2ch経済板の有志が日本語に翻訳してくれたものをコピペ。
翻訳は大意は間違っていないかと思いますが、細かな誤訳がある可能性があります。
また、Europe2020では英語で有料版も配信しています。お金がある方はそちらをご利用ください。
英語原文
4th quarter 2009 – Beginning of Phase 5 of the global systemic crisis: phase of global geopolitical dislocation
http://www.europe2020.org/spip.php?article588〈=en
2009年第4四半期 世界システム危機の第5段階開始地政学的混乱の段階 -GEAB第32号(2009年2月16日)広報版
2006年2月のE2020の予測では、世界のシステム危機は4段階で進行すると述べた。つまり、トリガーの段階、加速化段階、インパクト段階、デキャンティング段階である。
この分類によって、現在までの出来事を適切に予測することが可能であった。しかし現時点において、世界の首脳陣が進行する危機のスコープを完全に理解する能力に欠如しているので(今回の危機の原因に対処するのではなくて結果の治療のみに専念していることからも明らか)、世界システム危機は2009年第4四半期に第5段階に進行するものとの結論に至った。つまり、世界的な地政学的混乱の段階である。
この新段階は、同時並行する2つの流れで発生する2つのプロセスによって形成される。
A) 2つの主要プロセス
1. 世界中の金融ベース(ドルと負債)の消失
2. 世界システムの大プレイヤーとブロックの利害が分断する。
B) 同時並行して発生する2つの流れ
1. 現在の国際システム全体の急速な崩壊
2. 世界のビッグプレイヤーの戦略的混乱
現在のデキャンティング段階を機に、各国首脳陣が第二次世界大戦以来の世界システム崩壊から適切な結論を導き出すことを当方は希望していた。しかし現時点では、それは期待薄となった。
[1].米国、欧州、中国、日本の首脳陣は、グローバルシステムが一時的な機能不全で被害を受けただけであるかのような反応に終始している。燃料(流動性)やその他の材料(金利引下げ、不良資産買い上げ、倒産寸前企業の救済等)を注入すればリブートすると思い込んでいる。
E2020は2006年2月以来「グローバルシステム危機」という表現を使っているように、グローバルシステムが単に故障しているのである。もはや救うことが出来ないものを必死に救おうとするのではなくて、新たなものを構築することが必須である。
2008年第4四半期の製造業部門の受注
(日本、ユーロ圏、英国、中国、インド)
出典MarketOracle / JPMorgan
歴史には忍耐が無いと言われる。つまり、この危機の第5段階は、再建のプロセスに手厳しいやり方で火をつけることになろう。つまり、現在のシステム完全な崩壊という手段を取ることになる。そして、GEAB第32号本編に記述した主要グローバルプレーヤーのいくつかは特に悲劇的な結末を迎えるであろう。
このシナリオが形成されるのを防ぐための残り時間は、ごくわずか。2009年夏までの4か月である。実質的に考えると、2009年4月のG20サミットが軌道修正の最終チャンスであろう。すなわち、英国の結果が現れて、次に米国のデフォルトが始まる前までである。[2].これに失敗すると、国内外の事象のコントロールが不能な状態となる。[3].そして、世界は難破船のように地政学的混乱の段階に入る。地政学的混乱の段階の最後には、世界は2007年の世界では無くて1913年当時のヨーロッパのような状況に陥ることとなる。
増加する危機の重みを背負うことに固執しているので、超大国を含む大半の国が、歴史の重圧で自分を踏みつける結果になっている。国家というものは単に人間が作った組織であり、大多数の人の利害に合致したので存続しているに過ぎないことを忘れている。
GEAB第32号本編では、米国、EU、中国、ロシアを襲う地政学的混乱の段階に起きる事象を予測している。
(注意:モニターが小さい場合、画像の右端が切れている可能性あり)
米国のマネタリーベース(2002年12月ー2008年12月)
出典米国FRB / DollarDaze
いまや、一般人も政治家も、社会の全セグメントが修正されるのか、一時的に消えるのか、永遠に消えるのかという、とてもハードな時期を真っ向から見据える時期である。
[4]. 例えば、2009年夏に当方が予測した世界金融システムの崩壊は、米ドル(そしてドル建て資産の全て)の崩壊を引き起こす。そして、心理的な悪影響を及ぼし、紙幣全体への信頼喪失を引き起こす。(対策についてはGEAB今号を参照)
完全に統制された最も「帝国主義的」な国家は、今回の第5段階で最悪の影響を被ることになる。[5]. 領土統一と世界的影響力の低下をもたらす戦略的混乱を経験する国家も出るであろう。結果として突如として保護から外れ、地域的混乱に突中することになる。
注記
[1]ニコラス・サルコジやゴードン・ブラウンと同様にバラック・オバマも、今回は歴史的な危機であることを繰り返し述べている。しかし、将来の政策ミスが自分の責任とならないようにするために、今回の危機の性質を完全に誤解しているという事実を隠しているだけなのである。それ以外の首脳陣は、今回の問題は通常よりも若干深刻であるが通常のテクニカルな問題と同様に解消できるものと自分自身に言い聞かせているようである。その間は、誰もが目前でゲームが終了していることを気づかずに、過去数十年間にやってきた通りのルールで試合を続けているのである。
[2]過去のGEA参照
[3]自分のことで頭がいっぱいな状況になってきているので、G20が単に会合をすることは困難な状況になるのかもしれない。
[4]Source :New York Times,102/14/2009
[5]Idem companies.
