
長かったファントムも最終回になってしまいました。4月から作品に対してかなり色んな考えを巡らせていたのでそれも終わりかと思うと切なくなりますね。一昨年のエルカザドも似たような感じでした。アインの「最後の戦いよ」って真下監督のガンアクションシリーズに置いて的な意味で聞こえたり。
早速ですがOPが3部作と違い代わった為に今回はOPありの最終回だったのが違和感ありましたw ここは前期OPに戻すと完璧だったと思うけどOP変更アニメの都合とかで出来なかったのでしょうか?
作画も素晴らしかったのですが、ファントム量産型達がそんなに強そうに無かったのが残念ですね。アインが自分と同じだから動きが分かると言ってたから、つまり対ファントム向きじゃなかったとも言えた様な気もします。
といっても今まで分からなかったのですが玲二とアインは組むと手が付けられないレベル。1部の時は玲二が修練中だったのでサポートせざるを得ないパターンだったのですが、MAXに等しいレベルになった二人が組むと本当ヤンマーニよりも恐ろしい戦闘力を発揮してた感じが何より印象に残った感じですね。それゆえ分断したのが苦戦した理由に見えました(爆)
サイス・マスターは最後では自分の命すら惜しまない素振りが実にラスボスらしかったですね。アインの特性を知って降参する戦法は結構策士でしたねぇ。でも自分を撃たすことによりアインを人間にしましたが果たして彼はそれを計算に入れてたのか知る由も無い感じです(Zガンダム流ならここでアインが精神崩壊とかありえたかもしれませんね)。「アインなんて呼ばないで」と2部とは逆の事言ったのに痺れました
そして完全に忘れられてたと思ってたマグワイヤがまた出てきたのに歓喜しましたが、変わらずまだ風呂入ってたのには流石にポカーンしました。な・・・なんてヤツだ。でもこういうボスだけ長生きするっぽいですね。
さて次はあっという間に6ヵ月後。主人公達はどこへ行くのかと思いきや何とモンゴルというアニメの舞台では珍しいところに行っていました。アインの前の棲家にいたのが5年前と聞いて、5年という僅かな年数でアインから江漣になったっていうのは思えば壮絶な人生だなぁと思います。
出身地探しのラストも珍しいのですが、探せど江漣に昔の知り合いはいなかったというのは切ないですね。これは後のシーンも合わせてアインの孤独性を表してるのかなぁと深読みしたり。
そして問題の最後のどんでん返しには三部作観続けて4年の自分もビックリで、うおおおおいと流石にたまげました。なぬこれ・・・。気持ちと考えの整頓に随分時間はかかりましたが、振り返ったアインの笑顔は本来見れるべきだった消えた未来を表してて、最後に寝そべってるのは素で気付い現実的なものか、あるいは笑顔を共感してくれる人がいなくなった悲しさを表した抽象的なものかぐらいだったんっじゃないかなと思います。欠けた花はアバウトすぎてずっと考えても謎なのですが、あれは比喩では無くて凶兆のシンボルとして描かれたんじゃないかなというのが自分なりの印象でしたね。でもラストよりED後の鬼の手の方が「これは無い」と思いました(笑)
結果的にアインが生き残ったので作品のイメージががらりと変わったのですが、この作品は初代ファントムとしてのアインがファントムを見据える物語のようにも見えたりもしました。サイスを殺しても自我を保ちそして物語が終わっても見える部分では死ななかったアインが一番「ファントム」であったかもしれませんね。
さて色々言われてるラストですが、自分が否定しないわけは、きついけど物語がこれで始まりと終わりが出来るからそれがそっくり再び1話へ輪廻するようになったのに非常に濃いダークさを感じるからで、もし予定調和ならこれが不思議な事にただの玲二とアインだけの話になってしまってたと思うので、玲二の死によりクロウディアや3話の標的の男の死などを思い起こすこちらのラストの方がPhantomのテーマに近いように感じるからですね。
ハッピーエンドでは無かったのでPhantomという作品がどういうものか実体を見失った人も多いと思いますが、ヒーローの代わりに『計り知れぬもの』が在る作品と捉えた方が正しいとも思えたりします。それが話のスケールを大きくするもので、自分達が普段求めてるものなんじゃないかなと、そして求めてるはずのそれがこういうラストを生む性質であると忘れない為にこの作品はあってもいいような気もしたりします。
ファントム本編の感想もこれで終わりです。スタッフ様お疲れ様でした~。良い作品ありがとうございます。来年も真下監督作品があれば変わらず全力で楽しみにしたいですね。次回作ぐらいでアクションシーンの改善をいい加減求めます。ヤンマーニモードに戻すのも可(笑)
早速ですがOPが3部作と違い代わった為に今回はOPありの最終回だったのが違和感ありましたw ここは前期OPに戻すと完璧だったと思うけどOP変更アニメの都合とかで出来なかったのでしょうか?
