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セントバーナードのキングスウッヅ犬舎雑感

犬種の正しいタイプを求めて46年
世界に通用するセントバーナードの作出と啓蒙

私にとってドッグショーとは?

2015年08月05日 18時14分37秒 | ペット

ドッグショーとは、結論から言うと
私の造りだした「作品」の発表会と位置づけている。
生き物を「物」扱いにするなと短絡的に感じる人は、「作品」をセントバーナードと読み替えてお読みくださるか、これ以上この稿をお読みになるのをお止めになった方が良いと思う。

て、ドッグショーとは、前にも述べたように「Conformation」(構成美)を評価するショーである。
そのためには、立姿をきれいに立たせ、その犬の構成すなわち骨格構成と全体的バランスを審査員が評価するもので個々の犬の魅力を審査員に強烈に訴えなければ、より良い評価を受けられないであろう。→

(⇐8月2日の獲得ロゼット#48は、バースのパピーキングの物
真ん中と右は、パウルのグループ1席とリザーブキングのロゼット)

←そしてリングで犬を走らせる(動かす)のは、犬の骨格構成の健全性をチェックするための補助的審査の判断基準である。
犬を動かすことにより審査員は、股関節の健全度合い、シングルtラック(1本線上)で走っているか、前後肢が等幅なリーチ(踏み込み)を保てているか、後躯からの推進力を正確に背骨を介して前駆に伝導しているかを判断するのである。
昔は、走りの速さで順位を決める恰も運動会の徒競走の審判のような審査員も存在し、ハンドラーも走るのが自ずと早くなる傾向にあった。
この”走れ走れコータロー”式のハンドリングにストップをかけた最初の審査員は、1979年1月に。ロスアンジェルス近郊のサンタバーバラにお住まいだったアン ギャラップ審査員であった。彼女は、日本セントバーナード界最初の外国人審査員であった。

その審査員のもとリングで走ったハンドラーは、多くが早過ぎて審査できないからもっとゆっくり走れと何度も注意されていた事を思い出す。その後も多くの外国人審査員は、必ず何人かは、注意されている。

The first foreign judge specialty show at Jan 14th 1979.     Judge is Ms. Ann Gallup coming from SantaBarbara.

そんな訳で繁殖を実証的に検証しながら反復継続する者としては、ドッグショーに繁殖犬が出陳され良い成績、或は良い評価を得られたという事は、自分の繁殖計画に基づく犬造りが間違っていなかったという評価であると判断でき嬉しい限りである。更にその審査員がセントバーナードをよく理解している審査員であればあるほど喜びは、増すものだ。
私は、自分で繁殖した犬を公衆の面前で評価に晒すことのできない繁殖者は、自称アマチュアであれ繁殖屋であれ内職屋であれ「犬屋」の刻印を押し挨拶をしてもPasserby(行きずりの人)としてしかお付き合い出来ない。
繁殖者の役割は、「良い犬を造る。」ということである。純粋犬種の犬を造る以上良い犬とは、犬種標準書の基準に逸脱する度合いの少ない犬が良い犬である。この基本的な考え方を持たない仔犬を売って何ぼの金銭的打算で犬を造り販売するのは、「犬屋」であり接触したくない人達だとも考えている。
(↑8月2日のパピキング戦で選び抜かれた3頭の写真バース)
冒頭申し上げたドッグショーは、私にとって「作品」の発表会であると述べたのもこのような基本的な考えかたがあり他犬舎の作出犬すなわちそれぞれの繁殖者の作品の発表の舞台としても大いに興味のある場としてドッグショーを私は、とらえている。
残念なのは、他犬舎出身の犬との比較がこの数年出来ないことである。10年ほど前までは、千葉の伊藤君が頑張ってセントバーナード犬種のドッグショーを開催していたがその彼も故人となり単犬種展覧会は、現時点では、開催不可能となっていることである。
写真を見ることもで参考になるが当てにならない。矢張り実物を見たり触ったりした結果でないと、うかつな判断は、できないし所有者に取って大変失礼なことである。
⇐King's Woods Uni Berth.
Sire: Kin's Woods Hey PaulVStone Jr  父パウル
Dam: King's Woods Mom Baby Powder 母ベイビー


私は、ドッグショーにもう一つ期待しているものがある。
それは、犬種の質的向上をもたらす効果である。お互いに他人の犬とドッグショーで競い合うと負けた犬のオーナーは、勝てる犬をとエスカレートする。
今から20年以上前の事になるが単犬種展華やかりし頃ライバル同士で「あいつの犬に負けたくない。」とアメリカからチャンピオンを多数輸入して争ったものだ。ある者は、その犬の種を使い犬種の向上(勝てる犬造り)を計画的に実行した愛好家も数人いた。その結果確実に犬質の向上は、見られた。
全犬種のドッグショーでもBISを獲得する犬が数頭いた。
単犬種展の開催が事実上不可能になったいま1頭1席でグループ戦に出てもセントバーナードが殆ど勝てないのが現状である。
2グループには、デン、ドーベル、ボクサー等見るからに精悍な流れるような立姿を見せ動きも華麗な犬が多い。その中で勝ち抜くには、バランスの良い動きの良い犬でないと勝ち残れないと思う。短足胴長に見える犬、首抜けの悪く屠られ場に引かれていく感じで動く犬など勝てる訳がない。と気付いたのが20年前である。それ以降全犬種展に勝ち抜くには、長足短胴、首抜けが良い犬、派手な紋様のコート、ブレイズの広い黒いマーキングが鼻先の方にずれこまない犬をショードッグとして残すようにしている。
単犬種展に向けての犬の選択は、若干異なるが現状では、それについて述べる必要は、無い。
(⇐ King's Woods Hey Paul V Stone Jr
8月2日リザーブキング獲得時の 記念写真
審査員 ブリード/グループ上里洋氏、BIS 小林範博氏)

 
家庭のペットとしては、1にも2にも性格であり、見た目の美しさであろう。ペットで飼育する場合は、飼主の飼い方で良くも悪くもなる。
私は、一般家庭でのペット飼育の方がショードックとしての飼育より困難さは、多いと考える一人である。

以上でドッグショーに関わる項は、これで終りとします。
何回かにわたり私の独断と偏見そして世界の常識日本の非常識的なブログをお読みいただき有難うございました。

次回からは、我が家の日常的な犬ブログに重きを置いて投稿する積りでいる。



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