旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

オールド・キリム・ブランケット

2021年12月07日 | 日記




ちょっと商品の宣伝。

古いキリムでござる。

昨今、巷で目にするキリム柄の新しいブランケットは数多くあれど、
本物の古いキリムのブランケットです。
身に纏う使う事も想定して仕入れてみました。

ペンドルトンなどのキリム柄のブランケットを出しているブランドに着想を得たのではなくて、
ネパール山岳民族やヒマラヤ周辺の民族の、
羊毛織物をそのまま身体に巻き付ける民族衣装を参考にしました。

通常のキリムの多くは敷物として使う事を想定しているので固い糸で固く織られています。
なので、身に纏う事には適していません。
身に付ける事を想定すると、
古く柔らかくなったキリムを見つける必要がありました。

で、出会った一品。



柔らかいブランケット状のキリムを身体に巻いてみました。
サイズも良き。



背中で語る。




天然染料の色褪せた色が美しい。
※ピンク色は天然染料か科学染料か不明確(個人的には褪せ具合から天然の可能性を感じる)ですが、
一見、化学染料と思える鮮やかなピンクも天然の場合もあります。



ジャケット風にこんな着方もさせてみました。





多くの手間をかけた手作業。
この雰囲気は新しい物には出せないと思う。



中央部は特に糸が摩耗して結びも緩くなっている。
古い物故仕方が無い。
味や雰囲気として捉えるか単純なダメージとして捉えるかはその人次第だと思う。





もちろん、インテリアとしても映えます。
安価な大量生産のお土産物や中国製のニュープロダクトとは明らかに異なるのは一目瞭然。
トルコ・アナトリアのオリジナルのオールド・キリムであると思う。

良い柄と古さに加え、身に纏えるサイズと柔らかさを持ったオールドキリムは、
適度な価格と状態では意外と見つからないので良い物とは思える。
詳しい人は沢山居ると思うが、古いキリムって概して高額なんすよ。

ちょっと贅沢なオールド・キリムを服として着る事を見立ててみました。

他とは被らない強い存在感のある服として、
身に纏える本物の古いキリムのブランケットはどうでしょうか?


オールド・キリム・ブランケット

https://www.kihachiantique.com/items/56346956



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