酔い止め薬は飲んだ。
酸素缶も買った。
なぜだか1元払わされた”ミラクルトイレ”で用も済ませた。
完璧。。
あとはシュっとロープウエイに乗ってシュっ
と3,500m地点まで歩いていって、シュっ
と3,100m地点まで降りてくればいいだけでしょ?
楽勝だよ、らっくしょう~
、、、と思ったあなたはガオシャンビンになるでしょう。
気をつけろ!少しの油断で俺もお前もガオシャンビン! だ。
気をつけよう。
1mm足りとも気を抜かぬまま、めだカーは黄龍入口に到着。ホテルからなんだかんだと2時間40分ほどかかった。ここで入場券を買う。
入場券200元 ロープウエイ代80元なり
チケットを手にし、再度めだカーに乗り込む
あれ?どうして??
このチケット売り場の横にある入口は”徒歩で上まで登って行く人用の入口”なのである。
徒歩?
とーほっほっほ!奥さん、笑かせちゃあいけなくってよ。
徒歩で上まで歩いていったら、あたくし完璧にガオシャンビン発症だわよ。奥さん、あーた、冗談きっついわよ~ とーっほっほっほ!
、、、ので、ロープウエイに乗る。
そんな弱気な人はこの先にあるロープウエイ乗り場まで移動しなければならないのでめだカーでgo!。(ロープウエイ乗り場までの無料のシャトルバスあり)
そして、ロープウエイ乗り場に到着~
めだかちゃんに”出口に着いたら電話しまーす”と言うと、”ゆーっくり、ゆーっくり見ておいでね”と送り出してくれた。くぅぅ、、めだかちゃん、優しいええお人や。。
この時点で11:00ちょうど。
雨も降っていたからか、ロープウエイ乗り場はガーラガラ。
ロープウエイは一人で貸切状態だった。うきき~
あめに~濡れながら~ と歌ったって没問題。貸切ロープウエイ~
貸切ロープウエイは約10分ほどで終点(標高3,473m)に到着
ででーん!
ちょっぴり寒い。この時の気温は10℃。
ここから”五彩池”までは約2kmの道のり。
案内板を見ながらスーハースーハー。ゆっくり呼吸を心がけていざ、出発~
道のりは平坦な木道でとても歩きやすい。時々ある階段も一段一段の段差が大きくなくてラクである。
昨日たっぷり歩いたせいか、ふくらはぎが猛烈あたろうに筋肉痛。
でも、そのおかげで早く歩くことができなくて良かったかも。
後ろから来る人達にどんどん抜かされながら、ゆーっくりゆーっくりと歩いていく。
ノロマな亀とは私の事よ!ほーっほっほ
人は少ないし、空気はきれいだし、雨の黄龍もなかなか良いものだな~と思う
少しすると小屋が見えてきた
こちらは無料の酸素バー。苦しくなったらここに駆け込めば良し。
え?駆け込む??
ムーリー、奥さん、そんなのムーリー
駆け込む=ガオシャンビン
やーだー こーわーうぃ~
良い子のみんなは苦しくなる前に行っておこうね。キラリーン
この時は私も苦しくなかったのでそのまま通り過ぎて先に進んでいく
そして”見晴らし台”に到着。
お天気が良かったら、遠くの雪山もきれいに見えるんだろうねぇぇ。。。
下の方を見ると、我らが目指す池がはるか彼方遠くに見えている。
写真だとこれがいっぱい、いっぱい、で何が何やらわけわかめ~、だが、肉眼で見ると本当にきれいな池がこの位置からでもはっきり見えて、一気にテンションがあがる。
わーい、早くあれ見たーい!
No! No more ガオシャンビン!キリリ!
焦ってはならぬ。ゆっくり、ゆっくり行かなければ。。。
もう少し歩いていくと、またしても酸素バーが見えてきた。
どれ、ちょっと座りたくなってきたし、そろそろやってみるとしましょうかね、と中に入る。
考えることは皆、同じ。満員御礼状態でおばちゃん、大忙し。
酸素は無料だけど、鼻に入れる管は1元で購入しないといけないので1元をおばちゃんに渡してイスに座っていると、おばちゃんが酸素の入ったクッションを背もたれにあててくれる。
そのクッションに寄りかかることによって、中の酸素がじわじわと出てくる、、というしくみ。
鼻から酸素がスー、スー
。
若干、管がゴム臭いけど、ま、いいじゃないか。硬いことは言いっこなしよ、と低酸素の世界では心が広くなる。
スー、スー、スー、スー
。
結構、快適~
効果があるかどうかはわからないけど、小屋内に”我ら、ガオシャンビンと戦う同志なり”みたいな空気が漂い、みんなお友達気分で、鼻から管をぶら下げながらにこやか
に談笑。
1元で見つかるガオシャンビン同志。君も仲間に入らないか?
