2ch経済板の有志が日本語に翻訳してくれたものをコピペ。翻訳は大意は間違っていないかと思いますが、細かな誤訳がある可能性があります。
また、Europe2020では英語で有料版も配信しています。お金がある方はそちらをご利用ください。
・今後、翻訳の改良版が出てきたら差し替えます。
・6/21訳注を追加
・どこかのブログで有料版の紹介がされているのを見つけたら、リンク貼ります。
・より良い翻訳をしてくださる方がいらしたら、コメント欄にコピペしてください。
また、今号の翻訳が載せてあるブログなどもコメント欄でお知らせください。
36号有料版の要約が掲載「ヤスの防備録」
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-131.html
36号有料版の要約が掲載「やまはFX」
http://blog.goo.ne.jp/yamahafx/e/d395e7380a4e00f7763482edc5719932
Global systemic crisis in summer 2009: The cumulative impact of three « rogue waves »
http://www.europe2020.org/spip.php?article608&lang=en
/⌒ヽ
( ´ω`)GEAB№36広報版(英)
/ つ と)和訳ですお
その1
GEAB№36は入手可能!2009年グローバルシステム危機:
3つの巨大波による蓄積効果
2008年の初頭にLEAP/E2020が予測したように、2009年夏は目前である。
疑問視されているアメリカとイギリスの抑えの効かない公的財政赤字に
資金拠出する能力は国際的な議論において中心課題となっている。
そのながれから、今夏の末までにはこれら2カ国は自身の負債によって
デフォルトに至る下地を作ることになる。
グローバルシステム危機の進展プロセスの中でこの段階においては
今日の主要な政治、メディアのスタンスとは反対に、LEAP/E2020は2009夏
以降どのような経済的隆盛も予測しない(そして続く12ヶ月間もない)(1)。
反対に危機の原因について何の取り組みもなされぬままであるから
我々チームは2009年夏は3つの破壊的な”巨大な波”(2)が1点に集中する
ことになるだろうと予測している。危機の激化と大きな変革は2009年9月
あるいは10月に引き起こされると例示できる。
この危機が始まって以来いつものように、世界の各地域は同じ時期に影響
を受けることもなければ、同じ過程で影響を受けることもない(3)。
しかし調査官によれば、2009年の夏の終わりまでに多くの地域は、
めいめいの状況において重大な荒廃を懸念することになる(4)。
880 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:05:05
この展開は多くの不意打ちを食らった経済金融プレイヤーを引っ掛ける
ように思える。彼らは今日のメインストリームメディアによる操作すなわち
”多幸感”を信じてしまった人たちである。
この特別な”2009年夏”のGEABでは、我々チームはこれら3つの
”巨大な波”が集中する詳細を説明し、そのインパクトと多くの有利な
アドバイスをする(通貨、ゴールド、不動産、債券、株式)。
それはこの悲惨な夏の間に一掃されないようにするためである。
図1
1900年以来のアメリカ景気後退期間(単位:月)平均期間は14.43ヶ月
-Sources: US National Bureau of Economic Research / Trends der Zukunft
2009年夏の一連の流れの中で、LEAP/E2020は”景気回復の始まり”
(国際メディアや専門家、政治家が耳を傾け、過去2ヶ月間、理解され続けた
統計表(6))の代わりに(5)、目の前に現れるであろうものは
社会経済的な構成要素をもつ3つの破壊的な波の一群が1点に集中すると
予測している。
2009年夏の終わりまでに危機は激化し、大きな変革を伴うと例示できる。
もっと正確に言えば、米英両国は負債デフォルトイベントでグローバル
システム危機の中心となる。これらの波は下記のとおり
1.大量失業の波:3つのインパクト開始時期はアメリカ、ヨーロッパ、
アジア、中東、アフリカなど地域によりことなる
2.企業連鎖倒産の波:会社、銀行、政府、国家、州、町村行政区
3.米ドル、米国債、ポンドの絶望的な危機の波とインフレ転換
