セントバーナードのキングスウッヅ犬舎雑感

犬種の正しいタイプを求めて46年
世界に通用するセントバーナードの作出と啓蒙

75日の拘禁から解放

2016年02月01日 18時38分55秒 | 日記

11月18日に母親チーチャンの出産に始まり仔育ての為の哺乳12月16日の母親スコッチの8頭の出産子育てに追われ昨日希望者のあった仔犬の7頭目を札幌千歳空港から長崎市のリピーターでもある愛好家の元へANA福岡便にて送付した。
長崎市の新オーナーに迎えられた「ココ」シャンプー後けいじに入れて完走を待つ写真シャンプー後乾燥の為ケイジに入れて乾くのを待つ「ココ」
この仔犬を送って私の長かった仔犬の介助人としての役目も終り、仔犬の保育用ボックスの横において寝泊まりを共にした拘禁生活も終わり普通の生活に戻ることが出来た。

乾燥後ケイジから解放され食堂を歩き回る「ココ」。
今回母親スコッチの初仔犬は、ザルマの孫にあたるが、ザルマとウインヅの掛け合わせの仔犬達とは、また一つ趣の異なる良い(スタンダードの要求に近い)頭部になると思われる。
しかしある繁殖者は、2か月前後の繁殖犬を「完璧に近い」と表現して自分の作出仔犬の出来を称賛していたが、羨ましく”素晴らしいな”と思った。

私は、40年近く繁殖に携わっているが未だ1回とて2か月前後では「完璧」、あるいは、「マアマア」と思われる仔犬を恥ずかしながら一度も作出したことは無い。
私が自分の犬を連れてアメリカのリンクでショーに走っていた友人の中にも40年前後繁殖を繰り返し,しっかり綿密にラインに沿った交配計画を立てた仔犬の繁殖を続けている仲間ですら2か月前後では、「完璧(Perfect)」とか「まずまず(Excellent)」という言葉を聞いた事がないし言うことも無い。

それより「どんな優秀な血統の仔犬でも又ジャンキー「junky」な血統の仔犬でも皆可愛良さは、変わらない。その可愛さや色、柄、紋様に惑わされて仔犬を残すな。」とスタンレイジリンスキー(現アメリカセントバーナードクラブ会長の御主人で30年前の会長)からは、良く言われた。


この2か月前後の仔犬の将来を真摯な繁殖者(繁殖屋、内職的繁殖者は、仔犬が出来て何ぼの世界なので参考にしない方が良い。)が見極める1番大事なことは、
厳格なライン内の繁殖である。
2番目は、自分の繁殖した犬を追跡観察することである。最低でも5年の経過観察を繰り返さないと自分の繁殖の是非を、口にすべきでない。
3番目は、仔犬の両親の長所短所を考察すべきである。仔犬の新オーナーに何故この組みあわせをしたか?祖父母は、どうかとか祖祖父母は、如何かぐらいは、知っておくのが繁殖者の説明責任の一部ではなかろうか。

巣だった仔犬の将来を期待しながら親ばか振りの愉快な報告を聞くのをこれからは楽しみに待っている。
でも時々見る馬鹿親にだけは、なってもらいたくない。

馬鹿親の例の中でも一番危惧するのは、適正体重を理解しないで相撲取りの「ガガマル」のように太らせすぎているのを聞いたり見たりする事で適性体重は、犬のサイズ(体高)により決まるので犬識のある方に相談すると良い。

後1頭「与作」が残っているが当犬舎に残しても貴重な種牡の1頭になる事は出来ると思う。

飛行場でココに別れを告げて帰り道に支笏湖で開催されている「氷涛祭り」を見学し支笏湖と活火山である「樽前山」の写真を撮り75日間の疲れを癒すべく温泉に浸かり帰宅した。

 

 


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