっていた、文化科学宮殿前にあったスーパーマーケット、マルコポールが突如消えており、近所の大型スーパーはカルフールのみになってしまいました。
そのスーパーが1つ無くなったせいかはわかりませんが、カルフールは品薄が目立ち、レジも随分混んでいます。
1月に入って野菜の値段も跳ね上がり、何だか買い物が不自由に。
今日はアパートからは少し歩きますが、生鮮食品を求めてハラミロフスカまで行ってきました。
午前中から雪が吹雪いていたため、私も雪だるまのように武装をして出かけました。帽子を深くかぶるため、暖かい上に顔がやや見えにくくなり、じろっと見られる頻度も少なくなって一石二鳥です。

そんなわけで、またポーランド生活が始まりました。

加湿器のベンタ

2008-12-12 01:46:10 | 生活

乾燥のひどい国で、朝起きたときの不愉快さと言ったらたまりません。
知り合いの方からこちらの加湿器は壊れやすい等々情報をいただいていたので、日本でフィルターのみの植物インテリアのような加湿器を買ってこよう、と思っていました。
しかし帰国まで待てず、とうとう我が家に加湿器がお目見えしました。

その名もベンタ(Venta)。
ドイツ製の気化式加湿器です。どうやら日本でも売っているらしいですね。
私自身が「ドイツ製」というブランドに負けて買ってしまった感が否めないのですが、医療現場でも使われており、空気清浄機の役割もしてくれるらしいです。
ヨーロッパでNo.1! というキャッチフレーズにも負けました。
自然気化式のため、モクモク気体が見えません。また、フィルターを使用していないので衛生面で安心、さらに経済的かも!と思いこみ、予算オーバーでしたが買ってしまいました。
音は静かで、電力節約の面でも優秀ですが、何だか部屋が寒くなったような気がしてなりません…。
日本で夏場、玄関先に水をうって涼しく過ごしているのと同じ感覚です。
しかも衛生的に使用していくために、2週間ごとに専用の液体を投入しなければならないらしい。これは落とし穴でした、フィルター交換代とたいして変わりません。
劇的に湿度の上昇を感じることはありませんが、何となくいい気がします。潤っている感覚があります。呼吸がラク。

こちらの水は硬水で、水質も良くないのだと思いますが、この水のせいで電化製品は痛みやすいです。
スチームアイロンや一部の加湿器も、水道水を使用するとすぐに壊れるため、一度沸かした水か、精製水を使うように勧められています。
あんまり安いものを買って、すぐに壊れたり雑菌が繁殖したりするのはイヤだと思い、予算オーバーに踏み切りましたが、本当にいいものかどうかはこれからじっくり見極めていきます。

スケートリンク

2008-12-09 23:21:07 | 生活

ワルシャワ中央駅となりのショッピングモールの野外広場に、スケートリンクが登場していました。
なんてちっちゃい…。
しかしリンクは小さくても人が少ないですから、リンクが大きくても人がいっぱいな東京と比べれば、人口密度としては同じなのかもしれません。

まだまだ寒さのピークを迎えていないワルシャワ。今年も昨年と同様に暖冬となるのでしょうか。
道行く人々の大部分は帽子を着用しています。ジャケットにフードが付いていれば、それで頭部を覆います。
東京は冬といってもそれほど寒くはなりませんから、若い人などは薄着をしがちですが、こちらでは皆ばっちり防寒をします。だから逆に、東京にいるより暖かいのかもしれません。
なんて言っていられるのは、まだ本格的な寒さを経験していないからでしょうかね。

ショッピングセンターというのは、世界のどこにいっても変わりばえしないものです。
この中央駅となりのセンターも、内部に入れば東京にいるのと全く同じ感覚。
そういう意味ではつまらないですね。
日本と同じように、年末年始にかけてセールが始まります。印象では日本よりも割引率が高い感じでしょうか。
しかしこういう場所で売られている贅沢品などは、日本で買うほうが安い場合もあったりします。
ポーランドで圧倒的に安いのは食品ですが、逆に意外なものが割高だったりします。
一時帰国した際には、こうした日本で割安なものをしっかり仕入れてくることにしましょう。

2008-11-23 19:31:18 | 生活

昨日からワルシャワは雪景色になりました。
それほど積もる様子もありませんが、なかなか解ける様子もないです。
雪の日になる前に買い物に行っておいて正解でした。やっぱり出かけるのがちょっと億劫になります。雪というものは室内から鑑賞するには素敵なんですが、実際外に出るとなると面倒なものです。

私のアパートは暖房の配管がやや古そうで、完璧な暖房設備とはいえません。
さわってみると、何だかちょっとぬるめ。
こんなんで冬を越せるんだろうかと心配したものですが、気温0度前後の今、やはり暖かいものですね。
完璧に暖かいわけではないのですが、先日買い物に出かけたとき、室内がいかに暖かかったのかを知りました。お湯が建物を循環しているため、底冷えがありません。窓際も、隙間風がありません。
しっかりした暖房設備であれば、室内は半袖でも過ごせるはずですが、ウチは残念ながら駄目みたいです。室内でもそこそこの厚着をします。
それでも、日本の実家よりははるかに暖かい。
北海道の人が、東京は寒い、という感覚がよくわかります。

