マウントラシュモア。そり立つ岩の絶壁に
歴代大統領の顔が彫られた場所がある。
実物は見たことはないが、「北北西に進路を
取れ」と言う映画のシーンに出てきた。
これらはもちろん人間が製作したものであるが、
宮古島には漁師だけが呼ぶ「人面岩」
なるものがある。マウントラシュモアも長い
月日をかけて作られたのだろう。
「人面岩」はそれ以上に気の遠くなるような
年月をへて自然が作り上げたものだ。
見る角度、人によって表情が変わり、ある者は
笑っているように見えたり、又ある人は
モアイ像のように無表情に見えたり、スフィンクス
とそっくりだと言う人までいる。
「人面岩」は海側からだけ見えるので陸上からは
見ることが出来ないのが残念だ。
夜、一人で船の上から見る「人面岩」ほど怖い
ものはない。下から打ち付ける波の音と空洞を
通り抜ける風の音で「人面岩」がうなり声を
あげているように聞こえることがある。
夜中に一人で大仏殿に忍び込んで、いきなり大仏様
が声をあげたら誰だってひっくりかえって
しまうことだろう。初めてその音を聞いたとき
一目散に逃げ帰ったことがある。
昼間、お客さんを乗せて近くを通りかかるときは
「あれが宮古島の人面岩です」と案内する。しかし
見え方はやはり一人一人違うようで「あれが口に
見える」とか「いや私には顎に見える」
「あそこが目だ」と言う人もいれば「そこは
頬っぺですよ」と毎回論争が起こる。一致している
のは見れば見るほど、まるでこまかく人間が彫り上げた
顔のように見えるということだ。
↑人面岩の正面
最新の画像もっと見る
最近の「宮古島」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事