3月19日水曜日。里海邸は休業日でしたので、水戸の偕楽園に行ってきました。
梅が9分咲きとちょうど見頃を迎える頃で、梅林の風景を楽しむことができました。
里海邸よりお車で30分ぐらいで行くことができます。
偕楽園は現在より数えて172年前、天保13年(1842年)に水戸藩9代藩主 徳川斉昭が手掛けて造園された庭園です。
偕楽園の先進的なところは、庶民が庭園に入ることがほとんどできないこの時代に、庶民のための庭園として作られたことです。
つまり本当の意味で公園でした。
偕楽園には100品種3000本もの梅があります。上下の写真の梅はおそらく白加賀(間違っていたら御免なさい)
早咲き・中咲き・遅咲きと種類がありますので、長期にわたり梅を楽しめるとのことです。
今年は寒い日が続いたせいか、開花は昨年より1週間ぐらい遅くなりました。
この様子ですと3月末まで楽しめそうですので、これからもぜひお出掛け下さいね。
あわせて、里海邸のご宿泊もよろしくお願いいたします。
⇒ 【友の会ご優待プラン】◆偕楽園で水戸の梅まつりを楽しむ常陸の春の旅/梅酒付(期間2月20日~3月31日)【夕朝食付】
さて、
徳川斉昭が偕楽園を造った理由は、よい感じです。
偕楽園の意図は、「一張一弛」(いっちょういっし)という孔子の言葉を引用した斉昭の思想によるもので、石碑の冒頭にはこう書かれています。
-------------------------------------------------------------------------
大筋の意味は、おそらくこんな意味だと思われます。
自然の成り立ちには意味がある。動物や気象も、陰と陽・寒と暑などの相反するものがうまく作用しあって持続している。
これを弓と馬に例えると、弓は一張一弛あって強く、馬は一馳一息あってこそ健やかなのである。
弓も馬も緩めることも大切で、これが自然の在り方なのだ。
弓は張り詰めてばかりいると、弱ってしまう。
馬も休ませなければ健やかになれない。
人も同じく、水戸の藩校「弘道館」では厳しい学問に精進するが(一張)、
心身を休める(一弛)場もあわせて必要であり、
厳しい学問の対の場所として、「偕楽園」が造園されたのですね。
それにしても、この癒しの梅林の奥にある好文亭も
故事「文を好めば則ち梅開き、学を廃すれば則ち梅開かず」にちなむもので、
「勉強を頑張らないと梅は咲かないよ」という意味です。
どこまでも学問好きな藩主です(笑)
とはいえ、梅は毎年咲くでしょうから(笑)
勉強やお仕事に一生懸命に励み、
年度末になったら偕楽園の梅をたっぷり眺めるというのも
自分にご褒美みたいで良いかもしれませんね♪
また日々の辛い勉強に根負けしないように・・・という理由ではないと思いますが、
鉢植えの梅も園内や隣接の常磐神社で販売されております。
こちらが常磐神社です。
明治の初めに、徳川光圀と徳川斉昭を慕う人々によって祀堂がつくられて、現在に至ります。
このお二人は水戸のヒーローなのですね。
ここならではの「印籠のお守り」が人気なのだそうです。
拝殿の横にどんと並べられた、常磐神社に奉納されている茨城の老舗の日本酒の醸造元。
大洗の月の井酒造店もあります。
歴史ある日本酒は神社の佇まいそのものですね。
次回は、好文亭についてご紹介いたします。
--------------------------------------------------------------
海辺でひとやすみ ―東京都心よりアクセス90分― 茨城県・大洗海岸。
里海邸 金波楼本邸 http://www.satoumitei.jp/
ご予約お問い合わせは/ 電話 029-267-2101
--------------------------------------------------------------