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金魚亭

「唸る浪曲 泳ぐ金魚 金魚亭」

金魚絵師深堀隆介空間プロデュース、浪曲と現代アートとのコラボイベントのブログ

8月31日

2008年08月30日 | 玉川奈々福
最近の奈々福情報です。


「浪曲ルネッサンス」vol2
8月31日 於:四谷三丁目「新宿歴史博物館」
13時半開場 14時開演
出演:国本武春・太田ももこ・玉川奈々福・澤雪絵
   曲師・沢村豊子 佐藤貴美江
前売2500円 当日3000円 60歳以上500円 中学生以下無料
予約問合せ 篝火03-3355-2039

精力的にがんばっております!!

金魚亭衆の今後の予定~玉川奈々福~

2008年06月01日 | 玉川奈々福
★6月の奈々福のスタートは、木馬亭から。
6月最初の土曜日の朝10時半から、勉強会です。

★7月は「浪曲乙女組!」。新宿シアターアプルでの大きな会です!
7月13日、午後2時からです。

以下まとめ・・・。

6月7日「玉川奈々福のおはようライブほとばしる浪花節!」於:木馬亭
6月29日「福太郎一門会」於:木馬亭
7月13日「浪曲乙女組!」於:新宿 シアターアプル

8月2日「浪曲乙女組!」於:大阪 トリイホール
9月6日「玉川奈々福のおはようライブ ほとばしる浪花節!」於:木馬亭
12月6日「玉川奈々福のおはようライブ ほとばしる浪花節!」於:木馬亭
12月12日「悲願千人斬の女通し読み」於:ポレポレ坐

奈々福公演の予約問合せはプロジェクト福太郎090-7001-6867 tamamiho55@yahoo.co.jp
奈々福HOMEhttp://www.geocities.jp/tamamiho55/

たった二日間の夢。

2008年05月02日 | 玉川奈々福
奈々福です。

撮影/森幸一氏

「金魚亭公宴」無事終了。
ご来場くだすったお客様。
そしてこの公演のために、お力添えをくだすった多くの皆様。
協賛をいただいた浅草のお店の方々。
心より御礼申し上げます。
木馬亭が満員御礼。
ご不自由をおかけしてしまったお客様、また入れなかったお客様には、大変、大変申し訳なかったと思います。
ホントに、ごめんなさい!
でも、送り出しで、お客様の笑顔を拝見して、ああ、やってよかったなと思いました。
本当に、どうなることやら、ドキドキだったけれども。

自分ひとりでプロデュースするのとは全然違い、途中やはり深堀さん、よしこさんと、意見が食い違い、考え込むときもありました。
でも、ゼッタイ一人ではできなかった試みです。

深堀さん、このイベントのためにどれだけ絵を描いたことか。
その情熱には圧倒されました。
協賛金をお願いしてまわったよしこちゃんは、私よりよっぽど浅草に詳しくなってしまいました。
私はこの二人のために、まな板の上の金魚になりました。
もう、どうにでも料理してくれ。
というわけで、あのようなことになりました。
トンデモな衣装とトンデモなヘア・メイク。
私を「族の頭」のようにしたヘア担当は、ディファレンスエンジンの伊藤さん。
到底自分の肌とは思えないほど美しい肌を作り、アルカイックな美女にしてくださったメイクはキノトロープの高田さん。
衣装は、深堀隆介。
料理されるのもなかなか楽しい。
新作「金魚夢幻」。
お客様が聞き入ってくださるのがよくわかり、お客様に支えられました。
小泉謙一さんの太鼓のリズムとのコラボレーションも、とっても楽しかった!

