基本的に西武鉄道

などと書きながら、詳しくないです。
文字より写真多め

経験まとめ①

2023年09月02日 | life
・・・都内・・・




56歳の転職活動

・年齢
書類選考でことごとく落とされる原因だと思われる。
そりゃそうだ、通常の会社は定年60歳だもん、、せっかく入れても56歳じゃ4年ちょっとしかない。
定年延長制度あっても、プラス5年だもん
そりゃ企業側は、考えるよな

60歳とか65歳の転職は、選択肢がほとんどないので
迷いようがない

でも、56歳は、、ひょっとしたらまだ行けるかも
という夢を抱くことができるので
とりあえず今までの経験を生かした求人から応募



・経験
履歴書とか職務経歴書が必要なので、自分の棚卸しをした。
一貫していることは「写真」である。
しかし、同輩の多くのように、「撮影」に拘ってやってきたわけではない。

撮影にこだわる場合
学校出たら、まず貸しスタジオに入る。
スタジオマンとして経験を積みつつ、客として来る写真家を観察
良い人見つけて、そこに弟子入り
そこで経験積んで、独立
卒業後10年以内に、フォトグラファー

私の場合は、、、
1社目、助手9:撮影1
2社目、助手9:撮影1
3社目、撮影以外7:撮影3
4社目、撮影以外7:撮影3
5社目、撮影以外2:撮影8

5社目で逆転するのだが、それまでは撮影比率が低い
これは、つまり、撮影という行為以外に楽しさを見出しているから、、




・撮影以外①
「撮影」を純粋に「撮る」に仮定すると
「撮影以外」は、いくつかある

ひとつは、撮影絡みなんだけど、「撮る」ことはしない。
「撮る」つまり、「写真を得る」場合
「撮る」ことだけで、写真を得ることはできない。

被写体を用意しないと撮れない
撮った後、処理しないと写真にはならない

人物でも商品でも風景でも、誰かが用意する必要がある
商業写真の場合は、特に

商品
企業から商品を預かり、撮影に耐えられるようにきれいにしたり
商品を傷つけないように、空中に浮かせたり
撮影後、受け取った時より綺麗に梱包して返却したり、、

人物
モデル探し
スタイリストやヘアメイク手配
カメラマン、スタジオ手配

風景
ロケーション探し
許可どり
弁当手配

撮影以外にやることたくさんある
撮影終わった後は、、、

外注さんの請求書処理
フィルムならばスキャンしてデータ化
画像処理して、納品データ作成

撮影以外にやることたくさんあって
それが、楽しいのである。

撮影の現場では、カメラマンが華である。
その華を輝かせることに楽しみを見出してしまったのである。

特に長かったのが、撮影助手
カメラマンについて撮影の手伝いをする

私が助手をしていたのは、フィルム時代なので
とにかく、多くの種類の撮影機材に触れていた

デジタルならば、フォーマットが非常に限られている。
マイクロフォーサーズもAPScもフルサイズも、ミラーレスもいわゆる、一眼カメラ形状
他にはデジタルバック式
フィルムと比べると、圧倒的に少ない上に、手がかかる部分も少ない
記憶媒体は、単なるカードで、明るい場所で、挿入するだけ
枚数もたくさん撮れるのでチェンジも滅多にしない

露出もピントも自動だし
すぐ確認できるし
機材も軽い
高感度きれいだから照明機材もコンパクト

つまり、今の時代、撮影助手なんて、不要なのかもしれない

しかし、私の時代

フォーマットは、、
135
6x45
6x6
6x7
6x8
6x9

ロールフィルムだけでもこんなにある
しかも、装填が非常に特殊のもあるので、
ハッセルブラッドとかペンタックス6x7の装填はできなかった
先輩が魔術師に見えた、、

さらに、4x5に代表される、ビューカメラ

シートフィルムをカットフォルダーに装填
(晩年は装填済も登場)
暗室で装填、及び
ロケ先のトイレを目貼りして、装填
長期ロケだと、カットホルダー足りなくて
フィルムを抜いて順番記憶して、装填しなおしてた、、
昼間の撮影終わりの疲労困憊での作業

