YUUKA★LOVELOG

水希友香ブログ

音楽座ミュージカル「泣かないで」

2006-06-24 | 日記

060624_2249~0001.jpg久々心が揺り動かされるミュージカルを観た。
涙があふれてくるのをガマンして喉が痛くなった。
無駄な抵抗は途中で止めて、そのまま涙を流しつづけた。

この作品は遠藤周作の原作で、ねっこにはキリスト教の精神「弱き者に手を差し伸べる」みたいなのが流れている。
主人公森田ミツがキリストのような心の持ち主で、私たちの心をぐうっととらえる。

知り合いは、3月に青い部屋でやったキャバレーナイトで共演したともくん(写真の吉岡役の吉田朋弘くん)、レ・ミゼラブルで私と同じ役をやった浜崎真美さん(たえ子役)が出ていた。
ともくんは相変わらずかっこよかったし、ばび(浜崎)さんも普段ふにゃふにゃなのに舞台では、きりっと美しかった。

今津朋子さん演じるミツは、どんくさくて馬鹿みたいにお人好し。
最初はこういう子いるよな、みたいな。
声は高いし、しゃべりかたも甘くてちょっとイライラ・・。
もうちょっと速く喋ってよーと思った。
でも!ちょー優しい。
自分の事はさておき、まずは人の事。
私はまず自分の事。。
違うわぁ。。。

すてきすぎる。。。。

だんだんミツが神様みたいに、キリストみたいに見えてくる。
そういう中ですごく人間っぽい所ももちろんあって、ミツはぐんぐん私の中に入ってくる。

今津さんはものすごい表現力。
彼女が話し出せば耳を傾けるし、歌い出せば心を打たれるし、踊りだせば幸せな気持ちになる。
彼女の見る先には神様が見えるし、背中を見れば泣けてくる。
なにをするにも必ず意味がある。のが見える。
間違いなく生きているよなあ。
それもひどく生々しく。

舞台の上でカンペキに彼女は森田ミツだった。

すごい女優さん観られてホントにラッキー。
私もがんばるんだ!

帰りの電車でも今でも舞台を思い返しては涙があふれてくる。
そんな風に感じられる心があるのだったら、私もまだまだ捨てたもんじゃないなあと思う。