しかし。

深堀さんとよしこちゃん。二人の情熱に、どれだけの人が巻き込まれ、この日のために動いてくれることになったことか。
さまざまなジャンルの「プロ」の方々の仕事振りと、その意識を感じられたのも、刺激的なことでした。
たった二日の夢のために。
はかないことよのう……まるで金魚のように。

そして、説明のしにくい、このややこしい公演を、寛容に受け止めその場を提供してくだすった、木馬亭のおかみさん。
心から、感謝です。

金魚亭第一日目 盛況にて終わる。

2008年04月30日 | 玉川奈々福
奈々福です。

金魚亭第一日目、「大金魚作出工事見学祭」ご来場賜りまして、ありがとうございました。明日のチケットをお持ちで、今日もとわざわざお運びくだすったお客様も多くおられました。
私自身、様変わりした木馬亭にびっくり。
木馬亭のおかみさんもびっくり。
「あら~、ま~、きれいになっちゃって」
とくに、楽屋に深堀作品を展示した、名づけて「画求屋堂(がくやどう)ギャラリー」はすばらしかったです。座長部屋は風呂やみたいだったし、楽屋は茶室のようでした。
しかしやはり圧巻は、客席から舞台に、二十匹以上の金魚がゆらゆらと泳ぎ、その合間を、工事犬たちがえっさこらさと立ち働く姿。
ときどき吠えたり、
ときどきラジオ体操したり、
ときどき踊ったり。
受付+誘導スタッフは、美しい着物女子たち。
木馬亭が華やぎました。
お客様にも、金魚をつくるお手伝いをしていただきました。
そのあいだを、三味線持ちながら、奈々福金魚もゆらゆらと泳いだのでした……って、来なかったアナタには、こう説明しても、わからないのねん。残念!

明日は、また少々模様替えをして、「金魚亭公宴」となります。
いよいよ明日。新作「金魚夢幻」を演じます。
武春師匠の浪曲、深堀さんと和太鼓の小泉さんのパフォーマンスも見もの!
お待ちしております!

リハサールしました。

2008年04月28日 | 玉川奈々福
奈々福です。

「金魚亭」、昨日は衣装をつけてのランスルーでした。
今回ばかりはこれが重要。
ワタシの衣装に目を丸くした豊子師匠。
「アンタがそんなカッコするんじゃ、アタシもドレス着なくちゃいけないかねえ」
え? でもお師匠さん、武春師匠も弾いていただくんですよ。
「武春さんのときは着物だよ。だからアンタの出番までの間に……」
OKです。もう、ステキなドレスどんどん着ちゃってください。

29日、30日に行われます金魚亭にて、7月13日の「浪曲乙女組!」チケットの発売を開始いたします。今回、シアターアプルの指定席、定価が4000円なのですが、特価!会場特別価格にて販売いたします。前方中央のほうのお席ですし、大変お得かと思いますので、おいでになったおついでにどうかお願いいたします。
乙女組のチラシはこちら。

「浪曲乙女組!」前方中央指定席、会場特価での販売は、以下の会場でも行います。

5/6 木馬亭定席 奈々福出番(奈々福まで)
5/16 浪花町で浪花節を聞く会@人形町翁庵(奈々福)
5/17 かつしか下町寄席@葛飾区「郷土と天文の博物館」(奈々福)
5/24 もー吉ライブだ浪花節!@神楽坂・もー吉(奈々福)
5/25 若手浪曲広小路亭@上野広小路亭(奈々福)
5/26 若手浪曲広小路亭@上野広小路亭(奈々福)
5/30 春野恵子勉強会 浪曲大酋長@下北沢・ビッグチーフ(恵子)
5/31 春野恵子勉強会@横浜にぎわい座(恵子)
6/7 玉川奈々福のおはようらいぶ@木馬亭(奈々福)
6/7 木馬亭定席 奈々福出番
6/29 玉川福太郎一周忌追善公演@木馬亭(奈々福)
7/6 国本武春・菊地まどかの会@横浜にぎわい座(まどか)

よろしくお願いします。
そして、「金魚亭」にて、6月29日の、師匠の一周忌追善公演のチケットも販売いたします。一番弟子の福助姉、二番弟子のお福姉の発案で、弟子六人が一丸となって、師匠、そして三代目の先生から受け継いだ演題をそれぞれ一席、勉強させていただく会です。


よろしくお願いします。

奈々福、イベント前近況。

2008年04月19日 | 玉川奈々福
ブログ更新怠っております、奈々福です。

                


