大げさにいえば、道路1本挟んだ隣同士の
集落でも方言が異なる。
昔々、一揆を恐れた士族たちが集落間の交流を
させなかったからといわれている。
沖縄本島には「ウマザキ（馬酒）」という言葉がある。
1900年代初め頃まで、沖縄の農村地域では、
集落の者同士で結婚するのが当然という考え方だった。
他の集落の異性と結婚しようものなら制裁金が
課せられたそうだ。
この制裁金のことを「ウマザキ」と言った。
ウマザキは集落の掟（村内法）に反する行為に
対する制裁の意味がふくまれており、
集落にとっては喜ばしいことではなかった。
集落から働き手が減るということばかりでなく、
集落の秩序を乱すことにもなるからであった。
それも昔の話で、門中一同が集まれば、
本土出身や外国からの人まで
チャンプルーな親戚関係が増えている。
