季節の野原で葉っぱの音を・・・。

心の畑も耕せる農家でありたい。

殻を破る。

2024年05月13日 | 生き物のこと


人の思考や行動を激変させようとする時に、よく使われる言葉、殻を破る。
それが、本当はどれほど大変なことなのかを、ウズラの孵化を見ながら考えます。

視野を広く持て。現状維持を良しとするな。というアドバイスとして使うのは、狭い世界に閉じこもっていてはダメだと諭したくなるからでしょうか。
自らも、このままではダメだと思うからでしょうか。

本来は親が卵を温める孵化を、人が(農婦が)機械を使って同じような環境を整えている訳ですが、温度と湿度と、日に幾度も転卵をするその過程で徐々に育っていくのを守っているのは殻であって、決して否定されるものではありません。

話は別ですが、この3月、一元管理している紙のカレンダーを外に持ち出したがために紛失して幾日も見つからず、今年度の予定も頭も真っ白になった時がありまして、そんな時に目にとまった
「令和6年度 シルクおかや次世代担い手育成プログラム 」
以前から知ってはいましたが、「遠いし無理だわ」と思っていたのが、予定がわからないのをいいことに、やぶれかぶれで申込みをしました。
(カレンダーは1か月後に見つかりました)
往復500kmの距離を20回ほど通うのですが、内容はとても奥深く、先日既に3回目を終了しました。

その研修から帰宅する翌日をウズラの孵化日に設定してあったのですが、予定より少し早く、帰宅した夜から孵化が始まり、一夜明けて、ふわふわな姿となりました。

年度初めから、魔女学校、竹のようちえん、出張講座、とあるところの授業、そしてやってもやっても終わらない農地の草刈り(農作業は最近農夫と役割分担)、その他もろもろで、脳みそがヨレヨレ(体力だけはある)でしたが、孵化の世話と愛らしい姿を見て、ほぼほぼ修復されました。

外部の環境を維持してもらいながら、単細胞から細胞分裂を繰り返してカタチが出来て来るウズラや鶏のヒナほどの進化は望めませんが、
殻に感謝をしつつ、常に変化してゆく農婦でありたいと改めて思います。
が、ウズラの柄となぜか同じ柄のカーペットは、20年前から使い続けて未だ変化はありません。
コメント
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