季節の野原で葉っぱの音を・・・。

心の畑も耕せる農家でありたい。

甘夏から教えられて。

2021年04月12日 | 気持ちを語る

もったいなくて少しずつしかちぎらずにいた甘夏を

久しぶりに触ったら、ほんの少しハリが弱くなりかけていました。

教育ファームの時には参加者のみなさんに「いつまでも実をつけたままだと

親である木が次の新芽を出すのに負担になるし、甘夏自体もみずみずしさが失われていき

色あせていくから、人間親子も適期に離れた方がお互いのため」などと

随分偉そうなことを言っていました。

言っておきながら、自分がそれを全くできていなかったことを

この春、思い知らされることになるとは、思ってもみませんでした。

もう、自分の身の丈では届かないくらい高いところに実をつけて

脚立に登ってようやくちぎれるほどに成長した甘夏。

でも、それは親木自体がそこに実をつけるようにしたわけで

まさしく「自分で蒔いた種」の結果に他なりません。

 

 

一口に緑色と言っても、そこには無数の色彩があるので写真ではどれがどれやら・・と見えるかもしれませんが

左端の大きなクスノキは、自宅出産した子どもの胎盤を土に埋め、その上に小さな苗木を植えたもの。

あれから20年近くたった今。

こちらは、もはや空を見上げる目線でしかてっぺんをみることができません。

そうだ。私は農家の端くれではないか。小さな種や苗を植えては育てて大きくなったら

もう、・・・というか初めから自分だけのものではない命の数々を収穫しては

みなさんの命のエネルギーにしてもらっていることが役割として与えられているのでした。

たった1本の木からでも、山ほどとれた甘夏は、あちこちに配ってもまだ山ほど手元に残るので

今夜はマーマレードを山ほど作りながら

この春の様々な出来事をひとり静かにかみしめることと致します。

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クラウドファンディングに挑戦することになりました。

2021年03月30日 | 企画とお知らせ

冬の味噌作りと春の醤油の絞りと仕込みで菌にまみれながら

人生で初めてクラウドファンディングというものに取り組んでいました。

「やってみませんか。」とお話しをいただいた時がやれる時なのだと疑いもせず

ただひたすらにひとり夜な夜な、黙々と、息を止めながら向き合い

時折思い出したように呼吸をしては、また息を潜めの繰り返し。

やってみませんか。と言ってくださった方は、常に編集画面を見てくださっていて

今日、「もうそろそろ申請しませんか」と声をかけていただいたので

それを合図に提出しました。

只今審査中で、修正依頼を待って再度編集し、

承認を得られたら公開するという段取りですが

試験を終えた受験生が合格発表を待つ気分。

先に、これはプロに作っていただいたイメージ動画を公開しました。

ご覧いただければうれしいです。

まだまだ気が休まらない日々が続きそうですが

他の誰かの気が休まる場所になれるなら

自分の気は休まらなくても、それは苦ではありません。

といいつつ、ほっとしてどっと疲れたので

申請祝いにひとり、いつも行くコーヒー屋さんでケーキセットを食べてきました。

 

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桑を知りつくす春の1日 ~苗木の定植と桑の葉ごはん~

2021年03月20日 | 企画とお知らせ

農家として後方支援で、関わります。

ご参加お待ちしています。

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繭のいろは、令和3年度最初のイベントは、桑畑の復活からはじめます。
 
★桑の育て方レクチャー(資料付き)、アオカフェAo cafe さんの桑の葉弁当、
繭のいろは特製桑の葉のおやつ、桑の苗のおみやげ付き(葉っぱ用品種1本)
場所: 愛知県知多郡美浜町布土字豆池23 ・・・季の野の台所と近くの農地(季の野の台所駐車場をご利用ください)
時間 :10時~15時
参加費:大人おひとり1000円/当日現金でお支払いください。
( 小学生以下無料。桑の葉弁当が別で必要な方は、お申し出ください。1個/800円)
※ 桑の実用の苗木が欲しい方は、1本1700円でお譲りします。お申し出ください。(先着5本)
苗のみの購入はできません。
講師:マルベリークラブ中部 藤澤秀樹様
 
