うんたま森のキジムナー

漁業

漁師という仕事は、その日暮らし。すべての
漁師がそうではないが、大漁したり金がある
あいだは仕事にいきたがらない。しかし、金が
必要になってくると、少々海が荒れていても海に
出る。セリに出した魚の水揚げ代金は、一週間分]
振り込まれる。

漁協へお金を下ろしに行くと「お金が貯まって
きているよ」と言われた。お金が貯まっていると
いわれても、それほどたいした額ではない。
保険料の引き落としや、漁具を買うこともあるので
5~60万ほどはいつも入れておくようにしている。
それ以上になると頃合をみて、ある程度お金を
下ろして郵便局か銀行の口座に移すようにしている。
それにしても振り込まれたお金が、それほどの額
でもないのに「お金が貯まってきているよ、
大丈夫?」と聞かれるほうが不思議だ。

いかに他の漁師連中が振り込まれたお金をすぐに
下ろしているのかよくわかる。食べるものがなく
なれば、海に行く。蓄えるなんてことを考えない。
「金が無くなれば海に行けばいいさぁ」とまるで、
蓄えてあるお金を海に引き出しにいくような
言い方だ。食べて行くために仕事をする・・・ 
ある意味人間らしい生活をしているのかも知れない。
宮古島の生活も都会型になってきて、毎月の家賃や
電気ガス、水道代、子供の養育費など全般的に生活費が
以前に比べ、現金が必要になってきている。
「金が無くなりゃ、海に行けばいい」と気楽に
考えているのは男で、生活を支える奥さんは年々
大変な思いをしているようだ。
以前は「そろそろ金がないから海に行こう」と言う
のが定番であったが、最近では「ウチのカカァ(奥さん)
がうるさいから海に行こう」と言う奴が多くなってきた。

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