なにゆえ? そりゃもう、この「金魚亭」のためです。
そりゃもう、連日、激しい……。
今回の主役、金魚絵師・深堀さんの熱情と、このイベントの言いだしっぺ・よしこちゃんの涙ぐましい頑張りとの間で、波間に揺れる木の葉のようなアタクシ。
どっこい、女一匹、ドンと胸叩いて受けて立った以上、やらねばならぬ。
お蔭さまで、がっつり、新作覚えました。
覚えて演じてみては、言葉の多いところを削り、リズムの悪いところを、直し。

でもって、豊子師匠にお稽古していただいております。
みね子師匠に聞いていただきながら。
二人の名曲師の間にはさまって。ゼイタクなお稽古。汗だくになって一席語り終えた後、お二人におもいっきり、ご批正を受けるのです。ところが。
「アンタ、これ、金魚ばっかり出てくる話だね」
だって、お師匠さん、コレ、「金魚亭」でやる新作ですよ。
「ああそうかい。へええ~。面白いね」
え、面白い??? 
「うん、面白いよ。なんとも言えないいい感じがあるよ」
お師匠さんに、そんなふうに言ってもらえば百人力!
「ナンセンスな話だよね~」
とはみね子師匠。その可笑しさを狙っているので、嬉しいご感想!

もう一方で、金魚亭衆+当日ゲストの和太鼓奏者、小泉謙一さんとで打ち合わせ。「ああしたい! こうしたい!」というそれぞれの希望を、現実とすり合わせます。
短く刈り込んだ頭が凛々しい小泉さん。初めてお会いしたのですが、お話をうかがっていると、とても共感する部分があり、このたびの新作浪曲には、小泉さんにもからんでいただくことになりました。
一人でプロデュースする会は、一人の発想、一人の力の中のこと。
こういう共同作業の大変さ、オモシロさは、私にとって初めての経験です。
やっとこさっとこ、全体の流れを作り上げ、これからは裏方さんたちと打ち合わせです。
衣装、セット、照明、音響効果のツメの作業も。
それに、当日みなさまにお配りするものたちの準備。
奈々福謹製「これぞオススメ!浅草ぶらぶらマップ(仮称)」も作る予定。
この地図持って歩けば浅草歩きは、完璧!ってなものを、目指したい。
時間がありさえすれば、こういう、ちこちこした作業、私は好きです。
時間がありさえすれば、ね。
まったく、たった一日の公演のために、私たちはバカな熱の入れようです。
「私たち、バカですね~~」と、よしこがニコニコ笑っております。
来てね。
さて。この週末はトリプル独演会! まずは明日。なつかしの横浜は南太田!

豊子師匠を浴びれる日

2008年04月07日 | 玉川奈々福
奈々福です。

昨日は定席。久々にお腹に力入れました。
やっぱり台本ばっかり書いててもねえ。浪曲やらなくちゃ!
ハネたあとは、木馬亭にて金魚亭打ち合わせ。
木馬亭に、深堀金魚をどう飾るか。舞台美術専門のせったさんに来てもらって、実際に金魚を飾ってみました。
うわ。深堀さん発案の、金魚を泳がせる仕組み。面白い! ホントに木馬亭に金魚が泳ぎました。
初日のディプレイと、浪曲の宴のある二日目のディスプレイと、かなり違ったことになりそうです。30日のチケットお持ちの方、どうか29日も覗いてくださいな。

さて、金魚亭の前にガンバラナクッチャ。
横浜方面のみなさ~~~んっ! 奈々福、東神奈川で独演会です。
木馬亭のおじさん(席亭のおかみさんの弟さん)が、私の独演会のチラシを見て、
「かなっくホールでやるの?」
おじさん、横浜市在住です。
「東神奈川駅からすぐ入れるような近さだし、すごくいい場所だよ」。
そーですか! 楽しみ楽しみ。
当日は二席。きっちり古典と、チャレンジングな新作と。その間のアンコとして、しゃみしゃみいずやろうか、ワークショップやろうか、迷ってますけど、いずれにしろ浪曲入門編みたいなことやろうと思っております。
当日のお三味線は、豊子師匠。今回の独演会は、実はこれが最大の魅力でありまして、至近距離で沢村豊子師匠の音色を浴びられるのでございます。私はいつも稽古で、五十センチの近さで聞いておりますが……アナタ。近くで聴いたら、もう、くらくらしちゃうわよ。
そこまで近くないにせよ、堪能できます。ホント、豊子師匠の三味線の手に、およよ、およよとくすぐられると、出ない声も出ちゃう、お師匠さんは魔法使いです。
お客さんと距離の近いところで、ゆっくりと遊べる機会です。
どうか、いらしてくださいな。

