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亡念のザムド

2009-10-07 | ゼーガペイン、亡念のザムド
放送時に流し見してた時は各話テーマ的なものがあったのに最終回は断片的過ぎてそれで最後を描くのは今までの話が台無しになっていないかとぐらいまで思ってたのですが、これがしっかり見直すとこの作品は何に視点を置いていたのかというのが分かり、こういう感じの最終回でも間違ったやり方ではなかったと思い直したりしたりで、結構難しい最終回とも言えますね。

さて二人の対決は前回で決したので、大きなイベントはもう無いままの終幕を描いたラストへの段取りとなりましたが、はじまりから皇帝が人になりアキユキがザムドに変貌したシーンとか設定を踏まえたザムドだから出来る儚く印象的なものでした。

サンノオバのヒルコで散ったヒルケン皇帝が光を照らしたようにも見えましたが、前回言ってた「世界中に散らばるヒルコ」の事が気になったりするのですが、これはさりげなく2期が出来るように張り巡らせた伏線か何かだったのかと気になりますね。雨によって石になった人々も無事に戻り礼蔵も助かると思いきや前回で石化する前に刺されてしまった為生き返り無かったっぽいのは残念。

ヤンゴもシロザに対して不満をぶつけてるシーンも最後のそのキャラのシーンとして印象的でした。宗教に毒された人に立ち向かえるのって一生懸命生きてる子供だけかもしれませんね。

シリアスな所申し訳無いのですがアキユキがタイミング良く降ってきた場面はなんか可笑しかったです。ふんばってヤンゴと一緒に閉まる門を止めようとするシーンにはおお!と思いましたが、ザムドでひっぱといて駄目だったのにも何かなぁと見せ方が後ろ気味に見えたのがちょっとモヤモヤしました。

ここでのアキユキもヘタレに見えるのですが、最後の部分は話の通り自分を皇帝にあげてしまった後なので、アキユキとしてナキアミに会えなかったのは仕方無かったなぁという感じです。

最後のザンバニ号は遅い到着でしたが、手紙をばらまくという非常にマイペースな集団っぷりを見せる反面、この船らしい所が出てるには出てるのでありかもと少しずつ思えてきました。結構嬉しかったのはイシューが生きていたという所。別に好きじゃないんですが(笑)死にそうに無いキャラだったのでしっかり生き残って良かったです。結構無理な部分も、ある程度は解釈がついたのですが、胎動窟の石がアキユキだと船の皆が知ってたのが一番違和感がある部分だったかなぁと自分でもアラに気づいてしまいました。

Bパートは9年後のエピローグ丸々で締めくくりましたね。ハルが待ってるのはベタだったけど、自分がなんか泣いてしまったのはザンバニ号のその後の皆でヒノキ丸が雷魚そっくりになってコバコがマシンを乗りこなしてた描写とか王道ながらこういう成長のさせ方があったのかとじんわり来たり。婆さんは意外にしぶといw

アキユキパパの所で養生してる(?)ナズナが明るくて萌えでツボに来ました。ナズナ可愛いよナズナ。でも年取らないのはなんで(ry 垣巣が半死状態だけど生きてたのは壮大にびっくりしました。寝たきりでもちゃんと見守ってるブロイも何か最後まで和んだりしましたよ。

ミドリとハルパパは相変わらずですがハッピーエンドと思われるエピローグは本当に良かったです。足は治らなかったですがザムド化がきっかけで~とかみたいないい加減な理由で片付けられてない流れも好印象でした。ヤンゴはまさかのクールキャラ化ですね。2期があったら良い主要キャラになりそうな感じで9年後の描写は全部良かったなぁと思います。

アキユキも旅で得た強さで無事にハルの所へ戻りこの作品の物語も綺麗に終了。遠くに行ったナキアミとの決別を踏まえたのかは分からなくなってしまいましたが、あくまでこの作品はナキアミの成長の話という結論が出る話と思うので、その他のキャラクターの生き様は普通の人間と同じであると考えると、亡念のザムドはとてもリアルなものを持っていたとも思えたりもしました。それが見ごたえになるかというのはまた別なのですが、そういう部分までも哲学作だったんじゃないかなぁと深々思えた作品でしたね。

癖が強くそして温かみを描いた作風だったのですが、癖の部分が本当に相性が合ったので自分にとって心に残る作品としてかなりのものになったと思います。ちょっと無理が出たけど2クールに収まったのも後々見易くて心強い。とても見ごたえのあるアニメとして終われました。アキユキの帰還も奇跡なのですが嵐の中L字にならなかったMXでの放送も奇跡だったです(笑)

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