大体10分くらいはスースーできたと思う。
ちょうど良い休憩となって、気持ち新たに目的地目指して歩き始める
そして、ようやく目指すべき五彩池への分かれ道に到着
左の道から行ってもいいし、右からでも良い。
、、が、ここで”ちょっときついな”と言う人は無理して上にあがらずにこのまま右の道を行くと、下に下りていく道とぶつかるので、この看板の前で”どうする?行く?行く?”と相談する人が何人かいた。
私はさっきスースーしたおかげで大丈夫そうだったので、このまま左の道を上がっていって五彩池を目指す。
ゆるやかな上り階段が続くので、それまで以上にゆーっくり、ゆーっくりと歩いては止まり、歩いては止まりぃ、と繰り返しつつ上を目指す
苦しいな、、、と思わないために、階段横の景色なんかを見て気分を紛らわす
道端に咲いている花たちもすごく可愛くて、立ち止まって写真を撮っている人も結構いた。
そうこうする内に、あら?
きゃ。ちらりと見えてきた~
チラ見だけで充分~ってくらいに綺麗。
、、が、しかし、人間とは欲深い生き物。チラ見だけでは我慢できなくってね。上までがんばって行きましょう~
そして到着~
わぁぁぁ~!
、、と思ったのは私だけよね?
う、写真がきれいじゃなくてすんません。実物はこの数百倍綺麗。
遠くに黄龍寺も見えている。
ここで雨もやんだので、どれ、いつものアレ行っときますか。
お菓子休憩なり~
気圧の関係でお菓子の袋がパンパンにふくらんでいた。ちっ。ふくらんだ分、中身も増えてたらいいのに。
ポリポリお菓子を食べながら綺麗な景色を眺めていたら、西洋人が”シャッター押してもらえますか?”と言ってきた。
オーケー!と答えたものの、う!またしてもIphoneかい!
”ごめん、私iphoneはちょっと、、”と言ってみたが”no problem"と言うので、じゃぁ、、と引き受けてみたが、、
パチリと撮って”確認してみて”と見てもらうと "oooops!”と言われた。西洋人は正直さん!
ほーれ、見てごらん。ooops!だったでしょう?
”ごめーん、他の人に頼んだほうがいいよ”と言うと、あっさりと”オッケー”とその場を去っていった。あたし、あきらめの早い人は好き。
他の人に頼んでいる彼女を横目に自分も何枚か写真を撮る
ooops!自分でも言ってしまう。
ガリガリ君ソーダ味を食べたくなった。
五彩池の背後には雪山が。。
雪男さーん!雪男さんに挨拶しておく。きっと、向うからもこっちを見ているはず。
お菓子休憩を終えて、池の周囲をゆっくり歩きながら下に下りていく
鳥さんが目の前を歩いていたので、そっと観察
かわいい。あなたはチルチル?それともミチル?どっちなの?
離れたところからもきれいに見える。
こんな山の中にポカーンっと一箇所だけこんな景色が広がって、最初見つけた人はびっくりしただろうな~と思う
あら?階段を下りていった先に小屋が見えるわ。小屋の前にはさきほど上から見えていた黄龍寺が。
ささーっとお参りをして、すぐに小屋に吸い込まれる。
そして、1元払ってスーハー、スーハーagain。
うふ。ちょっとした私のお楽しみになっていた”酸素バー”。
スーハー後、またしても横の景色を見ながらゆっくり下っていく
あら、汚ーい!って思ったと思うけど、奥さん、これ泥水じゃないのよ。こういう色の石なの。上を流れる水はきれい、きれい。
さらに下っていくと今度は黄龍中寺が出てきた。
この辺りから下から徒歩で歩いてきた人とよくすれ違うようになってきた。
マニ車がいっぱい。さすがにヤックンはいない。
古めかしいながらも立派なたたずまいのお寺。
チベット族の人たちかな?頭巾(?)がカラフルでかわいい。
雨も止んで歩きやすくなってきたと同時に暑くもなってきた。ゆっくりゆっくり歩いていく
ここは分かれ道。
右側の道はこの後もきれいな池を見ながら歩いていく道。左側の道は見るものは何も無いけど最短距離で出口まで行ける近道。
さぁ、どっちを選びますかな??
ふーっふっふ。
スーハーのおかげか、ガオシャンビンの気配がまだ無かったので、このまま綺麗な池沿いに歩いて行く事にして右側の道を進んでいくのであった~