20日(日) 玉川奈々福独演会 ~たっぷり浪曲聞かせます~
於:横浜市 かなっくホール4F音楽室(京浜急行線仲木戸駅から直通)
http://kanack-hall.jp/
14時開演と18時開演の二回
木戸銭:前売り2000円 当日3000円
出演 玉川奈々福(曲師・沢村豊子)
予約・問合せ 芸人三昧(FAX020-4663-4306)
http://geinin.syoutikubai.com/index.html



4月の奈々福の定席は・・・。

2008年04月04日 | 玉川奈々福
代表よしこです。

奈々福定席のお知らせです。



(写真はファンの方にいただいた、ありがたいもの)

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4月に入り、木馬亭は定席がはじまっています。

浪曲の定席とは、毎月1日から10日までの公演のこと。
毎月毎月、1から10の間は、毎日毎日木馬亭では浪曲をやっているというわけです。


さて、今月の玉川奈々福の出番はこちらの番組表で。


4月6日定席は13時からの1番目が奈々福。


もちろん、この日の浪曲は普通に着物着てやります。



こんなイメージ。



撮影/森幸一氏

ちなみに写真のテーブルかけは、深堀隆介の第1作目のテーブルかけ。
若さと勢いがある奈々福とこの金魚は重なって見えたものでした。

深堀隆介作のテーブルかけはもう1セットあり、2作目は※名披露目後、めきめきと奈々福が成長している様子と金魚の姿がぴったり。
ひとまわりもふたまわりも大きくなっている様子が表現されているかのような作品です。


(※名披露目:はじめてお読みになった方へ。
一昨年の暮れに、玉川美穂子という名前から、玉川奈々福と名前を変えまして、ますます精進し成長すると決意したわけです)。


さて、6日はどんなテーブルかけでしょう。
奈々福、他にもたくさんもっていますので、演目や由来にあわせて使い分けているよう・・・。

お客様にとってはこれもひとつの楽しみです。

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金魚亭の際は、この日のために書き下ろした新作浪曲で、深堀隆介監修のもと、単なるきものスタイルではない奈々福に。

浪曲も音やアートとコラボレーションされたものとなります。





撮影/ヤギマサル氏

これは当日のイメージ。さてさて本番、どうなることか。当日までお楽しみに・・・・。

普段の奈々福と4月30日の金魚亭での奈々福とを聴き比べ、見比べたい方は

ぜひ4月6日13時、木馬亭へ。





そんなよしこに惚れた夜

2008年04月03日 | 玉川奈々福
奈々福です。

傷心の金魚亭代表・よしこちゃんと、しこしこDM作業。
なぜよしこは傷心なのか。
松井秀喜君が結婚したから。
それをきいて、ぶわっはっはと笑ったら、よしこの目が怪しく光った。
やばい、こりゃ本気だったのだ。
よしこちゃん曰く。
具体的に松井君とお近づきになるための策は講じていたのだという。
でもって、その作戦は、かなりいい感じに展開してきていたのだという。
へ~、どんな策を講じていたの?
「これもして、あれもして、こんなこともしてたんですよ~」
……私に言わせりゃ、方法論が根本的に間違っている。
「かなりいいところまで言っていたんですよ~。ニアミスだったんですよ~」
私に言わせりゃ、全然ニアじゃない。
「奈々福さん、笑ってますね」
笑うもんか、人の恋路を笑うやつは地獄に落ちるがよろしかろう。
「そういいつつ、笑っているじゃないですか」
だって、ものすごく面白いんだもん。いや~ん久々。女子のコイバナ!
よしこちゃんは、決して松井君の華やかさにアコガレていたんじゃないのだという。魅力は、
「どんな境遇に置かれてもゼッタイ何かを成し遂げるであろう、強い生命力ですよ!」
だからなにがあっても、自分は松井君を支えていこうと決めていたのだという。
「おでんの屋台を引いて、家に戻ったら、手内職をして、そばでびーびー子どもが泣いて、うちが貧乏なのはおとーちゃんのせいだ! と子どもが言っても、『なにを言っているの、アンタたちのおとーさんは、立派な人よ!』という妻になりたかったんですよ~」
……言葉を失う。すごい妄想である。アナクロにもホドがある。