しかも、4x5だけじゃなくて、5x7や8x10も
フィルムが、8x10、、、、20cm x 25cm
つまり、B5くらいの大きさのフィルム


中央のは、ジナーだね、、で右のはタチハラかな、、、まさにこれだわ
出典)https://portrait-atbene.com/menu/



これ装填するの大変で、、、
やったことある人じゃないとわからないけど、
うまく入っていないこともあって大変だった
さらには、8x10のポラね、、

さらにさらに、フォーマットがこんだけたくさんあると、
当然ながらレンズもそれ用にあるわけで、、

で、最初の事務所はカメラマンが3名いたので、
あらゆるフォーマットのカメラが3人分

カメラマンが、「あれをくれ」
と言われたら、すかさず「あれ」を差し出す
そんな呼吸で仕事するのが楽しかった修行時代

この環境、、、、機材好きになるのは当然だわ

都内近郊のスタジオ、北海道沖縄ロケ、海外ロケ
毎日、朝から朝まで、休みもなく、仕事してた
バブル末期1990年〜だったので、異常な仕事量
今だと、パワハラとかブラックと表現されるけど
そんなの修行時代に概念なくてよかったと思う。
そんなの言ってたら仕事にならんわ

フィルム、アナログ
とにかく、手を動かす作業が多かった
ハッセルのフィルム装填で相当に手先が鍛えられ
動かす楽しみを知った
と考えると、今の撮影は、、退化するわ

さらに、
そんな、アナログ時代で終わらず
次の職場では、過渡期を経てデジタル時代を体験したのも幸運であった、、

フィルム末期
満足なデジタルカメラ登場以前は、

フィルム撮影
現像してポジフィルム
スキャナーでデータ化
画像処理
プロッターでフィルム化
現像してポジフィルム

という工程

で、フィルムをスキャンするのだが、、
フラットベットスキャナーでも1万円のものから数百万円


こういうのね、、
出典)株式会社 アート・スキャナ・サービス - ART SCANNER SERVICE - | [製品・サービス]



ドラムスキャナーも2種類

こんなやつね 
出典)スキャナ S 3010

横になってる円筒形のシリンダーに、ポジフィルムを貼るんだけど、、ゴミやまっすぐ貼るとか、たいへんでした、、このシリンダー、、、我が家の傘立てになってるけどね、、相当高価なはず、、



プロッターも2種類

もちろん、画像処理機も、windowsとかMacはもちろん
それ以前の1セット1億円と言われた、島精機ハイパーペイント、、
あ、ハンドレタッチもやったわ、、筆で塗るやつ、、

なかなか、撮影の人で、こんな経験した人いないのでは?


で、この入出力業務以外にも、、


フォトレタッチやってる時代もあった、、カンプと本制作
eラーニングのコンテンツ作るのに、専用スタジオから作ったり
日芸写真学科に弊社カメラマン等が週一回半年授業したんだけどそれ記録してアーカイブ配信
社内制作部が自由に使える素材ライブラリー作って、自ら1万点撮影して運用
制作部全体のデータバックアップ
情報セキュリティISO27001認証取得の為の情報セキュリテイ委員
新事業紹介、社長還暦記念ムービー、偉い人の結婚式で流す動画
3DCGの特殊な素材担当
パノラマ商材


ひとつひとつにドラマあるし、列挙しただけで疲れた
って、そりゃ30年以上働いてれば、色々あるわ

あの人なにやっているのか?
あの人なんでここにいるのか?
あの人、なんでここで撮ってるのか?
神出鬼没のナゾの人でした、、
それが許される良い時代は終わった ってことだな



こんなに色々やっても、退職勧告受けちゃうわけです。
ね、だから、気持ち切れるよ








で、それを、300字でまとめろ、とか言われんのよ、転職は、、


15戦6敗
いくつ戦えば終わるのだろう、、





















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