うんたま森のキジムナー

月桃

むかいの家に数日前から「月桃」の花が咲き始めた。
月桃(ゲットウ)きれいな名前。沖縄ではサニンと言う。
ムーチ(モチ)を包んで蒸して食べる。
チマキのようなもの。ムーチが有名であるが、肉や魚を
包んで蒸すのにも使用したそうだ。

また、防虫効果もあり、乾燥させた葉っぱをタンスにしいて
おくと虫よけになる。台所のゴキブリよけになると教えられた
ので試しにおいてみたが、あまり効果は感じなかった。

サニン・サンニンとも言うが、やはり月桃の呼び名の方が
最近は多く使われる。ゲットウを原料にした
エッセンシャルオイルや化粧水も出回っている。

子供の頃、近所のオヤジ達の必需品に「仁丹」というのが
あった。銀色の小さいツブ玉で、オヤジ達が口に入れるのを
見て、こそっといただいたあの瞬間のなんとも言えない味は
今だに忘れられない。
この仁丹の原料に月桃の種が使われている。
オヤジ達がなんの目的で仁丹を持っていたのか不明であるが、
月桃は沖縄で漢方薬として昔から使われてきた。
効能は整腸作用、食欲増進、咳止め効果があると言われている。
「今は犬も歩けば薬屋にあたる」と言われるほど薬屋の
多い沖縄。わざわざ、昔の言い伝え通りに自然のものを
薬として用いることはほとんどない。

オバァから、「サニン葉は、虫よけになるから、
タンスの中に入れておけ!」と乾燥させた葉っぱをもらった
ことがあるが、オバァの服からは
パラゾールの匂いがしていた。



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