ミハ缶ブログ

ヘタレ大学院生が綴る日常と非日常。
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Web2.0時代に思う事

2006年07月13日 | 2010年以前の記事
 ネギマナーをリニューアルしていて、ふと思った事です。
 ちょっと難しい文体になってるかも?(^^;)

 近年、一般的にWeb2.0と呼ばれるような、インターネットの機能拡張が行われているようです。具体的にはCSSやRSS、WikiやSNS、ファイル共有やブログなどの事を指すのでしょう。これら機能拡張によってネットライフが便利になったりやれる事が増えるという事は一利用者として歓迎すべき事でしょう。
 しかしながら、Web2.0時代を迎え、ますますネット上のモラルやマナーが大切になってきているというのに、そのモラルやマナーが崩壊しつつあるようにも、私は感じます。正確にはパソコン通信時代からのモラルやマナーが崩壊してきていると書くべきでしょうか。もちろん、技術進歩に伴い無駄となったモラルやマナーは存在します。それらは今後消えていって何ら問題無いと思われます。ところが、現状はそれを通り過し、単なる無法地帯へと変化しつつあるのではないでしょうか。

 その原因としてまず考えられるのは、Web2.0(と呼ばれる技術革新)によって特別な専門知識が無くてもブログなどを通じて情報発信ができるようになった事が挙げられるでしょう。
 ブログができる前は、誰しもまずはHTMLやホームページビルダーなどのソフトの使い方から覚えなければならず、完成したとしても次はFTPアップロードソフトの使い方を覚えなければならず、それらについて調べていく内にネット上の暗黙の了解などを勉強できたものです。というか、私はそうやってネチケットや暗黙の了解などを覚えていきました。
 しかしながら、現在では、ケータイからでも誰でも簡単にサイトを作る事ができるんですよね。小難しいHTMLを覚える必要も無く、メールを書く要領で文字さえ打てればすぐに全世界に情報を発信できるという素晴らしい時代になってしまいました。
 そして、「友達がやっているから私も」というノリでサイトやブログを作ってしまう人も多いのではないでしょうか。ちゃんとした知識と"何か伝えたい事"を持った上でそれを行うのなら文句は無いのですが、なんとなくブームに流されて「とりあえず作ってみた」という人が多いようにも感じます。老若男女問わず。
 特に、本屋などで見かける「ブログを作ってみよう!」などと題された本を見ると少し気分が悪くなります。その本を読んでブログを作った所で、一体どういう情報を発信しようと思っているのでしょうか。
 そこは置いておくにしても、「ブログを作る本」や「ホームページを作る本」「ネットで金儲けをする本」などは大量にあっても、ネチケットに関する本はそれらと比べて大分少ないように思えてなりません。おそらく売れない(=置いてあっても手に取られない)のでしょう。まあ、ネチケットの明文化が難しいというのも原因としてありそうですが(苦笑)

 兎にも角にも、初心者がネチケットという存在や暗黙の了解について学ぶ機会が極めて少なくなってきているように思えます。最近のウェブ上のモラルやマナーの低下はそれらが原因ではないでしょうか。
 更に、それらを学ぶより先に情報発信をしてしまう。だから個人情報流失や炎上などという事態になってしまうんですよ。そういう部分を考慮すると、VIPPERによるいわゆる「突撃」は、ネット上の自浄作用とも言えるかも知れません(尤も、突撃は単なる荒らしやサイバーテロぐらいにしかならないので、忌むべきものでしょうが)。

 では、どうすれば良いのか。義務教育課程で英語よりも情報科を重視すべき事は再三論じていますが、それ以外にも「ネット上にはネット上の独自のモラルやマナーがある」「サイトやブログを作る際には情報を取り扱うという事を自覚する」という事をもっと知る事ができる機会を作る必要があるでしょう。
 その為には色々な方法があります。前述したような入門書の中でネチケットや情報の取り扱いに関する記述をする必要がある事は言うまでも無いでしょう。あとは、ネチケットサイトへのリンクを貼ってもらうなどという事も一つの方法かも知れませんが、ネチケットサイトというもののは多かれ少なかれ製作者の主観が入っているものです。特に女性によるアニメマンガ系(ジャ○プ系)コミュニティーで顕著ですが、間違った情報がネチケットとして提示されており、それを遵守しないといけないと思い込んでしまう事もあります。


 Web2.0時代において、ネチケットサイトは以下の事柄について留意すべきではないでしょうか。

ネチケットガイドラインを熟知し理解する事。何故このようなルールがあるのかという事も合わせて理解する事
●既にネチケットとして通用している事柄と自分がネチケットとして広めたい事を区別し、読者が混乱しないように気をつける事
●情報の取り扱いについてもある程度明記する事
●「自分の主観が入っている可能性があり、他のネチケットサイトも合わせて読み、自分で判断するように」といった趣旨の注意文をつける事
●常に新しい情報を取り入れる事


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