うんたま森のキジムナー

機材

潜り漁師の潜水機材を見れば、ダイビングする人
ならさぞかし驚くことだろう。右左色もサイズも
違うブーツを履いていたり、高圧ホースから泡が
プクプク出ていても破裂するまで使用する。
宮古島は離島なので潜水機材を売っている店が限ら
れていて、なんでもかんでも在庫を置いているわけ
ではない。機材も安くはないので、新しい機材を
買い換えるくらいの金があるなら酒を飲む。
機材は使えるまで、とことん使う。

ウチもダイビングショップなので機材を買いに
来る人もいるが、ショップはショップでも海を
ガイドするのが仕事で機材販売をしているわけでは
ない。漁師仲間の一人があまりにもひどい(危険)な
機材を使っていたので、カラカラ先生が
オークションで安いのを見つけてあげた。
そもそもこれが間違いの始まり。
しばらくして別の漁師仲間が「フィン(足ヒレ)の
安いのを探してくれ」と来た。どれでもと言うわけには
いかないのでカタログから選ばせてメーカーから
取り寄せた。機材販売はしていないけれど一応ショップ
だからそれなりに安く注文できる。

噂が広まるのは早いもので
「カラカラ先生から安く買った」と自慢げに話すもの
だから、次から次へと機材の注文にやってくる。
まとめて注文すれば送料も安くなるのに、
漁師は気まま!酒を飲んでいて思い出したように、
夜の時間も気にせず飲み屋から電話で注文してくる
奴まで出てくる始末。漁協に魚代が振り込まれるのが
毎週金曜日!カラカラ先生が機材の注文を受けて
私は毎週金曜日に漁師から集金。
余計な仕事が増えてしまった。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「宮古島」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事