881 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:07:22
その3
図2
世界貿易の縮小:第1表(上):主要15輸出国の全貿易年次推移
(1991年から2009年2月)
/第2表(下)2008年2月から2009年2月までの主要15輸出国の各国別貿易年次推移
(円の大きさは量をあらわす)
実際、これら3つの波は”女同士の友情や嫌がらせが立て続けに押し寄せる”
ような形で立て続けに現れることはない。これらは危険である。
それは同時におこり、非同期かつ並列ではないからである。
それゆえグローバル危機におけるこれらインパクトはリスクを際立たせる。
これらはバラエティに富んだアングルでぶつかり、スピードも異なり、
強さも変異に富むからである。この段階で唯一確かなことは国際システム
はそれほど弱ってはおらず、このような状況に対して効果がないわけではない。
IMFと国際統治機構の改革がロンドンのG20によって宣言されることは手詰まりを示す(7)。
G8は会合自体が停止状態でその機能が急速に疑問視されている(8)。
アメリカのリーダーシップは以前活躍していた当時のなりをひそめ、
なんとか米国債購入者が確保できるかとただただ心配している(9)。
国際通貨システムは崩壊の過程にあり、特にロシアと中国はポストドル時代
のポジション争いに拍車をかけている。企業はビジネス環境の改善が
みられないと予測しており、一時解雇(レイオフ)のスピードを増している。
多くの国は”銀行救済”で作られたたまりにたまった負債の重さによろめき、
今夏の最後には欠点の寄せ集めに直j面しようとしている(10)。
そして最後に大事なことを言い忘れたが、銀行、彼らはここ数週間の
市場が上昇基調であると宣伝されたおかげで従順な預金者から搾り取った
金がある。だが銀行は2009年夏の終わりにはすでに支払い不能であることを
認めなければならないだろう。
883 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:11:46
その4
特に米英では、2008年と2009年初頭にただ大銀行に利するような巨大な
公的融資が行われ、かなり不評となった結果2009年の春には銀行に対して
さらなる公的資金の注入を断念せざるをえなかった。
それら銀行が支払い不能になっていたにもかかわらず(11)。そのとき
平均的な預金者が自身の金を金融システムに注入することを納得させる
”おとぎばなし”が必要であった。
”景気回復の始まり”という物語をつかって、株式指標が高くなっていることは
実態経済にも償還約束つまり予測される公的資金の償還に基づくものでもな
かった。
調節された状況が整った。それゆえ産油国の大投資家やアジアの投資家
(12)がこれらの銀行から資金を引き上げる間、多くの小額個人投資家は
期待に胸を膨らませ、戻ってきた。
一度、小額個人投資家が公的資金が小額で銀行が中毒資産を処分する
助けになり、支援ができると気がついてもいいのはせいぜい3,4ヶ月後まで
である(GEAB№36で分析)。
これらの銀行は崩壊の瀬戸際に立ち、力を失い、これらの株が価値を
取り戻すことは二度とないことに気がつくだろう。
884 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:14:01
最後
図3
GDPの成長(緑)とアメリカの負債(赤)(単位:10億ドル)
Sources: US Federal Reserve / US Bureau of Economic Analysis / Chris Puplava, 2008
金融業者によって中毒にされた者や各国の政治リーダーは驚くだろう。
「もう一度」去年の問題が再度現れることに。解決に向けて手をつけていない
どころか、大量の公的資金が埋め込まれているのでさらに深刻になる。
一端支払い不能な銀行に浪費されてしまうと更に支払い不能なライバルを
”救済”せざるを得ない。これらは病的な思いつきの経済刺激策で解決される。
問題は再度表面化する。
さらに悪化した形で。何億ものアメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ市民に
とって、2009年夏は失業によって窮貧化が続き、劇的な変遷になるだろう。
それは新しい仕事が次の2年、3年、4年と見つかる気配さえなく、また
