旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

インド・ザンスカールへの旅。

2023年09月07日 | 仕入れ旅



仕入れとかの事を吹っ飛ばし、
ザンスカールへの旅です。

ザンスカールとは何処ぞ?と思う方は多いと思うので、
超ざっくり言うと、ラダックの奥地のザンスカール地方である。

そこの出身者は、
ラダック人ではなく、
ザンスカール人(ザンスカーリー)と自認している、
ザンスカールである。
正確にはラダックではない。

インド人でも知らない人は多い。
むしろ知っている人の方が少ないだろう。

陸路でしか行けないザンスカール。

数年前まではカルギルで一泊を経て、
二日がかりで行くザンスカールだったが、
去年だったか新しい短縮道路が開通し、10時間ほどで行けるようになった。

バキバキのチベット仏教圏ザンスカール。
もはやインドである事を忘れてしまうような土地である。

僕的には久々のザンスカールである。

奥地でもどんどんアクセスも良く便利になっていくインド。
とは言え、未舗装の道をシェア・ジープで8時間から10時間近くはかかる。
2023年8月現在、途中で道路工事をしてるので、それ次第でもありまする。

僕の目的は、プクタル・ゴンパへの再訪である。

そして、友人の親戚が結婚式をプルネ村でやると言うので、
日程も合ったので行く事にした。

仕入れ?

経験上、それは難しいだろう。

10年以上前はザンスカールからレーに
良い物が持ち込まれていたと言う。

しかし、僕が知る限り、
もう、ザンスカールからは持ち込まれていない。

古く良い物はあるにはあるのだが、
それらが簡単に市場に流通する事は今や無いだろう。

以前もザンスカールで良いアンティークを探したが、
仕入れは、かなり困難だった。

前回は最終的に、
複数のチベット寺院に直接行き、
僧房(僧侶の宿舎)まで入り込み、
そこの老僧侶から譲り受けるストロング・スタイルを敢行した。

今回はその時間はなさそうだ。

なので、仕入れは運次第だね、と優先順位を落とした。

今回は成り行き上、
たまたま目的地が同じだったトレッキングに一緒に行ったフランス人のアリスと、
シェア・ジープで出会ったスイス人女性アグネスと行動を共にしました。

因みに、あまり知られてないよーだが、
シェア・ジープは座席によって値段が違います。
一番後ろの席が一番安く、
助手席が一番高い。
中間の席(一般的な後部座席)はその中間の値段。
基本的には一応、値段は地域協定によって決められているらしい。
が、旅行会社経由だと高い場合があります。

ザンスカールの中心地パドゥムからレーまで、
一番後ろの席で2000ルピー、中間の席で2500ルピーでした。

1円でも節約したい!と言う方は、
帰りは、パドゥムからハイウェイが通るラマユルまでジープで行き、
ラマユルからローカル・バスでレーまで帰る、と言う裏技もありますが、
はっきり言って、ラマユルを観光したい以外では意味はないと思います。

もっと節約したい人は、
パドゥムからレー(またはレーからパドゥム)までもローカル・バスもありますが、
短縮道路を使わずに長時間で長距離グルっと回るので、
かなり疲れると思いまする。
普通はジープで往復します。

また、今はパドゥムからマナリにも抜けられます。
色々なルートが実はありますて。


次からは、
ザンスカール編です。
たぶん。


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