こんなよしこちゃんと出会ったのは、2006年末、木馬亭での名披露目。深堀さんの友人として初めて浪曲を聞きにきてくれたのだった。それ以来、彼女の姿を客席に何度も認めるようになったのだが、ある日、送り出しをしていた私に、彼女が封筒を手渡した。
「奈々福さん、これ、受け取ってください!」
目をキラキラさせた彼女から、手渡された封筒の表書きには、
「果たし状」
とあった。
「なにをっ!」
思わず腕をまくった。アタイに喧嘩売る気か、この女子は。
帰宅後、中の手紙を読んだら、深堀さんと奈々福さんのコラボレーションをプロテュースしたいんです、と書いてあった。
彼女は、「和のイベント」を数多く仕掛けてきた人だ。小さなイベントのプロデュース。続けることは容易ではない。
現代アートと浪曲のコラボなんて、最初は半信半疑だったが、よしこちゃんのまっつぐな眼差しに引き込まれ、協賛金を集めに浅草のお店を一軒一軒まわる彼女の努力に泣かされ、お蔭で私はこのイベントのために新作書いちゃって、おまけに二人でしこしこDM作業……こんな事態に陥っているわけである。
付き合うほどによしこちゃんは本領発揮。かむほどに味が出る、スルメのような女子である。

作業を終えたあと、よしこちゃんをなぐさめようと、松井君といえばこの店、神楽坂のもー吉へ向かう。もー吉のマスターは毎年松井君の壮行会を催してアメリカに送り出していて、店には松井君グッズがいっぱい展示してある。
「マスター、よしこちゃんをなぐさめてあげて」
「そっかー。でもね、別れることもあるかもしれないから、さ」
マスター、問題発言。
よしこの目が再び光る。
「富山県人の県民性は、『堅実』なんです。きっと別れません」
松井君の婚約者も、よしこちゃんも、富山県人です。
「まあ、飲もう、よしこちゃん。日本酒もう一本!」
たらふくよしこちゃんに飲ませちゃいました。
「奈々福さあん、アタシ本当に松井君好きなんですよ」
わかったわかった。飲め飲め。そんなよしこに、アタイは惚れるよ。
みなさん。このよしこちゃんが、金魚亭衆代表です。一大イベントの核にいる人です。
深堀金魚と、奈々福浪曲と並んで、一見の価値アリ。


奈々福作「金魚夢幻」と対峙!! /深堀

2008年04月02日 | 玉川奈々福
深堀です。

先日奈々福さんから出来立てホカホカの浪曲の原稿が届きました。
僕と去年から話し合いし、やり取りしながら奈々福さんが本当に試行錯誤されながら、書き上げたものです。
だから僕は、自分の精神状態が万全で、原稿に対して受けてたつ状態にしなければ失礼にあたると思い、2,3日見ませんでした。というか見られませんでした。
そして、その時描いていた大きな金魚絵を描き上げた瞬間、その興奮と共に謹んで読ませていただきました。
ある金魚と養魚場主とのお話、題して「金魚夢幻」・・・



率直な感想は「どえりゃー!おもしれーがや!」です。「そんなの悪く言えるわけないじゃん!」って思われる方もいるかもしれませんが、さにあらず、さにあらず!(秀忠)

