夫が「田んぼに水を入れたから、アヒルを連れて行こうか」と言うので家の外へ出ると、
既に野菜カゴには2羽のアヒルが入っていました。
はしゃぐ娘と歩いて3分の田んぼへ。
平和記念式典さながらに放鳥の儀が執り行われたものの白い鳩のように空を舞うはずもなく
浅い水面を泳ぐともなく、歩くともなく、そして
見るからに幸せそうなアヒルをしばらく見つめた末に
「私も入る」とつぶやく娘。
互いに通じる言葉があるわけでもないけれど語らずとも溶け合う命たち。
水も空も土もアヒルもミミズもそして人も。
細かく区分を分けたり、種類を数えたり、能力の順位をつけたり。
そんなことは人間以外の命にとって、どれほどの意味があるのだろうか。
ただただ自然と共にいることで、それぞれが満たされる想いがある。それだけでもう
何もかもが、ほぐれていく気がします。
水温の低さを省みず自らもアヒルと化した娘が震えるカラダを温めに帰り
残したアヒルをどうやって田んぼからあがってもらおうかと思案していると
来る予定のあった知人が到着。
事情を話すと今度は男の子ふたりがズボンの裾をまくって田んぼへ入り
アヒルをつかまえて野菜カゴに入れてくれ
みんなで家に帰りました。ありがとう。
これから始まるご縁のあるみなさんとの田植えの日々。
その日は、必ずアヒルも共にと、決めました。
ぼくも楽しかったです。
昨日は本当にありがとう。
アヒル重かったでしょ。
ともき君のこと、すごくたくましく感じました。
いいお兄ちゃんがいて、幸せですね。
これからも、いいご縁が続きますように・・・。