YUUKA★LOVELOG

水希友香ブログ

「やさしくキスをして」

2009-10-30 | 映画
ケン・ローチ監督作品。

リアルリアルリアル。
リアル追求してますねぇ。

人種、宗教の違う二人が恋に落ちる。
イスラムとカトリック。

かたや家族の結束の中で生きてきた男、かたや家族がいなく信じた男に捨てられてきた女。

こんな二人が普通に出会って、普通に惹かれあう。
人間だから、好きになる時はなってしまう。
感情は無視できないんだ。

二人を取り巻く環境は…
なかなか彼らを許してはくれなくて。

男は
「君は僕のような経験したことないから、わからないだろう」
と。
肌の色が黒いため、常に蔑まれ、親の決めた相手と結婚しなければ、狭いコミュニティの中では非常に生きにくくなってしまう。
家族はバラバラになってしまうと。

女は…
「私のせいじゃない」
と。

そりゃそうです。
リアル。

「でも愛している」
と。

男。
「僕を絶対に捨てないか?」

女。
「そんなのやってみなきゃわかんないでしょ?」

その通り。

ケンカしながらぶつかり合いながら、距離を縮めてゆく。
2人の間には駆け引きなど一切なく、すごくシンプルなの。
とても人間らしいです。

どんな出来事が起ころうと、結果は必ずそこにあって、どんな結果であろうと、それは起こらなくてはいけない出来事であって。
でもどんなんでも、何にもないよりはあった方がいいわけで。

やっぱり、人間は乗り越えられる試練しか、降りかかって来ないと思う。
そして乗り越えた時、一まわり大きくなる。

最近そんなことばかり考えます。

話はちょっとそれましたが、ステキな映画でした(^-^)