(ここからは一金魚好きとして述べさせていただきます。)
この「金魚夢幻」、浪曲としての完成度もさることながら、金魚養魚場の方、金魚愛好家など金魚にたずさわる全ての方々が聴いても面白くできております。
日本の金魚史の中で、聴かれるべき作品だと思います。
金魚の交配・作出のこと、品評会のこと、人間が追い求める美への欲求がもたらす矛盾。
金魚という魚の裏側を浪曲師・玉川奈々福が見事に答えています。
かといって金魚好きではない方が聴いても、絶対面白いと思います。なぜなら、このお話は、金魚のお話のようで、実は私達人間について書かれており、人間とは何か?という大きな問いが隠されていると思ったからです。
我々日本人が金魚と共に歩んできた長い月日の深い結びつきが、この一作に込められております。

あとは舞台の演出です!これは大変なことになりましたよ!
心して受けてたちますぜ!奈々福さん!
4月30日皆さん木馬亭で是非お立会いください。


深堀隆介

奈々福、金魚亭台本書き上げる!

2008年03月30日 | 玉川奈々福
4月30日金魚亭公宴。
奈々福、とうとう金魚の浪曲書き上げました~。

4月30日の金魚亭のための新作、脱稿。
題して「金魚夢幻」!!
……んー。あんまり面白いタイトルじゃないわね。
金魚の生き方についての思索的な浪曲であり、
金魚と人間の、切ない恋物語でもあり、
荒唐無稽なオバカ浪曲でもあり、
……まだ脱稿したコーフンが醒めてませんね。
とりあえず書き上げた充実感の中におります。

浪曲のバアイ、新作書き上げても、これから節付け――唄の部分の作曲――という作業があり、それ次第でまたどんどん変わるし、三味線のお師匠さんとお稽古に入れば、きっとまた豊子師匠は……。
「アンタ、そんな節よりこっちの節のほうがいいよ」
とか言ってくださるので、それによってもまた変わるし。

それになにより、今回は、金魚絵師・深堀隆介さんの演出が加わりますから、どういう衣装になり、ヘアメイクになり、舞台になっちゃうんだか。
「とりあえず、着物は着せない、演台もないかも」
と言われているので、OH、ジーザス! びっくりしているのです。
……しかし。それも楽しみ。私の発想にないことが、浪曲に加えられていくことが、楽しみ。深堀さん、アタイは、受けて立つぜ!

「時間を支配する芸」である浪曲師と、「空間を支配する芸」金魚絵師の議論は尽きません。毎度、議論になっちゃうけれど、それが互いの信頼を深めてもおります。浅草。捕鯨船の親爺さんはカッコイイ(きんぎょ亭ブログ3/27)。

ああ、新作に没頭しているうちに桜が散っちゃう!

撮影/森幸一氏

玉川奈々福、産経新聞に掲載される!

2008年03月26日 | 玉川奈々福
           
撮影/森幸一

4月29日・30日木馬亭公演「金魚亭」の私たち金魚亭衆の

玉川奈々福の文章が、3月24日(月)産経新聞の【週末読む、観る】に掲載されました~。

◇この本と出会った◇ 浪曲師・玉川奈々福 
『私のための芸能野史』小沢昭一著(ちくま文庫)

詳細はこちら

ぜひ、読んでやってくださいまし・・・。

おはようライブリポート

2008年03月11日 | 玉川奈々福
3月8日、玉川奈々福のおはようライブを聴きに、木馬亭にいってきました。



浪曲は毎月木馬亭で1日から10日から公演しており、それを定席といいます。
その期間の土曜の朝一番に、奈々福自身の勉強会として「おはようライブ」
というものをやっております。500円で。

先日このブログで奈々福が、出番前に木馬亭の前にある「君塚食堂」にいき力をつけると書いておりました。こちら
私も早速いってみました。
定食や煮込み、ラーメンが食べられるのが嬉しい大衆食堂。
テレビは競馬中継。朝からみんなビール飲んでます(笑
外に見えるのが木馬亭です。
わたしたちもせっかくだから、朝からビール。



朝ごはんを食べ、さて木馬亭へ。



この日演じたのは

 茶碗屋敷
 これは落語「井戸の茶碗」の浪曲版です。 
 もうひとつは前原伊助 のお話、お時間までたっぷり・・・とはじまりました。

一つ目のお話は、奈々福さんの師匠福太郎さんもやりたかった勝太郎さん得意のお話。奈々福、はじめての挑戦。




会場から温かいご声援が飛び、奈々福感謝感謝の様子でありました。

金魚亭のチケットは当日も販売され、飛ぶように売れました。
これも奈々福後援会の皆様のおかげです。

がんばらなくては!