株やキャピタルベースな年金に投資された預金、株式市場やドル建て
資産やポンド建て資産とリンクした銀行投資が消えてしまい、株に投資
した場合にはすぐには来ない改善を必死に待ち続けることになるだろう。
(1)(2009年夏以降の12ヶ月は)多くの専門家が信じ込ませようとしている”雇用なき景気回復”でさえない。アメリカ、イギリス、ユーロゾーン、日本において”景気回復なき景気回復”であると我々は予測している。
たとえば正真正銘のでっちあげでアメリカやイギリスの支払い不能消費者を納得させ、再度買わせ、購買国は米国債や英国債をできる限り支え続けている(購買国は現実に自国の生産物をドル国家やポンド国家に将来販売できないと決心するまで)。
(2)”巨大な波(rogues waveas)”とは非常に大きく、一定の強度を越えたほとんどの暴風雨で確認されるにもかかわらず、海面上に突然現れるめずらしい波であると考えられている。”巨大な波”は30mにも達し、途方もない圧力を持つ。
たとえば通常の3mの波が発揮する圧力は6トン/㎡。10mの暴風雨による波は12トン/㎡になる。30mにもなる”巨大な波”は最大100トン/㎡の圧力を発揮することができる。どのような船もこんな高圧には耐えられるように設計されてはいない。
ある特徴的な巨大な波は”three sisters”と呼ばれる。たとえば一連の3つの巨大な波がこの状態では非常に危険である。たとえ船が最初の2波に対応するに十分な時間があったとしても、最後の3波に立ち向かう正しい立ち位置にいられる方法はない。
LEAP/E2020に従えば、世界が今夏出くわすのは似たような現象である。
そして、GEAB本編№36で説明するように、たとえ自国より潜在的危険性が高い状況の国があろうと、どんな国(船)もこれに立ち向かう都合のいい位置にいることはない。
(3)LEAP/E2020は世界中の様々な地域の社会・経済的なトレンドを予測し、推定している。発表済みのGEAB№28(2008年10月16日)が関連している。
(4)更に正確に言えば、どの地域においても、メディアや株式市場はもはやその荒廃を隠し通すことはできないだろう。
(5)リーダーは同じ人々、メディア、機関が言ってきたことに気がつきもしなかった。3年前には考えられるすべては世界にとって最上の中の最上であるといった。2年前には深刻な危機に陥るリスクは存在しないといった。
1年前には危機はコントロール可能で制御下にあるといった。彼らの意見はなんと信頼性の高いことか!
(6)アメリカの経済統計については面白いことに2009年7月31日に行われる経済分析局(Bureau of Economic Analysis)による指数化方程式の修正の流れに沿っている。通常このタイプの修正結果は歴史的比較を複雑化させ、重要な図やグラフを都合のいいように調整してしまう。たとえば、前回の修正で使用可能なものは計測されたインフレの平均レベルが3つに分割されたものである(Source: MWHodges, 04/2008)。
(7)局地的なレベルを除いて、各政治体はそれが望む方向で構成される。たとえばEUはイギリスが金融・経済・政治的危機にはまり込みその威信が薄れていくのを利用している。そしてシティの管理監督権を受け継いだ(source: Telegraph, 06/11/2009)。
2009年夏はブリティッシュパワーの中心にある300年にわたるシティの支配権に引導を渡すようだ。この話題についてはGeorge Monbiotの有益な記事を読むと良い(The Guardian dated 06/08/2009)。そして時間がかかるが2009年5月28日のLondon Review of Books に発表されたJohn Lanchesterの傑作エッセイも良い。タイトルは”終わった( It's finished)”である。
(8)G8の最終通達やそれに次ぐ6月13日のG8金融サミットも含め各プレイヤーが自分自身のルールでプレイするというときにどうでもよい。(source: Forbes, 06/13/2009)。アメリカは一方の側に、カナダとヨーロッパは別側、イギリスと日本はその中間、そしてロシアは完全に別のゲームをしている。
(9)米国務長官、ティモシー・ガイトナーは最近北京大学の学生を前にした短いスピーチの最中、気まずい経験をした。中国政府が米国債とドルに投資をしたことは賢明な選択だと安心させたとき、聴衆はいっせいに笑い出した(source:Examiner/Reuters, 6/02/2009)。