ハーブのお薬

2008-11-21 07:08:33 | 生活

空気の乾燥のせいでしょうか、のどの痛みが良くなってはまたぶり返すような状況が続き、いつまでたっても体調が完全に回復した気がしません。
今まであまり気にもしていなかったのですが、ワルシャワ中心部は排気ガスなどで、空気はわりと良くないのかもしれないですね。
そこに乾燥のダブルパンチですから、喉は腫れっぱなし。仕方なく薬局へ、処方箋のいらない薬を買いに行きました。
ポーランドの薬なんて大丈夫かしら、とちょっと失礼なことを考えながら、あまり期待もせずにいたわけですが、薬剤師さんが出してくれたのが、シロップとのど飴でした。

ヘンなものは服用できませんから、まずは成分をしっかりチェックします。
すると、シロップは松の抽出液、のど飴はセージオイル・ユーカリオイルとハチミツ、という具合で、シンプルな上に化学薬品ではなくハーブのものでした。
パッケージも地味でぱっとしないですし、何よりポーランドだし、と失礼な偏見でさほど期待していなかったのですが、セージの強烈なカンファー風味の飴は、驚くほどの効果がありました。ハチミツ入りのため味も良く、癖になりそうなほど。
松のシロップは紅茶にスプーン一杯を加えていただきます。
ちょっと強烈な味ですが、摂取しているのがハーブだと気分的に安心するものです。

もちろんハーブやアロマなどは自然のものとは言っても、適切に用いないと毒にもなりますが、身近で生活に根ざしているのは何だかいいなと思いました。

医療のこと

2008-11-15 03:15:00 | 生活
風邪かと思っていたものが案外重症だったようで、クリニックに行ってみると肺炎との診断。しばらく安静の日々が続きました。
抗生物質を飲みだしてから症状が随分とよくなり、咳で眠れなかった夜も、比較的安眠できるようになりました。
肺炎というのは起炎菌の特定に時間がかかるため、たいていはドクターの推測で抗生物質が処方されます。いやな予感はしていたものの、薬局で薬を買ってみると、粒が大きい…。飲むのが億劫になりましたが、飲み始めた以上は飲みきらなけらばなりませんので、大量の水とともに流し込みました。時々失敗して、のどの奥が苦いことになりました。

社会保険制度が崩壊して久しいポーランド。
システム再建に向けて政治家のみなさまもがんばっているようですが、道は明るくなさそうです。
日本人からすると、国の保険制度がない状況といっても感覚的によくわかりません。
今回は、プライベートクリニックでの診察と、薬代をあわせて8000円くらい。
私はプライベート保険を購入していましたので、後で戻ってくると思っています。
一回分だけを考えて8000円くらいだと、それほど高額には見えませんが、通院回数を重ねれば相当額です。しかもポーランドの給料水準からすると、かなりの額かもしれません。
それでもポーランドの特に歯科などは安くて、ヨーロッパ各地から治療に来るらしいです。良い治療だからではなく、安いから、というところが悲しい。
個人的にはここで安い歯科にはかかりたくありません。
虫歯など見つかれば、状況に関係なく削られそう…。
偏見かもしれませんが、イギリスやアイルランドであんな医療現場だとすると、一体ここは…と思ってしまうのです。
文字通り、自分の身は自分で守っていくしかありません。

就職フェア2008 ワルシャワ

2008-10-30 04:37:28 | 生活

科学文化宮殿で、就職フェアが開催されました。
ふだんは建物の前を素通りするだけの科学文化宮殿、内部に潜入するのは今回が初めて。私は腕時計をしないため、いつもは時計としてだけ活躍している建物です。
なるほど宮殿というだけあって、ただのホールというよりは飾り気があったように思いますが、逆に宮殿というほど豪華な感じもありませんでした。
施設内には映画館も入っていますし、2005年のショパンコンクール予選はここでも開催されたんでしたね。

早速フェアが開催されている4階にあがってみると、久々の人ごみです。
会社ごとに小さなブースが設置され、訪問者が見たり聞いたりできる、という具合です。
日本と少し様子が違う点は、ポーランド国内の会社のほかに、オランダ、ベルギー、ノルウェイなど外国での仕事も提供されているところです。場内放送はポーランド語だけでなく、英語も流れていました。
ハンディキャップを持った人々へも開かれた機会であることがアピールされていました。
また、日本だったらこのような就職フェアには一応正装をして出かけそうなものですが、訪れる人々の服装はきわめてカジュアルなものでした。
規模としては小さかったです。

就職先を見つけようと思って足を運んだわけではありませんでしたが、私にとっては10年ほど前に就職活動をした記憶がよみがえる出来事でした。
あのころは就職氷河期なんて言われていましたが、何だか暗い記憶だけが残っています。