季節の野原で葉っぱの音を・・・。

心の畑も耕せる農家でありたい。

冬至十日前

2023年12月09日 | 教育ファーム 小中学校


今年の冬至は12月22日なので、正確には10日前ではないのですが
一年で一番日の入りが早い今日この頃。
これからは少しづつ明るい夕暮れが多くなってくると思うと
それだけで心も明るくなります。
師走の味噌作りも静かに始まっているのに、泥縄であちこちを掃除をしていると、少し前に「いただいた」ニワトリの羽が出てきました。
上からはジャスミンの花がポロポロ落ちてくるし、下からはレンガのすき間からイグサが生えてくるし、
生きていこうとするものと、なくなっていくものが同じ空間にひしめき合っています。
 今週は、2校の小学校に塩糀作りの出前授業にも行っていました。
その名の通り、塩と糀と水だけで、「今ないものが生まれる」のですが、
更に6種類のアレンジ素材の中から2つを、自由に選んでもらいました。
児童の皆さん、ひとりひとりがそれぞれに考えて選択して作ったオンリーワンの発酵調味料で、お正月にはご家族で食卓を囲み、保護者や兄弟から「ありがとう」と言ってもらえるといいなと思います。

この塩糀作りは農婦にとっては、手段であって(もちろん心身に沁み込む料理を食べてもらいたい気持ちも込めています。)
完成したものを与えられるだけの人生じゃなくて、アナタが自分で自由に選んでいいんだよ。みんなと同じじゃなくっていいんだよ。と、来年義務教育最後の中学生になる子どもたちに、思わず力説してきました。
座学のあと、事前に仕込んでおいた、塩糀で味付けしたトリの炊き込みご飯を食べてもらい、五感を刺激したので、子どもたちの目の輝きに先生方も喜んでくださいました。
もちろん、使ったのは羽の主とは違う市販のトリ肉ですが、
子どもたちも、塩糀も健やかに育ちますように。と願います。
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