覇権を確立しているときに、冷笑をかったり、冷やかされることほど悪いことはない。(敵・味方双方にとって必要不可欠な)敬意が払われない覇権など存在しないからだ。
特に過去においてあざ笑られた者が現在あざ笑っている者を”罠にはめる”ようなときには。LEAP/E2020によるとこの笑いは幾千もの事実を説明してくれる。中国はドルに”はめられること”をなんとも思っていない事実であり、中国政府がドル紙幣や米国債が今後どうなるのか正確に理解しているという事実である。
この種の状況は直近12ヶ月では考えられないことであり、6ヶ月前であっても考えられない。まず中国は認識があまい状態だったからであり、次に中国は認識があまいと信じ込ませればドルは彼らの利益になったからである。明らかに2009年夏の前夜に、この状況は消し去る。
中国の著名エコノミスト23名の調査が強調するところによれば、それを取り繕う必要がない。この調査報告はガイトナーの訪中初日に出版され、彼らの多くはアメリカ資産を”リスクがある”と判断している(source: Xinhuanet, 05/31/2009)。学生の爆笑は来るべき数ヶ月間、高らかにこだまし続けるだろう…
(10)アメリカだけでなく、政府が共通の利害にかこつけることで株主は偏見を持つようになる。たとえばクライスラーやGMと関連した年金損失や公債損失のケース、あるいは米国政府や連邦準備金制度がバンクオブアメリカに圧力をかけ、後の経営権移譲の際、メリルリンチの悲惨な状況を株主から隠すケースである(Sources: OpenSalon, 06/10/2009 / WallStreetJournal, 04/23/2009)。
イギリス、ヨーロッパ、アジアでは、同じケースが同じ効果を発揮する。”国家理由(raison d'?tat)”と呼ばれるこの効果は通常、大規模な略奪を正当化する口実である。そして深刻な危機は”国家理由”を呼び込むための絶好のタイミングである。
(11)ドイツは次の9月にある国政選挙のために似たような問題を抱えている。
選挙の後、国家金融問題は大々的に報道され、多くの銀行のバランスシート上に数千億ドル単位でリスクの高い資産が現れる。大部分は局地的なものだが、処理に取り組む必要が出てくる。
アメリカやイギリスの銀行問題とは範囲がかなり違うが、それにもかかわらず、ベルリンはおそらく起こりえる多くの銀行破綻に直面することになるだろう(Source: AFP/Google, 04/25/2009)。
アメリカにおいては連邦から救済を受けた銀行は補助金による融資総額を削減したが同時にそれとは反対のことをするはずであるSource: CNNMoney, 06/15/2009 。
(12) Sources: Financial Times, 06/01/2009; YahooFinance, 06/04/2009
; StreetInsider+Holdings/4656921.html, 05/15/2009; Financial Times, 06/01/2009
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/⌒ヽ
( ´ω`)GEAB№36広報版(英)
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その1
GEAB№36は入手可能!2009年グローバルシステム危機:
3つの巨大波による蓄積効果
2008年の初頭にLEAP/E2020が予測したように、2009年夏は目前である。
疑問視されているアメリカとイギリスの抑えの効かない公的財政赤字に
資金拠出する能力は国際的な議論において中心課題となっている。
そのながれから、今夏の末までにはこれら2カ国は自身の負債によって
デフォルトに至る下地を作ることになる。
グローバルシステム危機の進展プロセスの中でこの段階においては
今日の主要な政治、メディアのスタンスとは反対に、LEAP/E2020は2009夏
以降どのような経済的隆盛も予測しない(そして続く12ヶ月間もない)(1)。
反対に危機の原因について何の取り組みもなされぬままであるから
我々チームは2009年夏は3つの破壊的な”巨大な波”(2)が1点に集中する
ことになるだろうと予測している。危機の激化と大きな変革は2009年9月
あるいは10月に引き起こされると例示できる。
この危機が始まって以来いつものように、世界の各地域は同じ時期に影響