桑葉には糖の消化酵素に対する強い阻害活性があり、食後の血糖値上昇を穏やかにし、
鎮痛効果 / 解熱効果 / 鎮咳効果 / 去痰効果 / 利尿効果 / 発汗効果 / 抗菌効果 / 脳出血予防などの効果があります。
もちろんお蚕さんのエサとして、なくてはならない作物でお蚕さんを飼って繭にしたり
糸や真綿にすることも可能です。

※お蚕さん配布と飼い方講座も5月下旬ころ予定しています。決まりましたらご案内致します。
 
当日は、およそ200本の桑の苗の定植をします。
そのお手伝いをしていただきながら、ご自分でも植えてその後の管理が出来るよう栽培方法の資料と
桑の苗木(挿し木苗をおみやげにお渡しします。
健康やお蚕さん、繭や絹に関心のある方のご参加お待ちしています。
★お弁当の都合がありますので、3月30日を締め切りとさせていただきます。★
繭のいろは HPからもお申込みいただけます。
https://mayunoiroha-1.jimdosite.com/%E3%82%A4%E3%83%99.../ 
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ゴールは遠ざけない。

2021年03月10日 | 気持ちを語る

師走の始めころが誕生日だったのですが、

なんだかそこから一気に物事が進み

予定になかったものが突然入ってくることも多くありました。

いくつものことが同時進行していく中で、

締め切りの連続がまだまだ終わってはいませんが

今日ようやく確定申告の書類が完成。

様々な約束を持ちかけてくれる方々に「まだ終わってなくて」というと

「今年は4月15日まであるのに?」と言われるのですが

先伸ばししたって、結局1か月先に同じことが起きるだけだし

その時は、その時やることがあるのだから

後回しにするメリットは私にはありません。

そう自分に言い聞かせて、明日は、明後日が締め切りのことをやらねばなりません。

数日前に天高く飛んでいくドローンに

なんだか励ましをいただいた気分で、ひとつひとつを

丁寧にかつ、私にしては珍しくスピード感をもって進んで参ります。

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あいち女性起業家・経営者支援プログラムCOMPASSのアクセラレーション・プログラムFinal DemoDay

