旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

クタイシの美しいゲラティ修道院

2022年08月19日 | 旅行


日本に戻ってしばらく経つのでジョージアの事を書くにはどうかと思ったが、
一応記録的に残しておこう。
インスタでは詳細は全くアップしないし。

場所はいきなり古都クタイシです。

トビリシに移住したトルコ人友達カップルの家に居候してた時、
「クタイシでも行こうか」という話しになり行きました。

特段、クタイシで見たいものもなかったが、
どーやらクタイシは古い教会関係が数多くあるらしい。

僕は教会が好きです。修道院も好きです。寺院だって大好きです。

そのなかで良かったゲラティ修道院。
ここはおすすめなので書こうかしら。

小雨が降っていたのも雰囲気的に良かったのかもしれない。

一番有名らしいバグラティ大聖堂は全く感動しなかったが、
ゲラティ修道院は行って良かったと思った。













内部
美しい。
宗教壁画ってのは良い。

友人がトビリシの教会の真新しい壁画には全く興味を示さなかった時、
「あと400年待てばこの絵も芸術さ」と返しておいた事もあるのだけど、
クサい事を言うと、時間も芸術のエッセンスの一部なのかもしれない。

因にゲラティ修道院は1106年に建てられたらしい。
以前はゲラティ修道院とバグラティ大聖堂は共に世界遺産だったが、
その後、ゲラティ修道院は世界遺産に残り、
著名なバグラティ大聖堂は再建後に世界遺産リストから除外されたとの事。

外の世界からの視野で古き文化遺産を残す事を重視するか、
現地の現在進行形の価値観や言い分を優先するかは、
難しいとこなのかもしれない。

バグラティ大聖堂の再建前の写真を見ると文化的価値はあるのかもしれないが朽ちていて、
詳細な理由は知らないけど、綺麗に今風に建て直したくなる地元民達の気持ちも分からなくはない。

参考迄に今のバグラティ大聖堂の内部





ゲラティ修道院の話しに戻ります。







静かな時間が流れる。



どこをとっても絵になる。

12世紀から17世紀の修道士達とその祈りの生活に想いを馳せる。

時期は夏の始まり5月中旬だったが、
小雨で寒かったからか観光客は僕ら以外、誰も居なかった。

静かで古の修道院の雰囲気を感じ取れ良い時間を過ごす。






床とか。
チベットの古い寺でも同じだが、
僕は何故か建築物そのものより、床や手すりやドアに魅力を感じる。
遥か昔、かつての人の存在に想いを巡らすのが好き。






小高い丘の上に建っておりました。




行きはローカルバスで行き、
帰りはバスの時間までかなりあったので、
雨がやんでたのもありブラブラ散歩しながら歩いて帰りました。

行きのバスはクタイシ中心部マクドナルドの近くにミニバスの溜まり場があるので、
そこら辺にいる人に適当に「ゲラティ?」と行き先を聞けば分かると思う。
クタイシ市内から30分位だったけな?
クタイシ全般に言える事だけど英語はほぼ通じないです。

タクシーは高く言われるのでオススメしない。

帰りのミニバスは2,3時間位に一本で、
クタイシ市内行きの最終便も夕刻のはやい時間でなくなります。

丘の上にあるので行きの道程を歩くと登りになり、歩くには少し遠いいかな。
尚、ミニバスは停留所以外でも手を上げれば乗せてもらえます。


雨のゲラティ修道院でした。



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