作画も素晴らしかったのですが、ファントム量産型達がそんなに強そうに無かったのが残念ですね。アインが自分と同じだから動きが分かると言ってたから、つまり対ファントム向きじゃなかったとも言えた様な気もします。
といっても今まで分からなかったのですが玲二とアインは組むと手が付けられないレベル。1部の時は玲二が修練中だったのでサポートせざるを得ないパターンだったのですが、MAXに等しいレベルになった二人が組むと本当ヤンマーニよりも恐ろしい戦闘力を発揮してた感じが何より印象に残った感じですね。それゆえ分断したのが苦戦した理由に見えました(爆)
サイス・マスターは最後では自分の命すら惜しまない素振りが実にラスボスらしかったですね。アインの特性を知って降参する戦法は結構策士でしたねぇ。でも自分を撃たすことによりアインを人間にしましたが果たして彼はそれを計算に入れてたのか知る由も無い感じです(Zガンダム流ならここでアインが精神崩壊とかありえたかもしれませんね)。「アインなんて呼ばないで」と2部とは逆の事言ったのに痺れました
そして完全に忘れられてたと思ってたマグワイヤがまた出てきたのに歓喜しましたが、変わらずまだ風呂入ってたのには流石にポカーンしました。な・・・なんてヤツだ。でもこういうボスだけ長生きするっぽいですね。
さて次はあっという間に6ヵ月後。主人公達はどこへ行くのかと思いきや何とモンゴルというアニメの舞台では珍しいところに行っていました。アインの前の棲家にいたのが5年前と聞いて、5年という僅かな年数でアインから江漣になったっていうのは思えば壮絶な人生だなぁと思います。
出身地探しのラストも珍しいのですが、探せど江漣に昔の知り合いはいなかったというのは切ないですね。これは後のシーンも合わせてアインの孤独性を表してるのかなぁと深読みしたり。
そして問題の最後のどんでん返しには三部作観続けて4年の自分もビックリで、うおおおおいと流石にたまげました。なぬこれ・・・。気持ちと考えの整頓に随分時間はかかりましたが、振り返ったアインの笑顔は本来見れるべきだった消えた未来を表してて、最後に寝そべってるのは素で気付い現実的なものか、あるいは笑顔を共感してくれる人がいなくなった悲しさを表した抽象的なものかぐらいだったんっじゃないかなと思います。欠けた花はアバウトすぎてずっと考えても謎なのですが、あれは比喩では無くて凶兆のシンボルとして描かれたんじゃないかなというのが自分なりの印象でしたね。でもラストよりED後の鬼の手の方が「これは無い」と思いました(笑)
結果的にアインが生き残ったので作品のイメージががらりと変わったのですが、この作品は初代ファントムとしてのアインがファントムを見据える物語のようにも見えたりもしました。サイスを殺しても自我を保ちそして物語が終わっても見える部分では死ななかったアインが一番「ファントム」であったかもしれませんね。
さて色々言われてるラストですが、自分が否定しないわけは、きついけど物語がこれで始まりと終わりが出来るからそれがそっくり再び1話へ輪廻するようになったのに非常に濃いダークさを感じるからで、もし予定調和ならこれが不思議な事にただの玲二とアインだけの話になってしまってたと思うので、玲二の死によりクロウディアや3話の標的の男の死などを思い起こすこちらのラストの方がPhantomのテーマに近いように感じるからですね。
ハッピーエンドでは無かったのでPhantomという作品がどういうものか実体を見失った人も多いと思いますが、ヒーローの代わりに『計り知れぬもの』が在る作品と捉えた方が正しいとも思えたりします。それが話のスケールを大きくするもので、自分達が普段求めてるものなんじゃないかなと、そして求めてるはずのそれがこういうラストを生む性質であると忘れない為にこの作品はあってもいいような気もしたりします。
ファントム本編の感想もこれで終わりです。スタッフ様お疲れ様でした~。良い作品ありがとうございます。来年も真下監督作品があれば変わらず全力で楽しみにしたいですね。次回作ぐらいでアクションシーンの改善をいい加減求めます。ヤンマーニモードに戻すのも可(笑)
というか、ああいう最終回をすることはないだろうと。暗殺者ものでは一番現実的な終わり方だろうけどそれではこれまで話につきあってきた視聴者はどうなってしまうのかと(^^;)
サイスと手下の軍団を皆殺しにした玲二とエレンに、「見ていろインフェルノ! おれたちがぶっ潰してやる!」などと叫ばせて、最後は森の中に消えていく二つの足跡という永井豪エンディングでよかったような気がします。
エンターテインメントとしてはあの最終回は落第だと思うけどなあ。少なくとも、二人を殺すつもりならば、あんなにエレンの故郷探しを延々と行なわなくても、最後に日本の偽造パスポートを持つ身元不明の死体がモンゴルで発見されたという新聞記事をぼそっと突っ込むだけでよかったのではないかと。
うむむ。
アニメなら異例的なバッドエンドとも言えるのですが、文学的にはこういうラストなんかむしろデフォルトなぐらいによくあるので、ファントムはアニメより私小説として見た方がいいんじゃないかなぁと思います。
「ペルソナ2罰」という作品でも思ったことなんですが、エピローグで主人公も敵サイドもいなくなって例えば美緒達だけでラストを迎えると今までの戦いが幻のようになっちゃってよろしく無いんじゃないかとも思えたりで、異空間に旅立っても宇宙に旅立ってもその先にいる主人公を描き続けなければいけないんじゃないかなぁと何かそういうラインみたいなのを感じ始めてたりします。この理論は見つけたてなので合ってるかどうか危ういのですが(爆)
2週目すると不思議と玲二の一生は玲二ではなくツヴァイの時にあり、100年分の濃い人生として26話分があるんだなと分かって面白いでまた機会があればご覧になってください。
長い間ずっと感想読んでくださってありがとうございます~。しかし次期アニメは感想書きたくなるようなアニメ無くてピンチ。「良いキャラが秘境を冒険してるようなアニメ」が条件だと思うのですが、1作も無い時が来るとは・・。