沖縄では、トンボの大群が現れると、台風の兆しと
言われている。大群で出現したトンボは
「ウスバキトンボ」で一般に赤トンボと呼ばれる種類。
宮古島では、トンボの幼虫のヤゴはほとんどいない。
飛び交っている赤トンボは、東南アジアや南方の島、
または大陸から飛来してくる。
台風の風を利用して遠くからやってくるので、
漁師たちは台風を予感する。
毎年、お盆の時期に多く飛来することから
「精霊トンボ」「先祖の使い」とも呼ばれている。
お盆の時期には、近海に熱帯低気圧や台風が
発生していることが多い。夏休みも重なって、
子供たちは虫網を手にトンボを捕獲しようとするが、
トンボもすばしっこくて、息を切らして
追いかけている。
トンボが現れると、夏の折り返し点で、
これから秋に向かっていく。
暑さも落ち着いてくる兆しが見えてくるようだ。
大きな被害をもたらす大きな台風も、
これから一つか二つやってくる。
昔から「秋の台風には気をつけろ」と言われ続けてきた。
トンボの大群が現れて、空に筋状の雲が見えると、
大きな台風が10日前後に来襲する。
毎年のことではあるけれど、トンボを追いかる子供たちを見て
ホノボノする反面、近づく台風に警戒しなければならない。
