名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

不安いっぱいの2学期がもうすぐ始まる

2020-08-16 14:35:36 | 日記(学校)
短かった夏休みが終わり、2学期が始まろうとしています。

3月頃は、特に根拠も無く、「まあGWくらいには収まっているだろう」と思っていましたが

当時の大半の人の予想を裏切り、コロナ騒動は終息しないまま8月後半に入りました。

あまり詳しいことはかけないのですが、私の勤務校では、1学期の間にに2名の新型コロナ陽性者(生徒)を出しました

ある生徒の親が陽性判定
→その子は自覚症状無しで普通に登校していたが、念のためPCR検査へ
→その子も陽性判定
→そのクラスの子を中心に、濃厚接触者をPCR検査へ
→その子の近くの席だった子が陽性判定

という、なんというか、「お手本のような」事案でした。

では、その子やその子の親、その子のクラス担任が感染症対策を大きく軽視していたかというと、そういうわけではありません。

つまり、「普通にやってたら陽性者が出ちゃった」なのです。



そんな自分自身の状況も踏まえ、意見を書いてみたいと思います。

私は、5月下旬、学校再開を目前にして、次のような記事を投稿しました。

結局、休校は感染拡大防止に寄与したのだろうか

要は、「本当に再開して大丈夫なのか?」という懸念です。

蓋を開けて夏休みになってみると、どうだったでしょうか。

先述の通り、私の勤務校でも陽性者が出ました。

全国的には、明らかに「第2波」が来ており、学校も例外ではありません。

頻繁に、ニュースで「〇〇市の小学校で陽性者が出て休校になった」とか、ひどいものだと「学校でクラスターが発生した」とか、報道されています。

5月に、日本小児科学会が
「子どもが感染源となった集団感染はほとんど見られず、学校などの閉鎖による流行の阻止効果は乏しい一方で、閉鎖は子どもの心身を脅かしている」
と声明を出しました。
(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200522/k10012441071000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001)

私は医師でも感染症の専門家ではないので、こんなことを書くのはちょっと勇気が要るのですが、学校現場の者として書きます。

私は、「単に、安倍首相の一斉休校が功を奏したため、5月の段階で子どもの感染症例が少なかっただけ」と考えています。

もしも休校による感染症阻止効果が乏しいのであれば、なぜ学校が再開した途端、子どもの感染や学校でのクラスター発生があんなにも聞こえてくるようになったのです?



だから、もう一度一斉休校すべきだ・・・・・・現状を踏まえると、それも現実的ではないように感じます。

1学期に授業をしていて感じたことは、「生徒の学力差が大きく開いているな」です。

様々な生徒の特性や家庭事情が関係していると思いますが、要は、休校していても十分に学習できた子とそうでない子がいたということです。

同時に、2学期以降オンライン授業を実施する用意が整っている公立小中学校はわずかだと思います。

これらを踏まえると、私は

「最低限の学力保証以外の教育活動を切り捨てて、感染拡大リスクを下げる」

が妥当だと思っています。

具体的に言うと

・部活動は実施しない
・行事も実施しない
・授業は実施するが、授業内の話し合い活動やグループ活動は最小限にとどめる
・掃除などの活動も実施しない(場合によっては業者委託)


が良いと考えています。



私は、「生徒の健康と安全は、あらゆる教育的意義よりも重視されるべきである」と考えています。

今のところ、子どもの死亡例や重症化例、後遺症が残ったような例は耳にしません。

しかし、それは「=子どもは死亡したり、重症化したり、後遺症が残ったりしない」なのでしょうか?

まだ第1号が出ていないだけでは?

事実、数ヶ月前は「子どもは感染しない」という意見があり、現在ではそれは否定されています。

現時点では、私の勤務校では、「感染症対策をした上で」2学期は部活動もやりますし、縮小してはいますが行事もやりますし、掃除もやるそうです。

果たして本当にそれでいいのだろうか?

私は大変疑問です。

しかし、ヒラ教師でしかない私は、教育委員会と校長会の決定に従うしかないのです。



この件についての皆様の意見をお聞かせください。

ご意見はこちらまで。


最新の画像もっと見る