2021年02月26日 | 気持ちを語る

あいち女性起業家・経営者支援プログラムCOMPASSのアクセラレーション・プログラムFinal DemoDay

イマドキのハイブリッド形式で行われたプレゼンの台本、

いやカンペという方が正しいかも。

充実した半年間に感謝しつつ、その内容を記録を兼ねて以下に投稿します。

知多半島南部、美浜町で「心の畑も耕せる農家でありたい」を

理念にした体験型農業をしています

季の野の台所 森川美保です。

隣が1.5km離れているポツンと一軒家。

ここで夫と農家として、ふたりの子どもを育てながら、

みなさんに様々な自然の営みを伝えています。

自分の魂の原点は家庭科、暮らしに根ざした衣食住そのもので

日々の暮らしは、この絵のように私たち人間と動植物が

共存共栄しながら暮らしています。

今年度から日本福祉大学美浜キャンパスで「生活と環境」という科目で

授業をもたせてもらっており、

そんな暮らしの原点を大学生に丁寧に伝えられたことは大きな励みとなりました。

何もなかったこの大地に、

たくさんの方からの気持ちあるいただきモノを工夫しながら

20年をかけてコツコツと様々なものを作って来ました。

今はこのイラストよりもいくつかのちいさな建物が増えていますが、

きっかけはあたたかなご好意によるものばかりで

「自分たち家族はみんなにここを使ってもらうために住まわせてもらっている」

という初心を今も貫きながら暮らしています。

今も味噌作り教室の最中で、終われば手作り醤油指導、

春からは食農体験、森のようちうえんの受け入れもはじまります。

それでも、私にはまだ、この場を時間的、物理的に

ちゃんと生かし切れていないという悩みがあります。

今、ここにご参加の皆さまにお願いがあります。

今ある五感に響くものはそのままに、

外から他の役割りのあるものを注ぎ入れていただけないでしょうか。

ここにしかない五感と、ここにはない五感を組み合わせることで、

これからの新しい時代の新しい価値をワクワクと歩いて行けるような

ビジネスを展開したいと思っています。

今も聞いてくださっている

知多信用金庫、地域支援部のみなさんのご協力をいただきながら、

クラウドファンデングで里山キャンプ場の計画を準備しています。

この取り組みで頂いたお金で刈っても刈っても生えてくる草刈りをしてもらったり、

裏山の整備をするつもりで、この場全体が他のことをするにも、

もっと快適に使えるようになればと思っています。

素材はあふれるくらいあり、自然も大いなる味方となってくれています。

この場を生かした新しいビジネスアイデアをカタチにしたい。

皆様からのお声かけをお待ちしています。

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枠にはまる。って大事かと。

2021年01月09日 | 里山暮らしの中の手作り

FBと写真がかぶりますこと、ごめんなさい。

「家庭科」が自分の魂の原点にあると思っています。

そのせいか、大学でフランス語の授業があり、今、唯一覚えているのが

「家」は女性名詞ということ。だけ。

それはそうと、この手作りの家、素人仕事でメチャクチャで・・と言いつつ

土台と大枠はプロの確かな仕事があってこそ

自由な発想と、あるものでなんとかするという工夫の楽しさが得られていると

自覚しています。

世の中、引かれた線路の上を進むなとか、枠にはまって面白味がないとか

言う場面がある一方で

それに抵抗して、何かで少しでも奇をてらったことをし、それを批判されると

「〇〇の自由だ!」が常套句。

けれども、その自由には、理論に基づいた知識と経験があり

先人の知恵を一足飛びにいただいて

ゆるがない文字通りの土台と枠組みがあるからこそ

その安心感に支えられて自由が与えられていることを

忘れてはならないし、敬意と感謝の気持ちをもって

向き合っていくことが大事だと思うのです。

みなさんのおかげで今があると何度思ったことか。

これからも思い続けて人生の線路を歩いて参ります。

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2021年 春の手作り醤油仕込みのご案内

2020年12月16日 | 手作り醤油

 

 

 

 

 

 

 

 

心、かき乱されてきた今年も、あと半月。

そんな中でも、手作り醤油に関わってくださる皆さまの

もろみのお世話はひっそりと続き、

そして熟成を重ねてきています。

絞る時のうれしさ、楽しさを一緒に感じていただけることに

感謝をしつつ、次の仕込みも準備して行かねばなりません。

来年3月。その時、どんな世の中になっていても

1年先、2年先の食のために、今、醤油の仕込みをしておけば

なんとなくでも安心しながら暮らしていける。

そんな気持ちになるのは、

今生きていれば100歳をとうに超す祖母が

実家で収穫したお米の山を見て

「ええなあ。米がたくさんあって。何があっても食っていけるなあ」と

言っていたことを思い出すから。

現代において「食っていける」と言葉にする時は

なにかしらの収入があってそのお金で食料や暮らしに必要なものやサービスを購入できる。

そんな意味合いで使う場面を想像しますが

祖母は、そのまま「安心して長くお米を食っていける」と直結していました。

話がそれました。

来年3月、手作り醤油を仕込んで、再来年醤油になるまでを

お世話して、成長を見届けて、絞って、食ってみたい。と思われた方は

是非、時間をかけて共有していただきたいと思います。

詳しくは、こちらをご覧ください。

 

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あいち女性起業家・経営者支援プログラムCOMPASSのアクセラレーション・プログラム

2020年11月03日 | 気持ちを語る

写真は、昨年、里山の中の我が家と田畑で開かれたインスタレーションの今年の風景。

同じ場所では二度とやらないというのが、信条の主催者の女性は

いつもたくさんの人を惹きつけて一緒に空間を作り上げ、

人の心に沁み渡るひとときを与えてくれます。

そんな女性の空間アートの壮大な試みには遠く及ばないものの

「あいち女性起業家・経営者支援プログラムCOMPASS」という

愛知県主催のプログラムに少し前から参加をしており、次のステップの

アクセラレーション・プログラム審査を通過しました。

ー「あいち女性起業家・経営者支援プログラムCOMPASS」とはー

新しい時代に向け、事業と組織を変革する半年間のプログラム

2020 年は、ライフスタイルが激変し、ビジネスや組織は、いま⼤きな“変⾰”の時を迎えています。
新しいニーズや「ニューノーマル」が⽣まれる中、オンラインの併⽤、チャネル依存の解消、顧客開拓、商品開発など、経営者は多くの判断をしながら、新たなチャンスにスピード感をもって応えなければなりません。COMPASSでは、経営者に寄り添い、セミナーやメンタリングを通して、あなたのビジネスの再構築や成⻑を応援します。

