観光をたっぷり楽しみ、おばあちゃんとの再会で大泣きし、、、、と3ばあばにとってはとてもエネルギーを消耗する一日だったので、この日は早々に就寝。
翌日の夜の便で3ばあばは大阪に帰る。
その前に今回の旅のメインイベントが控えているので、皆、寝過ごしてはならねぇ、、ということで、お酒も控え、、、、、
次の朝、
朝早くに済州ばあばが迎えにきた。
今日は祖父母のお墓参りに行くのだ。
えっとぉ、我々4人に済州ばあばだからぁ、、、やっぱりボンゴかしら?うきき!、、と思い、外に出てみると
おーい!!普通の乗用車が停まっとるぞぉぉお!これは”現代(ヒョンデー)”の車だね?
済州ばあばに”これだとみんなで乗れないんじゃぁ??”と訴えるが、運転手さんも”大丈夫、大丈夫。つめて座れば大丈夫だって!”と言い張る。
”あ!でも、警察に見つかると罰金だから、一番小さい人は丸まって座ってね”と、丸まることを要求された我が叔母。
ボンゴだったら、、、
ボンゴだったら、、、
、、、と、皆の心に浮かんだに違いない。
そんなあたしたちの心を知る由も無く、ぎゅうぎゅう詰めの乗用車はお墓に向けて出発進行~
祖父母のお墓は以前は伝統的な”盛り土式”だったのだが、道路拡張工事にあってしまい、その時ついでに新しい形に変えてしまったのである。今回の旅の目的は”祖父母の新しいお墓を見る”というものなのであった~
ギュウギュウ詰めのヒョンデーはどんどん、どんどん、街を離れ山を登っていく。
ホテルから1時間半くらいヒョンデーで走ったであろうか、ようやくお墓に到着~
うきき。ここにもトルハルバン発見!
お墓は高台にあって、日当たりもよく、海も見えて本当に気持ちのよい場所にあった。
わぁぁ~こんなに気持ちの良い場所でよかったねぇ、、、と、振り返ると、、
ま、、また!!
3ばあば号泣。
ま、しょうがないか。このお墓はばあば達の両親と弟が眠ってるんだもんね。日本にあったらしょっちゅう墓参りするのに、こんな離れた場所だからそんな頻繁に来れなくって、そのことをいつも申し訳なく思っていたんだろうな。
皆、ボロボロ泣きながら、”ようやく来たよ~。ほうっておいてごめんね”などお墓に語りかけながらお供え物を置いたり、その辺りをきれいにしたり。
大好きな祖母だったので、あたしも”何かせねば”と思い、お線香に火をつけ”えーっと、あ、ここに線香立てがあるから、ここでいいのね”と置いた瞬間に済州ばあばが一言、
”それ、違う人のお墓だよ”
う。。。。大失敗也。
見ず知らずの他人様のお墓に”すんませーん。失礼しましたぁ”と謝ってからお線香を撤収。今度こそ祖母たちのお墓にそなえた。
それぞれが思い思いにお墓に語りかけ、”また、来るね”と言い残し、住職さんにごあいさつのため、本堂によった。
住職さんといろんな話をし、お茶もご馳走になり、済州ばあばにいたっては”来年のカレンダーが欲しい”と、カレンダーを要求し、、そろそろ良い時間になったので、おいとますることにした。
今、これを書きながらつくづく思う。
この時点で、なぜ気づかなかったのだろう?
あたしたちは何をやっていたのだろう??
またしてもギュウギュウ詰めのヒョンデーに乗り込み、街に向けて出発進行~
山道を走り出して20分もした頃であろうか。
叔母が”あら?あたしのバッグ、どこ行ったかな?”とつぶやく。
え?おばちゃん、バッグ持ってたっけ?
、、から始まり、ああでもない、こうでもない、、とヒョンデーの中で論争を繰り広げる我ら。
その間も山を下り続けるヒョンデー。
充分、山を下ったな、、ってところに来て、初めて”お墓ちゃうか?”という意見が。。
え??今、この場所でそれ言っちゃう?え??もう山、下りましたけど???
停まる事無く、走り続けるヒョンデーの中で”お墓戻る?どうする?”と論争は続く。
おーい!どうでもいいけど、車をいったん停めろぉぉ!!”
ふぅ。山が大きく見える。
ふもとまで降りちゃったね、あたしたち。。。
”お墓戻って見てみる?”と我が母
え?ここでようやくその発言?なぜに今その発言?
運転手さんも”え?それ、無理じゃね?”という顔をしている。
”お墓しか考えられへんしなぁ”と、まだ言うかぁぁぁあああああああああああああ!!
すると、張本人の叔母が”お墓には無いと思う”と言い張る。絶対にお墓には持って行っていないという。
じゃぁ、バッグはどこに???
ヒョンデーまた走り始める、街に向けて。
さっきよりずっとスピードアップしているヒョンデー。 運転手、もう絶対に戻れないところまで逃げ切ろうという魂胆か。
何度、皆で考えても叔母のバッグがどこに行ったのかまったく思い出せない。
すると、あたし以上に面倒くさがりやの我が母が一言。
”厄除けしたと思ってさ、もう忘れとき!”。
そうやね、そうやね、、と同意の声。
えええええええええええええ!!!!!同意しちゃう?あんたたち、あっさりと同意しちゃう???
一人、納得のいかないあたしは済州ばあばに、いったん、落ち着いたら住職さんに電話で聞いてみて欲しいとお願いする。
皆で済州ばあばの家に寄り、ご飯を食べながら、まだ”絶対、お墓じゃない!”と言い張る叔母を放置し、住職さんに電話をしてみると、
あった!!あったぁぁあ!!やはりお墓に置きっぱなしになっていた~
よかった、よかった~と、喜ぶ我ら。
、、が、どうするよ?
今からまたお墓に取りに戻っていては飛行機の時間が、、、、、とか言いながらのんびりとご飯を食べてる我ら。
お前ら真剣に考えろぉぉ!と言う人が1名もおらず、とても平和な空気が流れている。
結局、叔母のバッグは後日、別の人がお寺に行った際に引き取ってきて、それからEMSで日本まで送る、ということで話がついた。一件落着~
その後、3ばあばは大阪に帰るべく、何事もなかったのように空港へ。
あたしはもう1泊するので、とりあえず空港まで見送りに。
空港に着いて、しばらく座っておしゃべりした後、お別れタイムがやってきた。
じゃーねー。あっさりと見送る。
ふっふっふ。。。やっと一人になれたさ。ふっふっふ。
この時を待っていたさ。
ふーふっふっふ