を受けることもなければ、同じ過程で影響を受けることもない(3)。
しかし調査官によれば、2009年の夏の終わりまでに多くの地域は、
めいめいの状況において重大な荒廃を懸念することになる(4)。
880 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:05:05
この展開は多くの不意打ちを食らった経済金融プレイヤーを引っ掛ける
ように思える。彼らは今日のメインストリームメディアによる操作すなわち
”多幸感”を信じてしまった人たちである。
この特別な”2009年夏”のGEABでは、我々チームはこれら3つの
”巨大な波”が集中する詳細を説明し、そのインパクトと多くの有利な
アドバイスをする(通貨、ゴールド、不動産、債券、株式)。
それはこの悲惨な夏の間に一掃されないようにするためである。
図1
1900年以来のアメリカ景気後退期間(単位:月)平均期間は14.43ヶ月
-Sources: US National Bureau of Economic Research / Trends der Zukunft
2009年夏の一連の流れの中で、LEAP/E2020は”景気回復の始まり”
(国際メディアや専門家、政治家が耳を傾け、過去2ヶ月間、理解され続けた
統計表(6))の代わりに(5)、目の前に現れるであろうものは
社会経済的な構成要素をもつ3つの破壊的な波の一群が1点に集中すると
予測している。
2009年夏の終わりまでに危機は激化し、大きな変革を伴うと例示できる。
もっと正確に言えば、米英両国は負債デフォルトイベントでグローバル
システム危機の中心となる。これらの波は下記のとおり
1.大量失業の波:3つのインパクト開始時期はアメリカ、ヨーロッパ、
アジア、中東、アフリカなど地域によりことなる
2.企業連鎖倒産の波:会社、銀行、政府、国家、州、町村行政区
3.米ドル、米国債、ポンドの絶望的な危機の波とインフレ転換
881 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:07:22
その3
図2
世界貿易の縮小:第1表(上):主要15輸出国の全貿易年次推移
(1991年から2009年2月)
/第2表(下)2008年2月から2009年2月までの主要15輸出国の各国別貿易年次推移
(円の大きさは量をあらわす)
実際、これら3つの波は”女同士の友情や嫌がらせが立て続けに押し寄せる”
ような形で立て続けに現れることはない。これらは危険である。
それは同時におこり、非同期かつ並列ではないからである。
それゆえグローバル危機におけるこれらインパクトはリスクを際立たせる。
これらはバラエティに富んだアングルでぶつかり、スピードも異なり、
強さも変異に富むからである。この段階で唯一確かなことは国際システム
はそれほど弱ってはおらず、このような状況に対して効果がないわけではない。
IMFと国際統治機構の改革がロンドンのG20によって宣言されることは手詰まりを示す(7)。
G8は会合自体が停止状態でその機能が急速に疑問視されている(8)。
アメリカのリーダーシップは以前活躍していた当時のなりをひそめ、
なんとか米国債購入者が確保できるかとただただ心配している(9)。
国際通貨システムは崩壊の過程にあり、特にロシアと中国はポストドル時代
のポジション争いに拍車をかけている。企業はビジネス環境の改善が
みられないと予測しており、一時解雇(レイオフ)のスピードを増している。
多くの国は”銀行救済”で作られたたまりにたまった負債の重さによろめき、
今夏の最後には欠点の寄せ集めに直j面しようとしている(10)。
そして最後に大事なことを言い忘れたが、銀行、彼らはここ数週間の
市場が上昇基調であると宣伝されたおかげで従順な預金者から搾り取った
金がある。だが銀行は2009年夏の終わりにはすでに支払い不能であることを
認めなければならないだろう。
883 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:11:46
その4
特に米英では、2008年と2009年初頭にただ大銀行に利するような巨大な
公的融資が行われ、かなり不評となった結果2009年の春には銀行に対して
さらなる公的資金の注入を断念せざるをえなかった。
それら銀行が支払い不能になっていたにもかかわらず(11)。そのとき
平均的な預金者が自身の金を金融システムに注入することを納得させる
