LOVE GAME
第84話 カッコイイ人
結衣「えっ、野球の試合?」
愛「うん、うちの学校の野球部の試合、見に行けへん?」
結衣「なんであたしが野球の試合なんか・・・」
愛「あんたも梶山の件で色々あったやん。気分転換にどう?みんなで応援したらけっこう楽しいで」
結衣「どうせ負けるよ、うちの野球部、弱そうやん」
愛「結衣ちゃん、パッと見ぃだけで判断してるとこあるなあ。ああ見えてうちの野球部、けっこういい選手揃ってるで。」
結衣「別に野球なんか興味ないよ。カッコイイ人もおらんし」
愛「野球部の4番、竹下って知ってる?」
結衣「竹下?・・・ああ、あのボテッとしたおとなしそうな人?」
愛「アイツ、カッコイイよ」
結衣「どこが?愛澤さん、ああいうのがいいの?」
愛「確かに竹下は男前やないけど、アイツは梶山にないモノを持ってるで」
結衣「・・・何?」
愛「ウチの口から言うよりも、自分の目で確かめたらどう?」
結衣「・・・・・・」
京香「野球の試合?・・・う、うん、別にいいけど。」
ありさ『え、ホンマにぃ?やったぁ~♪』
京香「・・・あ、あの、ありさちゃん」
ありさ『ん?なぁにぃ~?』
京香「あの・・・あたしがタバコ吸ってること・・・」
ありさ『うん、誰にも言うてないけどぉ、京香ちゃん、やめたほうがいいよぉ、体によくないもん』
京香「・・・う、うん、努力する」
ありさ『たっくんもぉ、京香ちゃんのこと心配してたでぇ』
京香「えっ、上月さんが?」
ありさ『うん、用事があってぇ、試合には行かれへんけどぉ、たっくんも京香ちゃんにぃ会いたがってたでぇ』
京香「ほ、ホンマに・・・?」
ありさ『ほんならぁ、次の日曜日、楽しみにしてるわぁ~♪』
京香「う、うん。ありがとう。ほなら・・・」
パチン・・・
そっか・・・上月さん、あたしのこと嫌ってないんや・・・
よかった・・・
カキン!
バシィ!
「アウトォ!」
結衣「えぇ~!?今のセーフとちゃうのぉ!?」
愛「う~ん、微妙やなあ・・・でも、審判の判断やし・・・」
結衣「あの審判の目ぇ、節穴ちゃうん?絶対セーフやで今の!」
カキン!
愛「おおっ!センター前ヒットや!」
結衣「きゃ~!やった!やったぁ~!!!」
愛「・・・・・・」
京香「結衣ちゃん、野球の試合見るの初めて?」
結衣「うん!なんかめっちゃ迫力ありますねぇ!あたし、ドキドキして興奮してきたぁ!」
ありさ「愛ちゃん、次のバッターわぁ・・・」
愛「うん、4番。よっしゃ!みんなで応援するで!」
「た~けした!た~けした!た~けした!た~けした!」
「おい、すごいな竹下。女の子の応援団・・・」
竹下「し、信じられへん・・・女の子の応援団ってめっちゃうれしいけど・・・なんか、照れくさいな・・・」
竹下「よし!がんばるぞ!」
ビュン!
ズバーン!
「ストラ~イク!」
竹下「!」
二ヤリ
ありさ「あのピッチャぁ、愛ちゃんの球よりもぉ、速いんとちゃう~?」
愛「ああ、そうやな・・・さすがにむこうのエースやからな」
「へへっ、どうや。コイツ、俺の速球にビビったみたいや、この4番、たいしたことなさそうやな・・・」
愛澤の速球より速い・・・
でも・・・
違う・・・愛澤の球は違う・・・
なにが違うんやろ・・・?
ズバーン!
「ストライク!」
愛「ああ、竹下、なにやってるんや・・・」
そうや、視線!
バッターはボールを投げるピッチャーをずっと見てるけど、普通、ピッチャーはバッターではなく、キャッチャーのほうを見て投げる
でも、愛澤はずっとオレのほうを見てた・・・
オレと真剣勝負をしてくれている気持ちが、気迫が伝わった・・・
このピッチャーの球、速いけど重みがない・・・愛澤の球とは迫力が違う・・・
打てるぞ!
ビュッ!
愛「竹下!」
カキン!
愛「おおっ!」
結衣「・・・!」
ありさ「ほっ、ホームランやぁ!」
ワァーーーーーー!!!!
結衣「す、すごい・・・これがホームラン・・・あんな遠くまでボールが飛んでいくんや・・・」
愛「な、竹下ってすごいやろ。」
結衣「・・・う、うん」
結衣「カッコイイ・・・」
愛「・・・」
第84話 おわり
そういえば、WBC始まりますね。がんばれ!サムライジャパン!
