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センター試験地理B2009年 

センター試験2006~2009年地理Bの解答解説。上のタイトルをクリックすると目次ページになります。

2006年地理Bセンター試験第3問

2006-08-27 | 06地理B
06年地理Bセンター試験

第3問 地図のABCは、それぞれ異なるプレート境界である。これに関連し、あとの各問いに答えよ。




問1 図中のABCには、次の①~④のどの説明が該当するか。
①横にずれるプレート境界である。横ずれの断層運動で地震が起こる場合がある。
②広がるプレート境界である。場所によっては、割れ目からマグマが噴出する。
③狭くなるプレート境界である。海と陸のプレートの境界には海溝ができる。
④ホットスポットといわれる火山発生地点である。点がつながり、線になっている。

問2 次の地形断面①~④のうち、上の図中のP-Qに該当するのはどれか。



第3問はさらに続く

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解答
問1 A② B③ C①  問2④
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解説
問1
Aは中央海嶺である。地球内部の熱をマグマの形で放出する。海底山脈のような中央海嶺からマグマが吹き出し、重い玄武岩質溶岩の海洋プレートとなって海底を移動する。中央海嶺は大陸を分割したり、海洋プレート海溝となって海底を移動して大陸プレートの下に沈んで地震・火山の原因になったりする。


Bは狭くなる境界で、2プレートの「衝突」と「沈み込み」がある。
大陸プレートと大陸プレートの衝突は、問題の地図には、描かれていないが、アルプスヒマラヤ造山帯である。アルプスなどはアフリカプレートとユーラシアプレートの衝突でできた。ヒマラヤはインドオーストラリアプレートとユーラシアプレートの衝突でできた。
環太平洋造山帯は海洋プレートと大陸プレートの衝突であり、海溝・火山・地震をともなう。
東日本は太平洋プレートと北米プレートの衝突で、太平洋プレートがもぐり込んでいる。日本海溝と東日本火山帯ができた。
西日本はフィリピン海プレートとユーラシアプレートが衝突し、フィリピン海プレートがもぐり込んでいる。相模トラフ(浅い海溝)、南海トラフができた。西日本火山帯ができた。

Cは横ずれ断層。世界最大の横ずれ断層は、カリフォルニアのサンアンドレアス断層である。

Dのホットスポットは海洋プレートよりもはるかに深い位置からマグマがわき上がり、プレートを突き破って火山活動をする。ハワイ諸島が典型である。プレートの動きにともなってハワイ諸島は西に移動し、東端のハワイ島で火山活動が集中している。

問2
断面④は東経85度付近の南北断面である。

西シベリア低地はオビ川とエニセイ川にはさまれた低地。地形は、シベリア卓状地で、安定陸塊。
アルタイ山脈・テンシャン山脈は古期造山帯である。本来はもっと低平な地形なのだが、インドプレートの衝突の力を受け、再隆起した山脈であり、外見は新期造山帯である。再生山脈といわれる。
タリム盆地は安定陸塊で、タクラマカン砂漠が広がる。一部、海面下。
クンルン・チベット・ヒマラヤは新期造山帯(アルプスヒマラヤ造山帯)。火山はない。




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