第２０章 運命は変えられる！ ⑤

2013-06-30

５．現実を変える努力

 

自分に希望が持てなくて、茫然としているタケル。

 

キララは、そんなタケルに向かってこう言った。

 

 

「アンタが、アタシを信じないってコトは、

 

アンタが、自分を信じてないってコトなンだ。

 

 

そうだろ？

 

 

アンタに、自信がないから、人を信じる気になれないのさ。

 

アンタが、そんなこと起きないって言ったって、

 

アタシは、自分が見たモノは、絶対起きるンだって信じてるからね！

 

 

だってさ。

 

今までだって、アタシがホログラムで見たモノが、あとで現実に起こったンだモン！

 

アンタが信じようと、信じまいと、

 

絶対に起こるンだ！

 

 

もし、アタシが、ホログラムで見たコトをなくしたいと思ったら、

 

人に言って、協力してもらって、

 

変えていかなきゃいけないンだ。

 

 

さっきのもそうだよ…。

 

 

アンタが、アノ子を失ってドンだけ悲しいか

 

未来のアンタの心が、アタシに叫んでくるから

 

アタシは、そうならないようにしたまでさ。

 

 

アンタには先が見えないし、

 

自分じゃ気がつかないだろうけど、

 

アタシは迷惑してンのさ。

 

 

もっと自分の気持ちに、素直になりナ！

 

耳が聞こえなくて、恥ずかしがってンの、アンタだけだヨ！

 

 

ヤレヤレ…

 

アンタの友達は、どうしたらアンタのコト助けられるかって

 

心配してるってのにさ…」

 

 

キララは、タケルを哀れそうに見て言った。

 

 

「アンタが、そんなにアタシのコトきらいなら

 

これ使って、アタシが言ったコト

 

ホントかどうか、確かめてみナ！」

 

 

キララは、Mフォンらしきものを

 

タケルに投げてよこした。