翻訳は大意は間違っていないかと思いますが、細かな誤訳がある可能性があります。
また、Europe2020では英語で有料版も配信しています。お金がある方はそちらをご利用ください。
英語原文
4th quarter 2009 – Beginning of Phase 5 of the global systemic crisis: phase of global geopolitical dislocation
http://www.europe2020.org/spip.php?article588〈=en
2009年第4四半期 世界システム危機の第5段階開始地政学的混乱の段階 -GEAB第32号(2009年2月16日)広報版
2006年2月のE2020の予測では、世界のシステム危機は4段階で進行すると述べた。つまり、トリガーの段階、加速化段階、インパクト段階、デキャンティング段階である。
この分類によって、現在までの出来事を適切に予測することが可能であった。しかし現時点において、世界の首脳陣が進行する危機のスコープを完全に理解する能力に欠如しているので(今回の危機の原因に対処するのではなくて結果の治療のみに専念していることからも明らか)、世界システム危機は2009年第4四半期に第5段階に進行するものとの結論に至った。つまり、世界的な地政学的混乱の段階である。
この新段階は、同時並行する2つの流れで発生する2つのプロセスによって形成される。
A) 2つの主要プロセス
1. 世界中の金融ベース(ドルと負債)の消失
2. 世界システムの大プレイヤーとブロックの利害が分断する。
B) 同時並行して発生する2つの流れ
1. 現在の国際システム全体の急速な崩壊
2. 世界のビッグプレイヤーの戦略的混乱
現在のデキャンティング段階を機に、各国首脳陣が第二次世界大戦以来の世界システム崩壊から適切な結論を導き出すことを当方は希望していた。しかし現時点では、それは期待薄となった。
[1].米国、欧州、中国、日本の首脳陣は、グローバルシステムが一時的な機能不全で被害を受けただけであるかのような反応に終始している。燃料(流動性)やその他の材料(金利引下げ、不良資産買い上げ、倒産寸前企業の救済等)を注入すればリブートすると思い込んでいる。
E2020は2006年2月以来「グローバルシステム危機」という表現を使っているように、グローバルシステムが単に故障しているのである。もはや救うことが出来ないものを必死に救おうとするのではなくて、新たなものを構築することが必須である。
2008年第4四半期の製造業部門の受注
(日本、ユーロ圏、英国、中国、インド)
出典MarketOracle / JPMorgan
歴史には忍耐が無いと言われる。つまり、この危機の第5段階は、再建のプロセスに手厳しいやり方で火をつけることになろう。つまり、現在のシステム完全な崩壊という手段を取ることになる。そして、GEAB第32号本編に記述した主要グローバルプレーヤーのいくつかは特に悲劇的な結末を迎えるであろう。
このシナリオが形成されるのを防ぐための残り時間は、ごくわずか。2009年夏までの4か月である。実質的に考えると、2009年4月のG20サミットが軌道修正の最終チャンスであろう。すなわち、英国の結果が現れて、次に米国のデフォルトが始まる前までである。[2].これに失敗すると、国内外の事象のコントロールが不能な状態となる。[3].そして、世界は難破船のように地政学的混乱の段階に入る。地政学的混乱の段階の最後には、世界は2007年の世界では無くて1913年当時のヨーロッパのような状況に陥ることとなる。
増加する危機の重みを背負うことに固執しているので、超大国を含む大半の国が、歴史の重圧で自分を踏みつける結果になっている。国家というものは単に人間が作った組織であり、大多数の人の利害に合致したので存続しているに過ぎないことを忘れている。
GEAB第32号本編では、米国、EU、中国、ロシアを襲う地政学的混乱の段階に起きる事象を予測している。
(注意:モニターが小さい場合、画像の右端が切れている可能性あり)
米国のマネタリーベース(2002年12月ー2008年12月)
出典米国FRB / DollarDaze
いまや、一般人も政治家も、社会の全セグメントが修正されるのか、一時的に消えるのか、永遠に消えるのかという、とてもハードな時期を真っ向から見据える時期である。
[4]. 例えば、2009年夏に当方が予測した世界金融システムの崩壊は、米ドル(そしてドル建て資産の全て)の崩壊を引き起こす。そして、心理的な悪影響を及ぼし、紙幣全体への信頼喪失を引き起こす。(対策についてはGEAB今号を参照)
完全に統制された最も「帝国主義的」な国家は、今回の第5段階で最悪の影響を被ることになる。[5]. 領土統一と世界的影響力の低下をもたらす戦略的混乱を経験する国家も出るであろう。結果として突如として保護から外れ、地域的混乱に突中することになる。
注記
[1]ニコラス・サルコジやゴードン・ブラウンと同様にバラック・オバマも、今回は歴史的な危機であることを繰り返し述べている。しかし、将来の政策ミスが自分の責任とならないようにするために、今回の危機の性質を完全に誤解しているという事実を隠しているだけなのである。それ以外の首脳陣は、今回の問題は通常よりも若干深刻であるが通常のテクニカルな問題と同様に解消できるものと自分自身に言い聞かせているようである。その間は、誰もが目前でゲームが終了していることを気づかずに、過去数十年間にやってきた通りのルールで試合を続けているのである。
[2]過去のGEA参照
[3]自分のことで頭がいっぱいな状況になってきているので、G20が単に会合をすることは困難な状況になるのかもしれない。
[4]Source :New York Times,102/14/2009
[5]Idem companies.