名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

働き方改革と不登校対応

2019-06-23 12:46:51 | 教育に関する私論
教育現場にも働き方改革の波が来ています。

私の勤務する市では、18時になると、電話が留守番電話になるように変わりました。

それ自体は悪いことではないのでしょうけれども、この間、管理職がこんなことを言い出しました。

「18時になると、留守番電話になる。これはつまり、保護者に電話をかけてくるな、と言っているのと同義である。よって、こちらからも18時以降はかけるな」と。

だったら部活をもっと早く切り上げるか、部活をそもそもやめるべきじゃないんですかね?

仕事の削減も職員の増員もないのに、働き方改革だから仕事している時間を減らせって、無理難題じゃないですかね?


などと言いたいことは色々ですが、この記事ではそれは棚上げします。



さて、今日のテーマは、そのような働き方改革の波と、不登校対応の話。



不登校……今の学校においては、いじめやヤンキーよりも、こっちの方が悩みの種かも知れません。

私が現在担任するクラスでも、35人中3人が不登校です。

1割弱ととらえると、かなりの数ですよね。

さて、先ほどの話、18時以降に電話をするなと言うことは

そのような夕刻に不登校生徒対応は当然できなくなると言うことになります。

具体的には、家庭訪問であったり、不登校生徒を登校させたり、とかです。

(不登校生徒の中には、他の生徒が下校後であれば学校に来られる、という場合も多くあります。そのため、保護者送迎で、そのくらいの時間に登校し、少しの時間教室で自習するということはどこの学校でもやられてきた事だと思います。)

18時前にやれば良いじゃん?って思われるかも知れませんが

部活動指導や、明日の授業の準備、その日中にやらなければならない学級事務などを当然優先しますので

それらを18時前にコンプリートするのはとても困難だと思います。



働き方改革の名の下に、先生たちを早く帰宅させようという流れは悪くありません。

ところが、「働き方改革だから、早く帰りなさい」と言うだけでは、これでは所謂ジタハラです。

先ほど述べた不登校生徒対応のような、一昔前はなかったような問題にも対応しなければなりません。

やはり、業務の精選をするしか無いと思います。

そうしないと、不登校生徒を放置せざるを得なくなります。

そういった事は、正直、現場の教師や校長教頭レベルではできません。

是非、文科省には、トップダウン的に英断を下して欲しいのですが、ね……

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