             金魚亭衆 代表












金魚養画場探訪記

2008年02月17日 | 玉川奈々福
奈々福です。こんにちは。
私のふるさとは横浜です。
大船の松竹撮影場の裏で生まれ、港の近くで育ちました。
だから。
横浜は庭だぜ。
って気でいたんですが。
ここは、現代の横浜なのっと思わず、叫んでしまいました。
横浜のとある山奥にある、金魚絵師・深堀隆介さんのアトリエ「金魚養画場」。
それは、森の中にありました。
古い倉庫を改装して、深堀さんと、深堀さん最愛の金魚である妻の真弓さんと、二人で一からつくりあげたアトリエでした。
真っ白の空間に、金魚、金魚、金魚!
私は夢中になり、時間も、どこにいるのかもすっかり忘れてしまうほど。
おかげで写真撮るの、すっかり忘れました。sorry。
深堀さんの生み出した金魚作品とともに、そこには世にも美しい、ほんものの金魚も泳いでいました。背骨のカタチ、尾ひれの動き、うろこの色……金魚には見飽きぬ不思議な美しさがあります。
フナから、人間の愛玩のために改良された、命短い人工的な魚たち。
それは私たちの姿にとっても似ているのです。
今回の試みは、現代美術×演芸。互いに思いを語り、価値観を語り、それを形にしていく具体的な方法を語りあいました。
まったく違うフィールドの表現の掛け合わせですもの、議論になるのは当然! 互いにまったくゆずらず、議論は深夜まで白熱しました。
でもゆずらないことで、きっと互いに対する信頼は深まったのです。
4月30日、一夜限りで演じる「金魚のシンデレラ」の構想が見えてきました。
私と深堀さんの、「生きる」ことに対する一つの価値観が籠もった浪曲になります。
4月30日はカレンダーにぐりぐり赤丸しといてね。

サイバー金魚の奈々福です。

2008年02月05日 | 玉川奈々福
みなさんこんにちは。
浪曲師の玉川奈々福です。
4月30日、深堀隆介さんのインスタレーションの場として、きんぎょの水槽状態になった浅草木馬亭で、「金魚のシンデレラ」という浪曲を演じます。

私が、深堀隆介さんの描く金魚に一目惚れしてしまったのがご縁でした。
浪曲師の舞台装置に、「テーブル掛け」というものがあります。お相撲さんの化粧回しに匹敵するようなものですが。
そのテーブル掛けの図柄を、金魚にしたいとおもっていました。
芸とは、一瞬で消えるはかないもの。その過ぎ行く一瞬だけを、その場のお客様と共有するにすぎないもの。
人工的につくられ、一瞬の観賞用の生き物である金魚に、芸のありようを重ねました。
理想の金魚を、探しました。そして、深堀さんに出会ったのです。

というわけで、いろいろあって「きんぎょ亭」という企画に至ったわけですが、
昨晩は、そのフライヤーのための撮影でした。
アタクシ、サイバー金魚になりました。
近未来の金魚の精。
それは浪曲・玉川奈々福ではなく、深堀隆介さん、ヘアメイクの高田さん、伊藤さん、新進のデザイナーmatofuさん、カメラマンの八木さん、深堀マネージャーの真弓さん、そしてきんぎょ亭のよしこさん、みんなの才能がほとばしり合わさった結果の、作品でした。
撮影で、さまざまなポーズや表情を要求され、それに従って形と感情を出していくというのは、とても面白い経験でした。フライヤーは出来次第アップ予定。

きんぎょ亭を見る前に、一度浪曲を聞きに、浅草の木馬亭にいらっしゃいませんか。深堀さんが惚れ込んだ、浅草でイチバン古い寄席に、どうぞ。
以下の企画がよい機会かとも。朝っぱらから浪曲二席演じる私の勉強会です。

玉川奈々福のおはようライブ ほとばしる浪花節!
3月8日(土)11:00開演 於:浅草木馬亭
木戸銭:500円(朝一番の笑顔付き!)