(1)プレートソルビング機能概要とソフトウエア構成
プレートソルビング(plate-solving)とは、望遠鏡で撮影した星空画像を解析し、前記画像がどのような姿勢の望遠鏡から撮影したかを星図から特定する機能のようだ。
上記の機能によって特定された望遠鏡の姿勢情報を、望遠鏡のマウントにフィードバックすることで、天体の望遠鏡視野への導入を容易に実現できる。
ここでは、前回のブログ[12-14]と同様の構成において、次の対策を施して試行運用した結果を記す。
・ASTAPの使用するstar databaseをH17からH18に変更[18]
・露出や画面の明るさを調整し、星が多数写るよう調整[19]
WindowsPC環境におけるプレートソルビング試行運用構成例[11-16]
構成概要
【ソフトウエア】
・イメージキャプチャ:SharpCap3.2[1] イメージキャプチャ、Plate-solve、ハード制御
・Plate-solve:ASTAP 0.9.584 & Large star database H18[2]
・ハードウエア・ラッパー:ASCOM - Platform 6.5SP1[3] & SynScan ASCOM Driver 1.3.0[4]
・AZ-GTiマウント制御:SynScan Pro 1.19.0[5]
【ハードウエア】
・パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
・イメージセンサ:SVBONY SV305(SONY IMX290NQV:1/2.8型 1920x1080 2.90μm)[6]
・マウント:AZ-GTi赤道儀化マウント[7-8]
・望遠鏡:Newスカイステージ 300mm F4[9-11] ※中古(ヤフオクで入手)
(2)SharpCap3.2におけるASTAPを用いたプレートソルビング試行運用結果
・ASTAPのLarge star database H18のインストール、および、その設定[18]
H18のインストーラ画面例(インストール終了時)
※H18をインストーラを用いて追加インストール実施
ASTAPのAlignmentタブ画面例
※ASTAPを単体で起動し、使用するstar databaseをH18に変更
・SharpCap3.2におけるDisplay Histogram Stretch画面での明るさ調整[19]
Display Histogram Stretch画面の縦の3本黄色の点線の位置を移動して、微恒星の数が多く写るように調整。
Tools > Plate Solve
SharpCap3.2でのASTAP astrometer solver動作画面例
Plate solve失敗画面例
Plate solve失敗メッセージ例
今回、上記の対策を行ったが、残念ながら、Plate solveは失敗となった。
(3)まとめ
天体の電視観望(Electronically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、WindowsPC環境にプレートソルビング・ソフトウエアをインストールした。
また、望遠鏡(New Skystage 300mm F4)にCMOSイメージセンサ・SV305を搭載し、また、AZ-GTi赤道儀化マウントを用いて、プレートソルビング機能の運用試験を行った。
今回は、"ASTAPの使用するstar databaseをH17からH18に変更"と"露出や画面の明るさを調整し、星が多数写るよう調整"する2点の対策を施した。
しかしながら、前回同様、プレートソルビング結果は失敗となり、希望する天体の望遠鏡視野への自動導入運用には至らなかった。
今後は、さらに失敗となった原因分析(分析視野の適正設定、分析視野内の星数など)と、その対策の検討を行っていく。
参考文献:
(1)SharpCap
(2)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(3)ASCOM - Standards for Astronomy
(4)ASCOM Driver - Sky-Watcher
(5)SynScan App - Sky-Watcher
(6)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(7)Sky‐Watcher AZ-GTiマウント
(8)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(9)New スカイステージ
(10)SKYWALKER SW-1PC/NEW SKYSTAGE取扱説明書
(11)NewスカイステージとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(12)WindowsPC環境におけるプレートソルビング-goo blog
(13)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(2)-goo blog
(14)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(3)-goo blog
(15)カテゴリー AZ-GTi-KIMUKAZU blog
(16)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(17)Windows MiniPCでヘッドレスリモートEAA環境ようやく全て動作(かな?)
