木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

《ジャンゴ 繋がれざる者》

2013-03-21 01:33:35 | 日記


『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)

なっがいな~
マカロニ165分って…
勘弁してくれよぉ。
観終わったら、ものスゴイ空腹。

そろそろ南北戦争?なアメリカ。
賞金稼ぎのDr.シュルツに助っ人として解放された奴隷、ジャンゴ。
銃の腕前を買われ、正式にコンビを組み、せっせとお尋ね者を始末するふたり。
そして、ジャンゴの妻を取り戻すべく最悪な農園主ムッシュ・キャンディに接近。
果たして、入魂の奪還作戦は成功するのか…?


オープニングで期待度、絶好調。
Dr.シュルツの登場に、ワクワク度アップ。
ジャンゴ、変身?炸裂?パワーアップ?

急いては事を仕損じる、らしい…
異様に丁寧につづられるジャンゴの成長ぶり。
物凄いマジメに描かれてます。
のんびりし過ぎとちゃう?
このまったり加減ってなに?

と疑問を抱き始めたところで、プリオ登場。
血に飢えたムッシュ・キャンディ。
が……なんか今っぽい。
狙っての事なんだか知らんが、当時の雰囲気無し…。
プリオ氏は、いい役者だし映画に瞬発力とパッションを与える才能の持ち主。
なのだが~。
今回は、想像と違ったな。
まぁ、彼なりに新しいマカロニの悪役を作ろうという心意気か?
今どきの人にしか、見えんという悲劇。

クリストフ・ヴァルツの、ひとり勝ちな映画。
実際、すご~くいい役。
このキャラを生み出したタランティーノとヴァルツの共同作業は素晴らしいぞ。
が、セリフ多いな~。
歩く教科書みたいな喋り。
正しい英語(外国人ゆえか?)で、理路整然と礼儀正しくお話。
なんか、めまいがしてきますな。

バイオレンスは、後半に怒涛のごとく。
奴隷がいびられるシーンも多く、深刻さ強し。
ま、復讐譚なので、
こんな酷い事する人、殺されて当然!的なトコを描く必要があるもんで。
こりゃ、仕方ない。
耐え忍びましょー。

タランティーノ・ワールドなバイオレンスの数々は健在。
肉片飛びまくり、血潮も全方向に向かって大放出。
キル・ビルよりは、リットル計上したら少なそうですけど。

個人的には、今回の編集は、どうかと思う。
音楽も良し悪しが分かれるなー。
監督の熱中度、夢中ぶりも弱い気がする。
本人が役者として登場するも、チョー中途半端。
ダメだよ、タラちゃん!

ドン・ジョンソンが、ヒゲやら衣装やら似合っててビックリ。


長く、真面目な作品です。
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』と『レオン』足したよーな映画。
っておいおい…

『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、
ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ドン・ジョンソン、
ウォルトン・ゴギンズ、デニス・クリストファー、ジョナ・ヒル、フランコ・ネロ、ゾーイ・ベル

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