******というもの。

これから4か月間、担当メンターによる定期的なメンタリングや、専門家メンターによる専門サポートを受け、骨ある事業を確立していきます。

 

なんだか、固い言葉ばかりですが、

自分としては、これまで集めてきた素材を、どんな料理にしたらよいかを考え、

わかりやすいメニュー作りを構築し、スムーズな動線の確認をしていきたいとの想いで

参加をしていくつもりです。

そうは言っても、これから年度末に向かってこれまでの年よりも

公私共にやらねばならないこと、教えること、見守ること、見届けること、迎えることの連続の

季節に突入していくことが一元管理の壁に掛けてあるカレンダーの

書き込みを見ずとも想像ができる今。

そこも含めて、いつもよりもぐっと覚悟してかからねばと心します。

風に揺れる朴葉の1枚1枚はとても薄くとも、束ねられて厚みを増す姿は

なんだか自分の心情を表しているように見えてきました。

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当たり前ではない、季節が巡るということ。

2020年09月24日 | 気持ちを語る

数年前に撮ったもので今年のススキではありません。

もうすぐ、同じ風景がみえるはずです。自然のうつろいというのは

ああ、またこの季節になったか。と過去を知っているからこそ

懐かしさや無事巡って来たことの安堵感も手伝って感じることのような気がします。

日にちの多少のズレや、気がつかないくらいの速さで順応していく自然に比べて

人間社会の変化は目まぐるし過ぎる感があります。

先日、ちいさな命を事故で亡くしてしまい、気持ちが沈んでおりまして

それはきっと誰にも気が付かれない妙な自信があるのですが

今日、思いがけずに他の人の悲しみの上にある、

自分にとってのありがたいお話しをいただきました。

自分のことだけを思えば、それは本当に感謝すべきことですが

手放しで喜ぶことはできない沈む気持ちは、すでに用意されていたのだと

静かに考えます。

それでも、新しく出会う相手には誠意を尽くして向き合うことが必要で

そこは気持ちを分けて考えなくてはなりません。

季節は当然のように巡ってきますが、

人間の生き方はそうゆう訳にはいかないものですね。

秋分の日も過ぎて、ようやく熱が取れてきた今日、

心は深くしていけるだけ深くなっていきます。

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養蚕農家と富岡製糸場へ

2020年09月22日 | 桑・蚕・繭

一面に広がる、蒟蒻畑。

スーパーで見る袋に入ったゼリーの背景には、こんな風景があったのだと

ため息が出ます。

この春から、オンラインというものがじわじわどころか、勢い余って飛び込んでくるのを目の当たりにして、予想もつかない日常を積み重ねてきていますが

やはり、実際に自分の眼で見る圧巻の風景にはかないません。

事前に何度も根気よく、こちらの申し出に付き合ってくださった

養蚕農家さんへの先進地視察は、どこまでも丁寧で全てを伝えてくださって

こちらも、直接対話と実体験に基づくお話しに、深く感謝をしつつ

これからの生き方の糧とせねばと覚悟します。

世界文化遺産となった富岡製糸場も訪れ、物言わぬ歴史ある建物について

養蚕地域で生きて来られた方のよどみなく語られるお話しが重なり

どこまでも、人によってつながっていく群馬県の養蚕を肌で感じる旅となりました。

養蚕農家になろうとしている訳ではありませんが、人の暮らしに多くの恩恵がある

桑とお蚕さんと繭から糸や布への営みは、心惹かれるものがあり、

任意団体で立ち上げた「繭のいろは」の取り組みとして

じっくりと、関心のある方やご支援をいただいている方と共に進めていこうと思います。

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