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都内の星空・光害減少処理

2020-11-05 02:22:34 | 星空
都内の星空はかなり明るく、目視による星空観察では1~2等星が確認できる程度で、天の川[3]などの暗い天体の観察は難しい。
また、都内の星空撮影においても同様に、前記の光害[1,2]が、大きな課題となる。
この光害対策として、デジタルカメラと三脚のみ(赤道儀不使用)で撮影した都内の星景写真について、Sequator[4]の光害減少処理(Reduce light pollution)を試みた。
ここでは、その光害減少処理の試行結果を記す。
上記の結果、Sequatorの光害減少機能を用いることで、都内の星景写真においても6等星までは確認できそうである。

(1)星景写真撮影、および、光害減少処理概要
(a)星景写真撮影
星景写真は、デジタルカメラ:OLYMPUS E-PL6(中古)を用い、カメラを三脚に固定し、デジタルカメラのインターバル撮影機能[5]を用いて、30秒間隔で10ショット撮影(jpg)した[6]。

(b)Sequatorを用いた光害減少処理
撮影した星景写真について、それぞれ連続する2枚、4枚、8枚の撮影画像(jpg)をSequatorに入力し、光害減少処理を行った。

(ⅰ)星景写真2枚を用いて光害減少処理実施
(ⅱ)星景写真4枚を用いて光害減少処理実施
(ⅲ)星景写真8枚を用いて光害減少処理実施

さらに、上記(ⅲ)に、星の光の強化処理を加えて実施した。

(ⅳ)星景写真8枚を用いて光害減少処理、および、星の光強化処理実施

(2)星景写真の光害減少処理結果

2020-10-25 23:27 北の星空 カシオペヤ座[7]
OLYMPUS E-PL6, M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 ⅡR
Mモード, ISO400, 14mm, f/4, 4sec, MF, 電球色
※未処理の入力画像


(ⅰ)星景写真2枚を用いて光害減少処理実施


(ⅱ)星景写真4枚を用いて光害減少処理実施


(ⅲ)星景写真8枚を用いて光害減少処理実施


Sequator光害減少処理パラメータ例(不均一)


(ⅳ)星景写真8枚を用いて光害減少処理、および、星の光強化処理実施


Sequator光害減少、および、星の光強化処理パラメータ例

(3)オリジナル画像と光害減少処理画像の比較

入力画像(カシオペヤ座付近を拡大)


(ⅳ)星景写真8枚を用いて光害減少処理、および、星の光強化処理実施(カシオペヤ座付近を拡大)
※6等星まで確認できそうである[8-9]。

(4)まとめ
デジタルカメラと三脚のみ(赤道儀不使用)で撮影した都内の星景写真について、Sequator[3]の光害減少処理(Reduce pollution)を試行した。
その結果、Sequatorの光害減少機能を用いることで、都内の星景写真において、6等星まで確認できそうであることがわかった。

参考文献:
(1)光害-Wikipedia
(2)天体観測、星見スポット、光害マップ
(3)天の川-Wikipedia
(4)Sequator
(5)インターバル撮影の設定方法を教えてください。(E-PL6)
(6)オリンパスペンE-PL6で星空を撮る方法
(7)カシオペヤ座-Wikipedia
(8)The Mag-7 Star Atlas Project
(9)North of declination +65
(10)天体写真のスタック画像処理用フリーウエア-goo blog
(11)天体写真-Wikipedia
コメント
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