”おとぎばなし”が必要であった。
”景気回復の始まり”という物語をつかって、株式指標が高くなっていることは
実態経済にも償還約束つまり予測される公的資金の償還に基づくものでもな
かった。
調節された状況が整った。それゆえ産油国の大投資家やアジアの投資家
(12)がこれらの銀行から資金を引き上げる間、多くの小額個人投資家は
期待に胸を膨らませ、戻ってきた。
一度、小額個人投資家が公的資金が小額で銀行が中毒資産を処分する
助けになり、支援ができると気がついてもいいのはせいぜい3,4ヶ月後まで
である(GEAB№36で分析)。
これらの銀行は崩壊の瀬戸際に立ち、力を失い、これらの株が価値を
取り戻すことは二度とないことに気がつくだろう。
884 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:14:01
最後
図3
GDPの成長(緑)とアメリカの負債(赤)(単位:10億ドル)
Sources: US Federal Reserve / US Bureau of Economic Analysis / Chris Puplava, 2008
金融業者によって中毒にされた者や各国の政治リーダーは驚くだろう。
「もう一度」去年の問題が再度現れることに。解決に向けて手をつけていない
どころか、大量の公的資金が埋め込まれているのでさらに深刻になる。
一端支払い不能な銀行に浪費されてしまうと更に支払い不能なライバルを
”救済”せざるを得ない。これらは病的な思いつきの経済刺激策で解決される。
問題は再度表面化する。
さらに悪化した形で。何億ものアメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ市民に
とって、2009年夏は失業によって窮貧化が続き、劇的な変遷になるだろう。
それは新しい仕事が次の2年、3年、4年と見つかる気配さえなく、また
株やキャピタルベースな年金に投資された預金、株式市場やドル建て
資産やポンド建て資産とリンクした銀行投資が消えてしまい、株に投資
した場合にはすぐには来ない改善を必死に待ち続けることになるだろう。
(1)(2009年夏以降の12ヶ月は)多くの専門家が信じ込ませようとしている”雇用なき景気回復”でさえない。アメリカ、イギリス、ユーロゾーン、日本において”景気回復なき景気回復”であると我々は予測している。
たとえば正真正銘のでっちあげでアメリカやイギリスの支払い不能消費者を納得させ、再度買わせ、購買国は米国債や英国債をできる限り支え続けている(購買国は現実に自国の生産物をドル国家やポンド国家に将来販売できないと決心するまで)。
(2)”巨大な波(rogues waveas)”とは非常に大きく、一定の強度を越えたほとんどの暴風雨で確認されるにもかかわらず、海面上に突然現れるめずらしい波であると考えられている。”巨大な波”は30mにも達し、途方もない圧力を持つ。
たとえば通常の3mの波が発揮する圧力は6トン/㎡。10mの暴風雨による波は12トン/㎡になる。30mにもなる”巨大な波”は最大100トン/㎡の圧力を発揮することができる。どのような船もこんな高圧には耐えられるように設計されてはいない。
ある特徴的な巨大な波は”three sisters”と呼ばれる。たとえば一連の3つの巨大な波がこの状態では非常に危険である。たとえ船が最初の2波に対応するに十分な時間があったとしても、最後の3波に立ち向かう正しい立ち位置にいられる方法はない。
LEAP/E2020に従えば、世界が今夏出くわすのは似たような現象である。
そして、GEAB本編№36で説明するように、たとえ自国より潜在的危険性が高い状況の国があろうと、どんな国(船)もこれに立ち向かう都合のいい位置にいることはない。
(3)LEAP/E2020は世界中の様々な地域の社会・経済的なトレンドを予測し、推定している。発表済みのGEAB№28(2008年10月16日)が関連している。
(4)更に正確に言えば、どの地域においても、メディアや株式市場はもはやその荒廃を隠し通すことはできないだろう。
(5)リーダーは同じ人々、メディア、機関が言ってきたことに気がつきもしなかった。3年前には考えられるすべては世界にとって最上の中の最上であるといった。2年前には深刻な危機に陥るリスクは存在しないといった。
1年前には危機はコントロール可能で制御下にあるといった。彼らの意見はなんと信頼性の高いことか!
