安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

思いのプレゼント

2016年01月14日 | 月刊ブログ

 明けましておめでとうございます。

 ご家族お揃いでにぎやかなお正月を迎えられたことと存じます。三が日は気温も緩やかで過ごしやすいお正月でしたが、今年はすぐに仕事始めとなって、お正月気分が抜けきらないまま新年をスタートすることになりました。

 冬枯れの庭には真っ赤な寒椿が、場違いのように恥ずかしそうに咲いていました。

 

 今年の元旦もハレの日なのに、いつもと変わらずバタバタと過ごしてしまいました。もう夕方近くになってやっと初詣に行くことができ、学校の祈願祭も執り行っていただいている早岐神社にお参りをして、今年も一年健康で無事に過ごすことができますようにとお祈りしました。おみくじは大吉!これは幸先良いと思いましたが、しっかりと「1年後のことをよく考えて生活するように。」と戒めの言葉も添えてありました。一緒に行った娘が引いたのは「小吉」で、私の大吉と見比べてちょっと残念そうでしたが、内容はこれからの頑張りが幸運をもたらすという上向きのものでした。最高点に達するとあとは下降するのみとなることは当然のことです。上り坂途中の方が未来への期待が広がっていきます。

 

 さて、年末には地方に出ている卒業生たちや、私自身の子供たちもふるさとに帰って来てくれました。新しい年を家族と迎えることが、次の年への活力になります。

 帰郷するたびに学校に立ち寄ってくれる卒業生には、本当にありがたい気持ちで一杯です。「帰ってきました!」「先生、元気ですか?」と大きな声で笑顔で挨拶してくれます。最近は手土産など持ってきてくれたりして、ちょっとくすぐったくなります。すっかり社会人になりました!

 

 年末に、1月4日から市役所に早期で出社することになった学生から1通の手紙が届きました。きちんとした文字で一字一字丁寧に書いたことが窺えます。

 2年間の学校生活のことや、担当の教科のこと、後期のビジネスの授業は本当に役に立ったと書いてありました。時々私が話す働く上でのアドバイスがためになったそうです。また、私が外部の人と応対をしている様子を見ていて感じたことなど書かれていました。

 間接的でも私の対応から、人との接し方を学んでいてくれたのかと思うと、日々の生活にも、なおさら気を付けなければならないと、身が引き締まる思いがします。社会に出るための学校として、そこで働く私たち一人ひとりが手本とならなければならないと改めて感じました。

 そして、手紙をしたためてくれた彼女には、やはり目標とする仕事に就くことができるだけの力と人間性が備わっていて、採用してくれる側もきちんとそのことを評価してくれていたのだと確信しました。

 

 新年を迎え学校に出勤した私の机の上に、今年も卒業年次生の学生たちから年賀状が届いていました。パソコンの授業の中で作成したのだと、担当の教員から聞きましたが、それぞれのアイディアやセンスが光ります。学生たちからは「面接の練習、ありがとうございました。」「世界史スキになりました!」など素敵なデザインと言葉をもらいました。中には、「1年前先生の話を聞いてここに入って、自分の道をスタートさせることができました。」と手書きで書き加えてあり、その時の光景を思い出して、一人の学生の役に立てたことに胸が一杯になりました。

 時には仕事でめげそうになる私の心に、学生たちはやわらかい風を吹き込んでくれます。学生の笑顔や言葉は、本当に私たちの宝です。

 私は、新年のホームルームで真っ先に、学生たちに年賀状のお礼を言いました。

 

 年末から私はたくさんの言葉のプレゼントをもらいました。何よりのお年玉でした。

 

 今年も輝かしい年になりますように、みんなが平和で明るい生活を送れるように、そしてここに来ている学生たちが夢を叶えることができるよう願っています。

 

Photo by mizutani


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