(18)Solver - Usage as a solver with other programs - Using as SharpCap
(19)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(20)Conditions required for solving
プレートソルビング(plate-solving)とは、望遠鏡で撮影した星空画像を解析し、前記画像がどのような姿勢の望遠鏡から撮影したかを星図から特定する機能のようだ。
上記の機能によって特定された望遠鏡の姿勢情報を、望遠鏡のマウントにフィードバックすることで、天体の望遠鏡視野への導入を容易に実現できる。
ここでは、前回のブログ[12-14]と同様の構成において、次の対策を施して試行運用した結果を記す。
・ASTAPの使用するstar databaseをH17からH18に変更[18]
・露出や画面の明るさを調整し、星が多数写るよう調整[19]
WindowsPC環境におけるプレートソルビング試行運用構成例[11-16]
構成概要
【ソフトウエア】
・イメージキャプチャ:SharpCap3.2[1] イメージキャプチャ、Plate-solve、ハード制御
・Plate-solve:ASTAP 0.9.584 & Large star database H18[2]
・ハードウエア・ラッパー:ASCOM - Platform 6.5SP1[3] & SynScan ASCOM Driver 1.3.0[4]
・AZ-GTiマウント制御:SynScan Pro 1.19.0[5]
【ハードウエア】
・パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
・イメージセンサ:SVBONY SV305(SONY IMX290NQV:1/2.8型 1920x1080 2.90μm)[6]
・マウント:AZ-GTi赤道儀化マウント[7-8]
・望遠鏡:Newスカイステージ 300mm F4[9-11] ※中古(ヤフオクで入手)
(2)SharpCap3.2におけるASTAPを用いたプレートソルビング試行運用結果
・ASTAPのLarge star database H18のインストール、および、その設定[18]
H18のインストーラ画面例(インストール終了時)
※H18をインストーラを用いて追加インストール実施
ASTAPのAlignmentタブ画面例
※ASTAPを単体で起動し、使用するstar databaseをH18に変更
・SharpCap3.2におけるDisplay Histogram Stretch画面での明るさ調整[19]
Display Histogram Stretch画面の縦の3本黄色の点線の位置を移動して、微恒星の数が多く写るように調整。
Tools > Plate Solve
SharpCap3.2でのASTAP astrometer solver動作画面例
Plate solve失敗画面例
Plate solve失敗メッセージ例
今回、上記の対策を行ったが、残念ながら、Plate solveは失敗となった。
(3)まとめ
天体の電視観望(Electronically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、WindowsPC環境にプレートソルビング・ソフトウエアをインストールした。
また、望遠鏡(New Skystage 300mm F4)にCMOSイメージセンサ・SV305を搭載し、また、AZ-GTi赤道儀化マウントを用いて、プレートソルビング機能の運用試験を行った。
今回は、"ASTAPの使用するstar databaseをH17からH18に変更"と"露出や画面の明るさを調整し、星が多数写るよう調整"する2点の対策を施した。
しかしながら、前回同様、プレートソルビング結果は失敗となり、希望する天体の望遠鏡視野への自動導入運用には至らなかった。
今後は、さらに失敗となった原因分析(分析視野の適正設定、分析視野内の星数など)と、その対策の検討を行っていく。
参考文献:
(1)SharpCap
(2)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(3)ASCOM - Standards for Astronomy
(4)ASCOM Driver - Sky-Watcher
(5)SynScan App - Sky-Watcher
(6)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(7)Sky‐Watcher AZ-GTiマウント
(8)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(9)New スカイステージ
(10)SKYWALKER SW-1PC/NEW SKYSTAGE取扱説明書
(11)NewスカイステージとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(12)WindowsPC環境におけるプレートソルビング-goo blog
(13)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(2)-goo blog
(14)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(3)-goo blog
(15)カテゴリー AZ-GTi-KIMUKAZU blog
(16)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(17)Windows MiniPCでヘッドレスリモートEAA環境ようやく全て動作(かな?)
(18)Solver - Usage as a solver with other programs - Using as SharpCap
(19)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(20)Conditions required for solving
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