侍ジャイアンツOP+ED
第84話 カッコイイ人
結衣「えっ、野球の試合?」
愛「うん、うちの学校の野球部の試合、見に行けへん?」
結衣「なんであたしが野球の試合なんか・・・」
愛「あんたも梶山の件で色々あったやん。気分転換にどう?みんなで応援したらけっこう楽しいで」
結衣「どうせ負けるよ、うちの野球部、弱そうやん」
愛「結衣ちゃん、パッと見ぃだけで判断してるとこあるなあ。ああ見えてうちの野球部、けっこういい選手揃ってるで。」
結衣「別に野球なんか興味ないよ。カッコイイ人もおらんし」
愛「野球部の4番、竹下って知ってる?」
結衣「竹下?・・・ああ、あのボテッとしたおとなしそうな人?」
愛「アイツ、カッコイイよ」
結衣「どこが?愛澤さん、ああいうのがいいの?」
愛「確かに竹下は男前やないけど、アイツは梶山にないモノを持ってるで」
結衣「・・・何?」
愛「ウチの口から言うよりも、自分の目で確かめたらどう?」
結衣「・・・・・・」
京香「野球の試合?・・・う、うん、別にいいけど。」
ありさ『え、ホンマにぃ?やったぁ~♪』
京香「・・・あ、あの、ありさちゃん」
ありさ『ん?なぁにぃ~?』
京香「あの・・・あたしがタバコ吸ってること・・・」
ありさ『うん、誰にも言うてないけどぉ、京香ちゃん、やめたほうがいいよぉ、体によくないもん』
京香「・・・う、うん、努力する」
ありさ『たっくんもぉ、京香ちゃんのこと心配してたでぇ』
京香「えっ、上月さんが?」
ありさ『うん、用事があってぇ、試合には行かれへんけどぉ、たっくんも京香ちゃんにぃ会いたがってたでぇ』
京香「ほ、ホンマに・・・?」
ありさ『ほんならぁ、次の日曜日、楽しみにしてるわぁ~♪』
京香「う、うん。ありがとう。ほなら・・・」
パチン・・・
そっか・・・上月さん、あたしのこと嫌ってないんや・・・
よかった・・・
カキン!
バシィ!
「アウトォ!」
結衣「えぇ~!?今のセーフとちゃうのぉ!?」
愛「う~ん、微妙やなあ・・・でも、審判の判断やし・・・」
結衣「あの審判の目ぇ、節穴ちゃうん?絶対セーフやで今の!」
カキン!
愛「おおっ!センター前ヒットや!」
結衣「きゃ~!やった!やったぁ~!!!」
愛「・・・・・・」
京香「結衣ちゃん、野球の試合見るの初めて?」
結衣「うん!なんかめっちゃ迫力ありますねぇ!あたし、ドキドキして興奮してきたぁ!」
ありさ「愛ちゃん、次のバッターわぁ・・・」
愛「うん、4番。よっしゃ!みんなで応援するで!」
「た~けした!た~けした!た~けした!た~けした!」
「おい、すごいな竹下。女の子の応援団・・・」
竹下「し、信じられへん・・・女の子の応援団ってめっちゃうれしいけど・・・なんか、照れくさいな・・・」
竹下「よし!がんばるぞ!」
ビュン!
ズバーン!
「ストラ~イク!」
竹下「!」
二ヤリ
ありさ「あのピッチャぁ、愛ちゃんの球よりもぉ、速いんとちゃう~?」
愛「ああ、そうやな・・・さすがにむこうのエースやからな」
「へへっ、どうや。コイツ、俺の速球にビビったみたいや、この4番、たいしたことなさそうやな・・・」
愛澤の速球より速い・・・
でも・・・
違う・・・愛澤の球は違う・・・
なにが違うんやろ・・・?
ズバーン!
「ストライク!」
愛「ああ、竹下、なにやってるんや・・・」
そうや、視線!
バッターはボールを投げるピッチャーをずっと見てるけど、普通、ピッチャーはバッターではなく、キャッチャーのほうを見て投げる
でも、愛澤はずっとオレのほうを見てた・・・
オレと真剣勝負をしてくれている気持ちが、気迫が伝わった・・・
このピッチャーの球、速いけど重みがない・・・愛澤の球とは迫力が違う・・・
打てるぞ!
ビュッ!
愛「竹下!」
カキン!
愛「おおっ!」
結衣「・・・!」
ありさ「ほっ、ホームランやぁ!」
ワァーーーーーー!!!!
結衣「す、すごい・・・これがホームラン・・・あんな遠くまでボールが飛んでいくんや・・・」
愛「な、竹下ってすごいやろ。」
結衣「・・・う、うん」
結衣「カッコイイ・・・」
愛「・・・」
第84話 おわり
そういえば、WBC始まりますね。がんばれ!サムライジャパン!
侍ジャイアンツOP+ED
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