(6)アメリカの経済統計については面白いことに2009年7月31日に行われる経済分析局(Bureau of Economic Analysis)による指数化方程式の修正の流れに沿っている。通常このタイプの修正結果は歴史的比較を複雑化させ、重要な図やグラフを都合のいいように調整してしまう。たとえば、前回の修正で使用可能なものは計測されたインフレの平均レベルが3つに分割されたものである(Source: MWHodges, 04/2008)。
(7)局地的なレベルを除いて、各政治体はそれが望む方向で構成される。たとえばEUはイギリスが金融・経済・政治的危機にはまり込みその威信が薄れていくのを利用している。そしてシティの管理監督権を受け継いだ(source: Telegraph, 06/11/2009)。
2009年夏はブリティッシュパワーの中心にある300年にわたるシティの支配権に引導を渡すようだ。この話題についてはGeorge Monbiotの有益な記事を読むと良い(The Guardian dated 06/08/2009)。そして時間がかかるが2009年5月28日のLondon Review of Books に発表されたJohn Lanchesterの傑作エッセイも良い。タイトルは”終わった( It's finished)”である。
(8)G8の最終通達やそれに次ぐ6月13日のG8金融サミットも含め各プレイヤーが自分自身のルールでプレイするというときにどうでもよい。(source: Forbes, 06/13/2009)。アメリカは一方の側に、カナダとヨーロッパは別側、イギリスと日本はその中間、そしてロシアは完全に別のゲームをしている。
(9)米国務長官、ティモシー・ガイトナーは最近北京大学の学生を前にした短いスピーチの最中、気まずい経験をした。中国政府が米国債とドルに投資をしたことは賢明な選択だと安心させたとき、聴衆はいっせいに笑い出した(source:Examiner/Reuters, 6/02/2009)。
覇権を確立しているときに、冷笑をかったり、冷やかされることほど悪いことはない。(敵・味方双方にとって必要不可欠な)敬意が払われない覇権など存在しないからだ。
特に過去においてあざ笑られた者が現在あざ笑っている者を”罠にはめる”ようなときには。LEAP/E2020によるとこの笑いは幾千もの事実を説明してくれる。中国はドルに”はめられること”をなんとも思っていない事実であり、中国政府がドル紙幣や米国債が今後どうなるのか正確に理解しているという事実である。
この種の状況は直近12ヶ月では考えられないことであり、6ヶ月前であっても考えられない。まず中国は認識があまい状態だったからであり、次に中国は認識があまいと信じ込ませればドルは彼らの利益になったからである。明らかに2009年夏の前夜に、この状況は消し去る。
中国の著名エコノミスト23名の調査が強調するところによれば、それを取り繕う必要がない。この調査報告はガイトナーの訪中初日に出版され、彼らの多くはアメリカ資産を”リスクがある”と判断している(source: Xinhuanet, 05/31/2009)。学生の爆笑は来るべき数ヶ月間、高らかにこだまし続けるだろう…
(10)アメリカだけでなく、政府が共通の利害にかこつけることで株主は偏見を持つようになる。たとえばクライスラーやGMと関連した年金損失や公債損失のケース、あるいは米国政府や連邦準備金制度がバンクオブアメリカに圧力をかけ、後の経営権移譲の際、メリルリンチの悲惨な状況を株主から隠すケースである(Sources: OpenSalon, 06/10/2009 / WallStreetJournal, 04/23/2009)。
イギリス、ヨーロッパ、アジアでは、同じケースが同じ効果を発揮する。”国家理由(raison d'?tat)”と呼ばれるこの効果は通常、大規模な略奪を正当化する口実である。そして深刻な危機は”国家理由”を呼び込むための絶好のタイミングである。
(11)ドイツは次の9月にある国政選挙のために似たような問題を抱えている。
選挙の後、国家金融問題は大々的に報道され、多くの銀行のバランスシート上に数千億ドル単位でリスクの高い資産が現れる。大部分は局地的なものだが、処理に取り組む必要が出てくる。
アメリカやイギリスの銀行問題とは範囲がかなり違うが、それにもかかわらず、ベルリンはおそらく起こりえる多くの銀行破綻に直面することになるだろう(Source: AFP/Google, 04/25/2009)。
アメリカにおいては連邦から救済を受けた銀行は補助金による融資総額を削減したが同時にそれとは反対のことをするはずであるSource: CNNMoney, 06/15/2009 。
(12) Sources: Financial Times, 06/01/2009; YahooFinance, 06/04/2009
; StreetInsider+Holdings/4656921.html, 05/15/2009; Financial Times, 06/01/2009